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2008.03.31

映画『犬神家の一族(1976)』(お薦め度★★★)

監督、市川崑。脚本、市川崑、長田紀生、浅田英一、岩下輝幸、日高真也。音楽、大野雄二。原作、横溝正史。1976年日本。ミステリー映画。出演、石坂浩二(金田一耕助)。高峰三枝子(犬神松子)、島田陽子(野々宮珠世)、三条美紀(犬神竹子)、草笛光子(犬神梅子)、あおい輝彦(犬神佐清/青沼静馬)、地井武男(犬神佐武)、川口晶(犬神小夜子)、川口恒(犬神佐智)、金田龍之介(犬神寅之助)、小林昭二(犬神幸吉)、坂口良子(那須ホテルの女中・はる)、小沢栄太郎(古館恭三弁護士)、加藤武(橘警察署長)、大滝秀治(大山神官)、寺田稔(猿蔵)、大関優子(青沼菊乃)、三木のり平(柏屋の亭主・久平)、横溝正史(那須ホテルの主人)、角川春樹(渡辺刑事)、岸田今日子(琴の師匠)、三谷昇(藤崎鑑識課員)、辻萬長(井上刑事)、三国連太郎(犬神佐兵衛)、西尾啓(若林)、原泉(老婆お園)、沼田カズ子(柏屋の女房)、岡本健一(仮面師)、守田比呂也(主治医)、細井利雄(警察医)、北島和男(犬神奉公会の人)、那須清(野々宮大弐)、仁科鳩美(野々宮晴世)、勝山美香子(松子の少女時代)、宮本茂(警察官)、阿部義男(佐兵衛の若い頃)。

公開時の1976/11/14に日比谷の千代田劇場で観ています。当時あまり面白かったと感じておらず、その後のTV放映で何回か観てきましたが、正確に評価したことがありませんでした。角川映画30周年記念の2006年版リメイクがあまりにも面白くなかったので、あらためてオリジナルのレベルを確認するために観ました。

今観ても結構面白いです。

話のつながりに無理が無く、一連の展開に納得できます。脚本、編集、演出が調和しており作品の質が高いことを確認しました。財閥一族の呪われた物語が格調高く描かれています。原作者の横溝正史やプロデューサーの角川春樹が登場しており、角川映画第1作としての豪華さを随所に感じることができます。そうそう三木のり平も出演していました。
何度観ても思うのですが、石坂浩二演じる金田一耕助がほとんど役に立たない探偵であるところがミソです。凄惨な事件をとことん重くしない道化としての役割を担っています。その後も『悪魔の手毬唄』『獄門島』『女王蜂』『病院坂の首縊りの家』のシリーズでも同様なキャラクターで起用され続けたように記憶しています。リメイクでも犯罪を未然に防げないダメ探偵ぶりは健在でした。
いろいろと評価すべき点があるのですが、本作は音楽にもこだわってお金をかけていました。洋画では当たり前なのですが、邦画で映画音楽にも力を入れだしたのは角川映画からではなかったでしょうか。大野雄二作曲の琴をベースに日本的な情景を織り込んだ静かながら力強い楽曲に挽きつけられました。映画を観た後にLPレコード(1800円)のサウンドトラックを購入して何度も聞いては映像を想い起していました。後世に残る作品には良質の映画音楽が必須です。あらためて計算されて作られた作品であることが理解できます。

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映画『犬神家の一族(2006)』(お薦め度★)

監督、市川崑。脚本、市川崑、日高真也、長田紀生。原作、横溝正史。2006年日本。ミステリー映画。出演、石坂浩二(金田一耕助)、富司純子(犬神松子)、松嶋菜々子(野々宮珠世)、尾上菊之助(犬神佐清)、松坂慶子(犬神竹子)、萬田久子(犬神梅子)、葛山信吾(犬神佐武)、池内万作(犬神佐智)、螢雪次朗(犬神幸吉)、永澤俊矢(猿蔵)、石倉三郎(藤崎鑑識課員)、尾藤イサオ(仙波刑事)、嶋田豪(若林久男)、三條美紀(お園)、松本美奈子(青沼菊乃)、林家木久蔵(柏屋の九平)、三谷幸喜(那須ホテルの主人)、深田恭子(はる)、奥菜恵(犬神小夜子)、岸部一徳(犬神寅之助)、大滝秀治(大山神官)、草笛光子(琴の師匠)、中村玉緒(柏屋の女房)、加藤武(等々力署長)、中村敦夫(古館弁護士)、仲代達矢(犬神佐兵衛)。角川映画の第1回作品として1976年に製作された『犬神家の一族』を30周年を記念して再び市川崑監督が自らリメイク。

セルフリメイクは失敗です。
オリジナルと比べて優れたところはありません。脚本、演出、編集のいずれも落ちます。特にキャスティングは問題でした。この映画の重要な登場人物は犬神松子と野々宮珠世の2人です。この2人を演じる役者によって作品の良し悪しが決まります。
オリジナル(1976)とセルフリメイク(2006)の女優を比べてみましょう。

犬神松子:高峰三枝子(オリジナル)×富司純子(リメイク)
野々宮珠世:島田陽子(オリジナル)×松嶋菜々子(リメイク)

犬神松子においては、旧家の長女役なので貫禄が必須です。富士純子と比べて高峰三枝子のほうが数段格が上で、その存在感と演技力には太刀打ちできません。明らかに役者の格が違います。原作は推理小説として作品性が高いわけではないので、横溝正史の描くおぞましい血縁関係やその醜い遺産相続などのおどろおどろしい世界を伝えきれないと面白いものにはなりません。必要以上に気合いを入れていたのは伝わってきましたが、富司純子では役不足でした。
一方の野々宮珠世ですが、美人度と華やかさにおいては、松島菜々子が上です。しかし、島田陽子と比べて致命的に演技力が劣っていました。犬神佐清を慕っていることを明確に表現しなければエンディングが迎えられないですが、松島菜々子では悲劇の中の唯一の救いを観客に伝えることができていません。
期待はしていなかったものの、これほど作品に差が出るとは以外でした。

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2008.03.30

千葉ロッテ対オリックス(第9戦/Yahoo!動画観戦)

