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2008.03.03

映画『ある子供』(お薦め度★★)

監督、ジャン=ピエール=ダルデンヌ、リュック=ダルデンヌ。2005年ベルギー・フランス。原題『L’Enfant』、英題『The Child』。社会派ドラマ映画。出演、ジェレミー=レニエ(ブリュノ)、デボラ=フランソワ(ソニア)、ジェレミー=スガール(スティーヴ)、ファブリツィオ=ロンジョーネ(若いチンピラ)、オリヴィエ=グルメ(私服の刑事)、ステファーヌ=ビソ(盗品を買う女)、ミレーユ=バイ(ブリュノの母)、アンヌ=ジェラール(リサイクルショップの女)、ベルナール=マルベクス(リサイクルショップの男)、フレデリック=ボドソン(チンピラのボス)、レオン=ミショー(警察署の警官)。2005年カンヌ国際映画祭パルムドール大賞受賞。ベルギーの名匠ダルデンヌ兄弟はパルムドール2回受賞。

製作側の狙いは十分達成された作品と言えます。
ベルギーの若年層の失業率が20%に達して、将来を展望できない若者が急増している社会不安を的確に描いています。ラストもそれに合わせたありがちなものなのでしょう