1-4で千葉ロッテの負け。連勝は3でストップ。

先発は、渡辺俊介と川越英隆。

渡辺投手は2回表に連打を浴びて1点先制される。一方のオリックス川越投手は6回まで無失点の好投を続ける。7回ウラにワンアウト後に8番・橋本と9番・根元の連続ヒットでワンアウト2、1塁。1番・西岡はファーストゴロに倒れるが、ランナーがそれぞれ進塁してツーアウト3、2塁。2番・早川はピッチャーゴロに打ち取られたが、川越投手がグラブで弾き3塁ランナー橋本がホームに滑り込み同点とした。ツーアウト3、1塁で3番・オーティズに勝ち越しを期待したがサードゴロチェンジ。

追いついたので残りイニングをピシッと占めてもらいたい渡辺投手であったが、8回表にツーアウト2塁で2番・阿部にセンター前タイムリーヒットを浴び1-2と勝ち越しされる。さらに3番ローズに低めをすくい上げられバックスクリーンへツーランホームランを打たれてしまった。1-4。渡辺投手は降板。2番手・荻野忠寛投手が後続を断つ。9回表はシコースキーが2奪三振の3者凡退に仕留めた。

9回ウラの千葉ロッテの反撃に期待するが、この回から登板した3番手のオリックス守護神・加藤大輔投手を攻めきれずゲームセット。

雨が降って冬に逆戻りした寒さの中で、折角終盤追いついたのに先発の渡辺投手が踏ん張れずにKOされてがっかりの週末になった。


前回観戦してからの試合結果
30日(日) ● 1 - 4 対オリックス 13:00 千葉マリン 【5勝4敗】

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2008.03.29

千葉ロッテ対オリックス(第8戦/Yahoo!動画観戦)

3-1の千葉ロッテ逆転勝利。3連勝。

先発は、成瀬善久と近藤一樹。

両投手ともに好投し投手戦となる。成瀬投手のほうが球数が多く分が悪い。7回表オリックスの攻撃で8番・塩崎に先制ソロアーチを浴びてしまう。0-1。

8回表から2番手・アブレイユ投手が登板。オリックスを0点に抑える。8回ウラ、オリックスも2番手・菊地原毅投手に交代。8番・福浦に代打・ズレータがレフトへヒット。代走・根元。9番・南がバントするも1塁ランナー根元はアウト。ワンアウト1塁。1番・西岡がレフト前にヒット。ワンアウト2、1塁。2番・早川はサードゴロで1塁ランナー西岡、フォースアウト。ツーアウト3、1塁。3番・オーティズの打席で1塁ランナー早川が盗塁。ツーアウト3、2塁。ここでオリックスバッテリーは敬遠。ツーアウト満塁。4番・大松に代打・サブロー。サブロー期待に応えてライトフェンス直撃のタイムリーツーベースヒット。走者一掃の逆転打、3-1。3塁を狙ったサブローは惜しくもアウト。

9回表をピシャリと押さえてほしい。しかし、アブレイユ投手は6番・坂口に対してボールが先行し、フルカウントからピッチャー返しされて内野安打されてしまう。ノーアウト1塁。ここで3番手・川崎雄介投手が登板。7番・村松にレフト前ヒットでノーアウト2、1塁。前の打席でホームランを打った8番・塩崎は手堅くバント。ワンアウト3、2塁。ピンチを迎えたものの後続を断ちゲームセット。プロ初セーブをマーク。アブレイユ投手に初白星。

調子が上がらないサブローだったが、ここ一番の勝負で値千金の走者一掃の逆転タイムリーを打つ力は素晴らしい。本当に良かった。彼の一打で成瀬投手の昨シーズンからのパ・リーグ戦不敗記録が消えなかった。それにしても今シーズンのリリーフ陣のやり繰りは厳しい。ヒヤヒヤの試合が続くのは避けられない。


前回観戦してからの試合結果
29日(土) ○ 3 - 1 対オリックス 14:00 千葉マリン 【5勝3敗】

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2008.03.28

千葉ロッテ対オリックス(第7戦/Yahoo!動画観戦)

9-6で千葉ロッテの勝利。マリーンズ球場開幕戦。雨模様の花冷えで球場観戦は控えた。

先発は、小林宏之と中山慎也。

開幕投手になったものの途中降板した小林投手が雪辱を目指す登板となったが、雨と寒さのためかピリッとしない。6回まで投げて3失点。

対して、千葉ロッテは小林投手に対して、2回ウラに6番・大松がソロホームラン。今シーズンマリンスタジアム第1号。8番・今江のツーベースヒットに続き、9番・橋本が今季初安打がツーランホームランで3点先制。7回までに9点。

しかし、8回表に7回表からの2番手・川崎雄介投手から交代した3番手・伊藤義弘投手が2点取られて降板、4番手・高木晃次投手も打たれ1点追加で3点返され、9-6。ツーアウト2、1塁のピンチで5番手・荻野忠寛投手が抑えた。そして、最終回も引き続き荻野投手が3番・ローズにヒットを許すも4番・カブレラ、5番・ラロッカを抑えてホーム開幕戦を白星で飾った。

打撃で不調だった橋本将が打数3安打4打点の大活躍をみせた。大松と橋本が活躍する姿を観るのはまれ。本拠地で良いスタートがきれた。


前回観戦してからの試合結果
28日(金) ○ 9 - 6 対オリックス 18:15 千葉マリン 【4勝3敗】

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2008.03.27

映画『ONE PIECE ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜』(お薦め度★★★)

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監督、志水淳児。脚本、上坂浩彦。原作、尾田栄一郎。2008年日本。アニメ映画。声の出演、 田中真弓(モンキー=D=ルフィ)、中井和哉(ロロノア=ゾロ)、岡村明美(ナミ)、山口勝平 (ウソップ)、平田広明(サンジ)、大谷育江(トニートニー=チョッパー)、山口由里子(ニコ=ロビン)、矢尾一樹(フランキー)、牛山茂(Dr.ヒルルク)、島田敏(ワポル)、野沢雅子(Dr.くれは)、みのもんた(ムッシュール)。大人気TVアニメ「ワンピース」の劇場版第9弾。志水淳児監督は劇場版シリーズ第3作以来。

TVアニメも漫画も今まで一度も観たことがありませんでした。人気があるのは知っていましたが、どうしても貧相に見える独特の作画デザインが全く肌に合わない無いので興味が持てずにいました。以前から身内が"凄く良い作品"と薦めてくれており、今回親子特別鑑賞券(写真)を譲ってくれたので初観賞しました。

感動しました。

絵は予想通り良くありません。キャラクターはぶっ飛んでいて気に入りません。物理法則をあまりにも無視しています。エピソードがハチャメチャでついていけません。しかし、何なんでしょうか、この畳み掛ける説得力は!!主人公たちの仲間を守ろうとする友情のテーマは間違いなく心の琴線に触れてきます。圧巻です。潔いというか清々しさを感じました。この世界観は予想以上に居心地が良くハマルと大好きになるに違いありません。人気があるのも納得できました。大人が観ても面白く、一緒に行った子供たちも大変喜んでいました。

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2008.03.26

ソフトバンク対千葉ロッテ(第6戦/TV観戦)

4-5で千葉ロッテが勝ち、連敗を止めた。

先発は、甲藤啓介と久保康友。

甲藤投手の出来が悪く、初回から1番・西岡のツーベス、続く2番・早川のタイムリーツーベスで1点先取。3回表に9番・今江がヒットで出塁、1番・西岡が今季チーム初ホームランで2点追加。5番・オーティズのタイムリーツーベースもあり追加点、0-4。5回表にはオーティズがソロホームランで0-5。

一方の久保投手は、制球が定まらず不安定なピッチングが続く。5回ウラにツーアウト2、1塁で4番・松中の打席でエンドランするもファール。1塁ランナー多村が勘違いして2塁に向かい、挟殺される間に2塁ランナー川崎がホームインして、1-5。6回ウラには4番・松中をフォアボール、5番・柴原にヒットを打たれノーアウト2、1塁されてしまう。何んとも締まらない。ここで久保投手は降板し、シコースキー投手に交代。しかし、6番・松田にヒットを浴びてノーアウト満塁。7番・レストビッチに3塁線にタイムリーツーベースヒットを打たれ2点追加、3-5。ノーアウト3、2塁。リリーフ失敗。3番手は昨日登板した伊藤義弘投手。8番・田上を三振とするが、続く代打・本間が叩きつけてサードタイムリー内野安打で1点追加され、4-5。伊藤投手は何とか踏ん張り、同点にさせない。

千葉ロッテは6回以降は、三瀬幸司→久米勇紀→ニコースキーに抑えられて追加得点ならず。
ソフトバンクに対して7回ウラまで伊藤投手、8回ウラはアブレイユ投手、9回ウラは荻野忠寛投手で逃げ切った。

久保投手の出来の悪さが気になった。また、今日の試合でも明らかになったように、今シーズンはリリーフで苦しむことは間違いない。特に外人選手のシコースキー投手は期待できない。アブレイユ投手も安心できない。


前回観戦してからの試合結果
26日(水) ○ 5 - 4 対ソフトバンク 18:00 ヤフードーム【3勝3敗】

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2008.03.25

ソフトバンク対千葉ロッテ(第5戦/TV観戦)

2-1で千葉ロッテが連敗。

先発は、大隣憲司と清水直行。

両投手ともに素晴らしいピッチングを見せた。
千葉ロッテは3回表に8番・今江敏晃がファーストゴロに討ち取られたが、1塁カバーに入った大隣投手がベースを踏まずにセーフ。9番・田中雅彦が送りバント成功でツーアウト2塁。1番・西岡剛が3塁線に痛烈なタイムリーツーベースヒットを放ち1点先取。ワンチャンスをものにした。

清水投手は連打されることなく要所を締めて好投する。5回ウラが圧巻。先頭の9番・井出にツーベースを打たれ、1番・川崎が送ってワンアウト3塁。2番・本多が意表をつくスクイズ。ピッチャー前に転がり清水投手が奪取してグローブで補給しそのままキャッチャー田中にトス、3塁ランナー井出をホームベースをブロックしてタッチアウト。スクイズ失敗に終わらせた。3番・多村の打席で1-1から1塁ランナー本多がスタート。バッテリーはこれを読みきって外し、田中が2塁へ送球、タッチアウト!盗塁失敗。見応えのある攻防だった。

7回ウラのソフトバンクの攻撃、ワンアウト後に7番・レストビッチをこの日初めてのフォアボールを出してしまう。8番・田上にセンター前に運ばれワンアウト3、1塁。9番・井出にレフト前にタイムリーヒットを浴び同点、ワンアウト2、1塁。ここで今日一軍登録された川崎雄介投手が2番手で登場。1番・川崎をセカンドゴロに仕留めたものの、オーティズがハンブルしてダブルプレーに出来ず、ツーアウト3、1塁。2番・本多がライト前タイムリーヒットで2点目、2-1に逆転された。8回ウラには川崎投手がツーアウト2、1塁とピンチを招いたが、3番手にルーキー伊藤義弘投手が初登板して押さえた。

千葉ロッテは8回表にワンアウト3、2塁と大隣投手を攻めたが、9番・田中に代打・堀幸一が登場するも三振、一番・西岡は凡退で押さえ込まれた。最終回は3者凡退に討ち取られ、プロ初完投勝利を許してしまった。

負けたとはいえ、清水投手の状態がかなり良いように感じられた。家族の死を乗り越えて今シーズン活躍して欲しい。


前回観戦してからの試合結果
25日(火) ● 1 - 2 対ソフトバンク 18:00 ヤフードーム【2勝3敗】

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2008.03.24

ソフトバンク対千葉ロッテ(第4戦/Yahoo!動画観戦)

6-5で千葉ロッテがサヨナラ負け。延長12回の5時間にもおよぶ長い試合。

先発は、新垣渚と小野晋吾。

両投手ともにKOされて5回を終えて4-4の同点。

ソフトバンクの継投は、新垣渚→三瀬幸司→ガトームソン→ニコースキー→久米勇紀(勝ち投手)。
千葉ロッテは、小野晋吾→高木晃次→荻野忠寛→アブレイユ→小宮山悟(負け投手)。

延長10回表に千葉ロッテは3番手・ガトームソン投手から1点を奪うが、そのウラに4番手・アブレイユ投手はソフトバンクから1点を取り返された。

延長12回ウラに小宮山投手は先頭の5番・柴原をフォアボールで出塁させ、ツーアウト2塁としたところで8番・田上と勝負してライトオーバータイムリーサヨナラヒットを浴びてしまった。ソフトバンクは今季3度目のサヨナラ勝ち。

先制打、同点打を放った田上にサヨナラ打も許してしまった。敬遠すべきバッターだっただけにベンチの采配ミス。


前回観戦してからの試合結果
24日(月) ● 5 - 6 対ソフトバンク 18:00 ヤフードーム【2勝2敗】

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F1第2戦マレーシアGP

セパン・インターナショナル・サーキット、56周。

3/23決勝(晴れ/ドライコンディション)
優勝[予選2位]キミ=ライコネン(フェラーリ)
2位[予選4位]ロバート=クビサ(BMWザウバー)
3位[予選8位]ヘイッキ=コバライネン(マクラーレン・メルセデス)

16位[予選20位]佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)
17位[予選22位]中嶋一貴(ウィリアムズ・トヨタ)

フロントローをマッサ、ライコネンのフェラーリが並び、スタート直後から後続を引き離して周回を重ねる。17周目で1回目のピットインで先にマッサが入り、翌周にライコネンがピットへ。ライコネンがコースに戻ったときにマッサの前に出る。31週目にマッサがコースアウトしてリタイア。ライコネンは順調に周回して今季初優勝を遂げた。通算16勝目。

ルイス=ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)は5位。フェルナンド=アロンソ(ルノー)は8位。

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2008.03.23

日ハム対千葉ロッテ(第3戦/Yahoo!動画観戦)

1-4で千葉ロッテの連勝。2勝1敗。

先発投手は、グリンと渡辺俊介。

千葉ロッテは1回表に3番・里崎、4番・オーティズ、5番・大松の3連打と7番・福浦のファールボール押し出しで2点を先取。4回表には2番・早川のタイムリー内野安打で0-3。4番・オーティズのレフト前タイムリーヒットで3塁ランナー・西岡がホームイン、0-4。2塁ランナー・早川もホームを狙うもレフト糸井の好返球でクロスプレー、タッチアウト。前半で試合を決めた。

渡辺投手は5回まで完璧なピッチングで日ハムを1安打に沈黙させた。6回表からバレンタイン監督の采配ミスが始まる。何故かキャッチャーを里崎から橋本に交代させる。先頭から2連打されピンチを迎えるが得点を与えない。明らかにリズムが変わった。続く7回表に先頭の5番・高橋にレフトスタンドにソロホームランを浴び、1-4。後続をサードゴロとファーストゴロに打ち取り踏ん張った。

日ハムは7回表は2番手・スウィーニー投手、8回表から3番手・武田久投手で千葉ロッテに追加点を許さない。

8回ウラまで好投した渡辺投手に代えて、9回ウラから2番手・シコースキー投手をマリーンズ復帰初登板させる。バレンタイン監督2回目の采配ミス。いきなりファーボールでランナーを許し、続く6番・工藤を三振に仕留めたものの、7番・高口にヒットを浴びてワンアウト2、1塁とピンチを招いてしまう。すかさず3番手・高木晃次投手に交代。代打・鶴岡をショートゴロに仕留めダブルプレー、ゲームセット。

渡辺投手を9回も投げさせてシャットアウトすべきだったと思う。8回を終えたところで111球も投げさせた要因は6回にキャッチャーを交代させたことだ。YFKの穴を埋めるためにリリーフ陣を実戦で試したいのだろうが、自ら首を締めている印象を受ける。


前回観戦してからの試合結果
23日(日) ○ 4 - 1 対日本ハム 13:00 札幌ドーム【2勝1敗】

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2008.03.22

日ハム対千葉ロッテ(第2戦/Yahoo!動画観戦)

2-3で千葉ロッテの勝ち。1勝1敗。

先発投手は、藤井秀悟と成瀬善久。

藤井投手は立ち上がり完璧なピッチングでスタート。成瀬投手との投手戦になるかと思われたが2回ウラの日ハム攻撃で先頭の4番・スレッジにツーベース。6番・小谷野にタイムリーを打たれてあっさり1点先制されてしまう。

千葉ロッテは4回表にノーアウト満塁から併殺の間に1点を返し、5回表には9番・今江敏晃がスリーベース、続く1番・西岡剛がタイムリーツーベースで勝ち越し1-2。しかし、6回ウラに成瀬投手は2番・田中にソロホームランを浴びて2-2の同点とされる。

すかさず7回表に日ハム2番手の坂元弥太郎投手を攻めた。9番・今江がフォアボールで1塁に出て、2番・堀がツーベースを放ち勝ち越した。2-3。7回ウラから成瀬投手は尻上がりに調子を上げて完投した。昨年に引き続きエースとして期待できそう。

本日指名打者で先発した堀幸一が4打数2安打で勝ち越しの1打点を上げ、21年目の39歳とは思えない活躍をみせた。
4番・サブローが2戦目でも不振なのが気になる。7回表に堀がタイムリーを打った後に、3番・里崎が敬遠されてツーアウト2、1塁で勝負されて打ち取られている。オープン戦からあまり調子が良くなかったようで頑張ってほしい。

前回観戦してからの試合結果
20日(木) ● 0 - 1 対日本ハム 14:00 札幌ドーム
22日(土) ○ 3 - 2 対日本ハム 13:00 札幌ドーム【1勝1敗】

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2008.03.20

日ハム対千葉ロッテ(開幕戦/Yahoo!動画観戦)

1-0で千葉ロッテの負け。

開幕投手は、ダルビッシュ有と小林宏之。

両投手ともに見事な立ち上がりで、投手戦に突入。
6回ウラに小林投手はワンアウト満塁で3番・稲葉に2-1としたところで右足ふくらはぎに痙攣を起こして無念の降板。2番手は小宮山悟投手がショートゴロに打ち取ったがゲッツーが取れずに1点を取られてしまう。

続く7回ウラには5番・小谷野の三塁線のサードゴロを3塁手・今江敏晃が踏ん張って1塁へ山なりの送球。福浦和也がランナーと交錯するところでキャッチせざるおえず、小谷野が激突して福浦は左太ももを痛めベンチに下がって交代。

8回ウラには3番手・アブレイユ投手が初登板してランナーを出すものの0点で抑えた。

ダルビッシュ投手に対して5回表にツーアウト満塁に追い込んだものの攻めきれずに、開幕戦で完投を許してしまった。

負けたうえに、故障者が2人も出てしまい今シーズンは気が重いスタートになってしまった。

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2008.03.19

新書『反・鈍感力』

著者、浅井槇平(あさい=しんぺい)。写真家。
2007/10/30発行。朝日新聞社。

かっこいい大人です。
1937年生まれですから、今年は71歳になるのですね。70歳を超えているとはとても思えません。彼に関しては写真家よりもTVタレントとして馴染みがあります。テレビ朝日の「象印クイズ ヒントでピント」で男性軍キャプテン(1984~94)でみせた知性は圧巻でした。何度と無く奇跡の逆転サヨナラ勝ちで男性軍を勝利に導いてくれました。最近ではTBSの「サンデーモーニング」で辛口のコメントを聞かせてくれています。
クイズ番組が終わった前後の1994年頃だったでしょうか、千葉県安房郡千倉町に1991年に設立した海岸美術館でご本人をお見かけしました。TVで観るとおり日焼けして黒く、小柄ながらエネルギッシュで笑顔を絶やさない方でした。

以前からファンでしたが本書のように執筆をされるとは知りませんでした。「美しい国」という言葉を通して安倍晋三前首相を間接的に批判していますが、2007/2/20に安倍内閣支持率低下に対して小泉純一郎元首相が「鈍感力」を進めたことについては何も触れていません。間違いなくこの言葉に対して本書を書くことになったのだと思うのですが不思議な感じがします。タイトルから受ける印象ではかなり政治的な話が盛り込まれているのだと思って読んだのですが、全体を通じて政治的なメッセージはほとんどありません。観察することをベースとしたエッセイ集でした。俳句を趣味にしていることや若い頃に小説を書くことを進められたことが書かれており、なるほど文章が巧く表現力が豊かです。多才な方だということがあらためてわかりました。

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2008.03.18

「キリン一番搾りビール」使用のビールゼリーチョコレート

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40個入りのビールゼリーチョコレート詰合せをいただきました。写真の通り「キリン一番搾りビール」が使用されています。箱の裏側に「ビール使用量/全重量の1.4%」と記載されています。製造者、株式会社ケイシイシイで、小樽洋菓子舗ルタオを経営する菓子の総合プロデュース企業だそうです。ビールゼリーチョコレートはサイトに掲載されていません。
1個約7gの一口サイズでスイートチョコレートにビールのゼリーが入っています。特別ビールの香りはしません。アルコールが入っているようには感じません。割りと癖が無いチョコレートでした。

ビールのチョコレートといえば、以前サッポロビールチョコレートがありました。あれ以来ですね。やっぱりビールとチョコレートの組合せは相性が良いとは思えません。そもそもビールを飲みながらチョコレートをつまみにすることは不味くてできません。

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2008.03.17

映画『ディフェンダー』(お薦め度★★★)

監督、ドルフ=ラングレン。脚本、ダグラス=W=ミラー。2004年アメリカ・イギリス・ドイツ・ルーマニア。アクション映画。出演、ドルフ=ラングレン(ランス=ロックフォード)、シャカラ=リダード(カイヤ)、トーマス=ロックヤー(スティーヴンソン)、キャロライン=リー=ジョンソン(ジョーンズ)、ジェラルド=カイド(モーガン)、イアン=ポーター(ニューウェル)、ジェリー=スプリンガー(合衆国大統領)。『ロッキー4/炎の友情』でスターダムにのし上がったドルフ=ラングレンが主演に加え初監督に挑んだ注目作。

掘り出し物です。
ドルフ=ラングレンが監督をしていることを知らずに観ました。低予算は明らかで彼以外に知っている俳優は出演しておらず、映像の雰囲気がTVドラマのようなので出だしは全く期待しませんでした。大統領直属の最強ボディガード部隊ディフェンダーが、国防長官護衛任務の最中に謎の武装集団に襲われるというハード・アクション作品です。万全な護衛にもかかわらず、圧倒的な攻撃を受けてしまう急展開に驚かされました。容赦ない戦況で精鋭6名のメンバーが次々に倒れていく予想もつかない状況が待っており、作品の世界に引き込まれました。あまりに苛烈な状況で、単なる護衛で無いことがわかってくる設定は見事でサスペンス性にも優れていました。
本作を観る限り、ドルフ=ラングレンは監督としても相当な才能を持っていると感じます。アクションシーンだけでなく複雑な背景を持ったドラマを同時に描くことができる手腕は並みではありません。

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2008.03.16

F1第1戦オーストラリアGP

アルバートパークサーキット、58周。

3/16決勝(晴れ/ドライコンディション)
優勝[予選1位]ルイス=ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
2位[予選5位]ニック=ハイドフェルド(BMWザウバー)
3位[予選7位]ニコ=ロズベルグ(ウィリアムズ・トヨタ)

7位[予選14位]中嶋一貴(ウィリアムズ・トヨタ)

リタイア[予選20位]佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)

2008年シーズン開幕戦はセーフティカーが3度入る荒れたサバイバルレースになった。22台のうち完走7台で完走扱いで9台。6位でチェッカーを受けたルーベンス=バリチェロ(ホンダ)はピットレーンのレッドシグナルを無視してコースに復帰したため審議対象で6位以降が繰り上がる可能性がある。

大荒れのレースになったが、ハミルトンは終始トラブルに巻き込まれず磐石の速さと安定性でポール・トゥ・フィニッシュ。昨年の年間総合チャンピオンのキミ=ライコネン(フェラーリ)は予選のマシントラブルでスターティンググリッド15位で、決勝でも残り4周でマシンがストップし完走扱いの9位。2回目のセーフティカーが入って再開されたとき、2位のヘイッキ=コバライネン(マクラーレン・メルセデス)を攻めてコースアウトし12位に落ちて、順位をあげようとして再びコーナーでスピンをするミスをする情けない状態。
3強の最後の1人のフェルナンド=アロンソ(ルノー)は予選12位で終盤コバライネンから猛追を受け、一旦は抜かされたものの最終周で抜き返して4位でレースを終えた。

今シーズンからフル参戦となる中嶋一貴はスタートでもたつくものの粘りをみせ、3回目のセーフティカーが入った後にロバート=クビサ(BMWザウバー)と接触してフロントウィングを破損したが、ピットに戻って交換してコースに戻り7位完走で昨年のブラジルGPに続く2戦目で初ポイントを獲得した。初入賞できるかヒヤヒヤしながら観戦となった。立派に走り切り結果を残してくれて大変嬉しい。

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2008.03.15

使い捨てマスク付きのチラシ配り

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ケータイショップが駅前でチラシを配っていていつもは受け取らないのですが、配っている形状がいつもと違うので気になってもらったところ、使い捨てマスク付きのチラシが3枚でした。ターゲットは花粉症の人なのでしょうか。日本の人口における花粉症の人の割合は30%だそうです。ティッシュに代えて考案されたようです。意外性はありました。チラシ配りはもらってもらえなければ意味がありませんので、いろいろな知恵を絞っているのですね。

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2008.03.14

映画『ジャンパー』(お薦め度★★)

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監督、ダグ=リーマン。脚本、サイモン=キンバーグ。2007年米。SF映画。出演、ヘイデン=クリステンセン(デヴィッド=ライス)、ジェイミー=ベル(グリフィン=オコナー)、レイチェル=ビルソン(ミリー=ハリス・幼なじみ)、サミュエル=L=ジャクソン(ローランド=コックス)、ダイアン=レイン(メアリー=ライス・母)。

VFXによる瞬間移動の予告映像に圧倒され前売り(写真)で観に行きました。
テレポーテーションの映像はさすがに圧巻です。いろいろなバリエーションが登場して驚かされます。ただし、単なる超能力を駆使した追いかけっこで"どうして?何故?"という説明がほとんど無いので物語に深みはありません。アクションだけの表層的な作品になっています。
ダグ=リーマン監督は興行的に成功させているようですが、どうも相性が良くありません。過去に観た『ボーン・アイデンティティー』『Mr&Mrs.スミス』も本作同様に悪い評価でした。

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2008.03.13

映画『ザ・ダーク』(お薦め度★★★)

監督、ジョン=フォーセット。脚本、スティーヴン=マシコッテ。2005年イギリス・ドイツ。ホラー映画。出演、マリア=ベロ(アデル・母)、ショーン=ビーン(ジェームズ・父)、ソフィー=スタッキー(サラ・娘)、アビゲイル=ストーン(エブリル・少女)、モーリス=ローヴ(ダフィッド)、リチャード=エルフィン(ローワン)。

ヒネリの効いた上質なサスペンス・ホラーです。
脚本が秀逸です。クライマックスからラストにかけての展開は唸らせるほどのキレがあります。ゾンビでも幽霊でもない存在との現実的な対峙は、あまり使われない設定で新たな驚きを感じました。一見ハヤリの泣かせる感動ホラーと思いきや、ハードボイルド的にいろいろな要素を絡み合わせた独創的な物語になっています。ともかく映し出される風景がミステリアスです。舞台となる切り立った崖がある土地が、恐怖を増幅させています。風景だけでとんでも無いことが起こりそうと感じさせる演出は見事です。
娘に取った過去の出来事に対する責任と呵責で、古くから繰り返される狂気を止めようとする母親の犠牲的な行動であったにもかかわらず、それに対する報酬があまりにも不条理で、言いようのない怖さを感じさせました。

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2008.03.12

単行本『「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本』

著者、小宮一慶(こみや=かずよし。経営コンサルタント。
2008/2/7発行。東洋経済新報社。

ビジネスマンとして財務諸表を理解しなければならないのはわかっていても、いつまでたっても理解できない状況が続いています。過去に関連書を何冊も読んだのですが、結局ものに出来ずに今日に至りました。そんな折、書店店頭で「1秒!」で何んとかなりそうな本だったので購入しました。

財務諸表は会計的に学ぶから嫌になるので、経営的に理解できれば十分と著者は力付けてくれます。その通りです。会計的に仕訳などを勉強するから訳がわからなくなってきたのです。

本書は平易にわかりやすい文章で財務諸表を理解するための重要ポイントに絞って書かれています。「財務三表」と呼ばれる「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」のことが経営的に素早く理解することができる内容です。さすがに一読しただけでは難しいですが、必要とされる項目は少ないので、財務諸表の事例を元に本書を参考にして読み解けばかなり身に付くと感じます。今までつまづいていた部分を克服したいと思います。


【追記】
半年以上、書籍を読んでいませんでした。興味のある本は購入してはいるものの何故か遠ざかっていました。雑誌は読んでいるので活字から離れた訳ではないのですが、久しぶりの書評になりました。一冊の本を読み終えるというのは手応えがあっていいですね。これを機会に本を読む機会を増やしていきます。

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2008.03.11

映画『ファイナル・カット』(お薦め度★★)

監督・脚本、オマー=ナイーム。2004年カナダ・ドイツ。SF映画。出演、ロビン=ウィリアムズ (アラン=ハックマン)、ミラ=ソルヴィノ(ディライラ)、ジム=カヴィーゼル(フレッチャー)、ミミ=カジク(テルマ)、ステファニー=ロマノフ(ジェニファー)、トム=ビショップス(ハッサン)、ブレンダン=フレッチャー(マイケル)、ヴィンセント=ゲイル(サイモン)、ジュヌヴィエーヴ=ビークナー(イザベル)。

重苦しいだけの映画です。
人が一生の間に見る映像が脳に埋め込まれたチップに記録されている近未来を描くSFミステリーです。アイデアは面白いのですが、果たしてそれがどれだけのメリットがあるのか全く伝わってきません。そのため故人が生前に見ていた映像を編集して追悼上映会で観賞することが価値あるものとして理解できないので観客としては途中で終わっていました。子供の頃の過ちを引きずりそれがサスペンスのごとく展開しますが、謎解きが本題に絡んでいないため肩透かしをくらったようにしか感じません。ハリウッド映画と違って、ただ暗く厭世的な出口の無い未来が語られており観終わった後は気が滅入ってしまいました。

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2008.03.10

映画『とかげの可愛い嘘』(お薦め度★)

監督、カン=ジウン。脚本、ファン=イノ、ペク=サンヨル。英題『LOVE PHOBIA』。2006年韓国。恋愛映画。出演、チョ=スンウ(ジョガン)、カン=ヘジョン(アリ)、カン=シニル(ジョガンの父)、チョン=ソンファ(ジュンチョル)、イ=ジェヨン(僧侶)、パク=コンテ(ジョガン・子供時代)、ビョン=ジョヨン(アリ・子供時代)。

こんなタイトルでは観る気になりません。邦題から終わっていました。
箸にも棒にも掛からない作品です。韓国映画としてのエッセンスは「幼馴染み」「初恋」「不治の病」で定石を外していません。主演のチョ=スンウとカン=ヘジョンも若手俳優として人気と実力で申し分ないでしょう。チョ=スンウといえば『ラブストーリー』を観たときから素朴で人懐っこさを感じさせる人柄がずっとお気に入りです。久しぶりの出演作なので期待していました。しかしながら人物設定は失敗しており、カップルが成立していません。そのため恋愛物語としては前提が崩れていました。どこかでリカバリーがあると期待したのですが、さらに追い討ちを掛けるように演出も抑揚の無い一本調子でどうしようもありませんでした。せめて最期に逆転打となるアイデアに期待したのですが、結局「ミステリーサークル」も不発でした。

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2008.03.09

映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(お薦め度★★★)

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監督・脚本、クリス=ワイツ。原作、フィリップ=プルマン『黄金の羅針盤』。2007年米。冒険ファンタジー映画。出演、ダコタ=ブルー=リチャーズ(ライラ=ベラクア)、ニコール=キッドマン(コールター夫人)、ダニエル=クレイグ(アスリエル卿)、エヴァ=グリーン(セラフィナ=ペカーラ・魔女)、サム=エリオット(リー=スコズビー)、(イオレク=バーニソン・白熊)。児童文学界のアカデミー賞ともいえるカーネギー賞。その70年間の歴史においてベスト1に選ばれた『THE GOLDEN COMPASS』三部作を、「ロード・オブ・ザ・リング」のニューラインシネマが映画化。

小気味好い作品です。
全米で思ったほどヒットしなかったという情報と主人公が12歳の少女というアドベンチャー作品では気が引けていました。しかし、家族の強い要望で観ました。久しぶりに前売り券(写真)を購入しての観賞になりまた。当りです。大人が観ても十分に楽しめる映画でした。
主人公ライラ役を演じるダコタ=ブルー=リチャーズは15,000人以上が競ったオーディションで、その「知性と野生の両方を兼ね備えた自由奔放さ」が、監督と原作者の目に留まったそうで、立派に大役をこなしています。コールター夫人のニコール=キッドマンの香り立つ存在感は申し分ありません。本作がデビューとなる新人と大女優がせめぎ合う共演は見応えがありました。
本作の面白さは、同じファミリ向けファンタジー映画『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』と肩を並べています。

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2008.03.08

映画『明日の記憶』(お薦め度★★)

監督、堤幸彦。脚本、砂本量、三浦有為子。原作、荻原浩。2005年日本。家族ドラマ映画。出演、渡辺謙(佐伯雅行・広告代理店第二営業局部長)、樋口可南子(佐伯枝実子)、吹石一恵(佐伯利恵)、坂口憲二(伊藤直也・利恵の婚約者)、田辺誠一(佐伯の部下)、水川あさみ(生野啓子・佐伯の部下)、木梨憲武(木崎茂之・陶芸教室の主)、及川光博(吉田武宏・医師)、渡辺えり子(浜野喜美子・陶芸ギャラリーのオーナー)、香川照之(河村篤志・宣伝課長)、大滝秀治(菅原卯三郎・日向窯の主人)。

同じ若年性アルツハイマーを描いた韓国映画『私の頭の中の消しゴム』と比較してレベルがかなり落ちます。物語としてあまりに馬鹿馬鹿しい内容です。社内で部長が飲んでいる薬を部下が調べて、その上司に告げ口すると言ったことがあるのでしょうか。また、大馬鹿な一人娘はなんということでしょうか。父親が苦しんでいるのにその変化も全く気付かない鈍感さに呆れました。終盤に再登場する大滝秀治にいたっては全くの意味不明です。
脚本もキャラクターも全く魅力を感じさせません。患者の悪化した症状をインパクトのある映像表現を用いていますが、これは事実なのでしょうか?どう考えてもホラー的です。実際の患者から本当に取材したとは思えません。あまりに演出し過ぎだと思います。それなりの演技力のある個性的な役者を揃えていながら、ボロボロの作品で終わっています。

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2008.03.07

映画『ロード・オブ・ウォー』(お薦め度★★)

監督・脚本、アンドリュー=ニコル。2005年米。社会派ドラマ映画。R-15指定。出演、ニコラス=ケイジ(ユーリ=オルノフ)、ジャレッド=レト(ヴィタリー=オルノフ・弟)、ブリジット=モイナハン(エヴァ=フォンテーン=オルノフ)、イーサン=ホーク(ジャック=バレンタイン・刑事)、イーモン=ウォーカー(アンドレイ=バプティスト=Sr.・リベリア大統領)、サンミ=ロティビ(アンドレイ=バプティスト=Jr.)、イアン=ホルム(シメオン=ワイズ・大物武器商人)。

「死の商人」を主人公に扱った実話を元にしたフィクション映画です。
製作側の視点は斬新ですが、導入から一定の軽さで展開してリアリティを感じません。明らかに作り話的に進行します。そのため物語に入り込めずに一歩引いて観ることになりました。これは監督の意図したことなのかもしれませんが、扱っている重過ぎるテーマが妙に現実離れを起こしてしまいました。結局、本作からは何も学ぶことがありません。ただただ弟のヴァイタリー=オフノフが哀れでしかたありませんでした。

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2008.03.06

映画『ショコラ』(お薦め度★★★)

監督、ラッセ=ハルストレム。脚本、ロバート=ネルソン=ジェイコブス。2000年米。原題『Chocolat』。ファンタジー映画。出演、ジュリエット=ビノシュ(ヴィアンヌ)、ヴィクトワール=ティヴィソル(アヌーク)、ジョニー=デップ(ルー)、アルフレッド=モリーナ(レノ伯爵)、ジュディ=デンチ(アルマンド)、キャリー=アン=モス(カロリーヌ)、レナ=オリン(ジョゼフィーヌ)、ピーター=ストーメア(セルジュ)、ヒュー=オコナー(アンリ神父)、レスリー=キャロン(オデル)、ジョン=ウッド(ギョーム)。

ファンタージーでありながら、ファンタジーに傾かないさじ加減が取れた作品です。
厳格な村のしきたりにチョコレートで立ち向かう母娘の物語で、村人をチョコレートで虜にするのかと思いきやそれほど単純ではなく、強い味方がいるようでいない微妙なバランスで織り成すストーリーが魅力です。
画面からチョコレートの甘い香りが漂ってきそうな演出も見事です。何んとも言えない甘い温かさを感じさせる上質な映画でした。

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2008.03.05

雑誌「DIME」の付録はモバイルスピーカー

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昨日発売の雑誌「DIME」№6の付録はモバイルスピーカーです。iPodなどのデジタルミュージックプレーヤーやCDプレーヤーに対応でステレオミニプラグが採用されています。電源を使用しないパッシブ型なのでプラグをつなぐだけで使えるとあります。
早速、ケータイにつないでみました。ボリュームを最高にしましたが小さな音量でスピーカーとして役に立ちません。それならばと破壊的な大音量が出せるiPod nanoにつないでみました。ボリュームを最高にしてやっと中音量で聞けます。なんとかiPodならば外部スピーカーとして使えます。ということは節度ある家電メーカーのプレーヤーではまず使えないでしょう。
雑誌付録としては画期的で、定価350円に+150円の特別定価500円で提供した姿勢は評価できますが、残念ながら企画倒れです。惜しい!

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2008.03.04

コンビニでの払込票(収納代行)を用いたEdyでの支払い4/1から中止

本日、ビットワレット株式会社から「Edyからのお知らせ」というタイトルでメールが届きました。

2008年4月1日より順次、コンビニエンスストアでの払込票(収納代行)を用いた「Edy」での支払いを中止させていただきます。
昨年やっと市税がコンビニ払いになったと喜んでいたのが、1年で終了してしまいました。電子マネーとしての利便性が大きく後退してしまいました。ポイント獲得にも影響大です。ショックですね。

ともかく市税の支払いは現金を使いたくないし、手間をかけたくないので、口座振替にしようと思います。手続きが面倒ですが仕方ありません。

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インナーイヤーヘッドホンが壊れる

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2年前に購入して、常用してきたオーディオテクニカ製のインナーイヤーヘッドホン「ATH-CK5 WH」が使えなくなりました。コードの内部で断線した模様です。今朝、ケータイでラジオを聞いたところ、番組の音楽は聞こえるものの、アナウンサーの声が流れない状態になりました。最初はラジオが故障したのかと思いましたが、コードをいじっていたら断続的に聞こえたのでヘッドホン側の問題であることがわかりました。壊れるときは一気にきますね。

これからはケータイW54Tに同梱されていたソニー製イヤホン「MDR-E0931」を使うことにしましょう。装着感は悪くありません。音はまとまりがありません。低音と高音が広がって乖離して聞こえてきます。大音量にすると辛いものがあります。ボーカルと楽曲が切り離されており、ボーカルに集中しずらさがあります。バックコーラスが目立つようになりました。「ATH-CK5 WH」と比べると評価は落ちます。

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2008.03.03

映画『ある子供』(お薦め度★★)

監督、ジャン=ピエール=ダルデンヌ、リュック=ダルデンヌ。2005年ベルギー・フランス。原題『L’Enfant』、英題『The Child』。社会派ドラマ映画。出演、ジェレミー=レニエ(ブリュノ)、デボラ=フランソワ(ソニア)、ジェレミー=スガール(スティーヴ)、ファブリツィオ=ロンジョーネ(若いチンピラ)、オリヴィエ=グルメ(私服の刑事)、ステファーヌ=ビソ(盗品を買う女)、ミレーユ=バイ(ブリュノの母)、アンヌ=ジェラール(リサイクルショップの女)、ベルナール=マルベクス(リサイクルショップの男)、フレデリック=ボドソン(チンピラのボス)、レオン=ミショー(警察署の警官)。2005年カンヌ国際映画祭パルムドール大賞受賞。ベルギーの名匠ダルデンヌ兄弟はパルムドール2回受賞。

製作側の狙いは十分達成された作品と言えます。
ベルギーの若年層の失業率が20%に達して、将来を展望できない若者が急増している社会不安を的確に描いています。ラストもそれに合わせたありがちなものなのでしょう。しかし、主人公のブリュノの犯罪を本人の贖罪で希望に転化することに違和感を覚えます。非常に情緒的過ぎます。重大な犯罪を社会的背景で相殺するのは浅いとしか言いようがありません。人身売買は重罪であり、逮捕され罰を受け罪を悔いるという定石通りのストーリーにすべきでしょう。それこそが社会派映画としての役割だと考えます。犯罪が犯罪を引き起こし、悪と対峙することなく個人的な反省で許しを請うでは何の解決にもなりません。パルムドールを受賞して評価は高いようですが、初めから賞狙いでつくられた作品のような気がしてしまうのは考え過ぎでしょうか。

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2008.03.02

運転免許証更新

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運転免許センターで更新するのに2時間かかりました。手数料3250円、講習時間30分でした。従来からの大きな変更点は、運転免許証のICカード化です。2006年1月4日から実施されていました。目的は偽造を防ぐのとプライバシー保護のためだそうで、本籍のみ表面から削除されています。内容を確認するために自分で設定した4桁の暗証番号が二組必要です。新しい免許証を受け取ってから、IC免許読取装置で暗証番号を入力して本籍のチェックをしました。
運転免許証がICカード化されて暗証番号が必要になったことがピンときません。この理由がわかるようになるのは、今後違反したときに免許証提示でわかってくるのかもしれません。

講習で平成19年6月20日に公布された改正道路交通法を学びました。いろいろと罰則が強化されていますが、特に関係するところは次の2点です。

・後部座席シートベルトの着用義務付け(71条の3)
・自転車の乗車用ヘルメット着用努力義務の導入(63条の10)
 →罰則はありません。満13歳未満(小学生以下)の児童または幼児が対象です。

両方ともに公布の日から1年以内に施行ですので、今年2008年6月から注意が必要です。

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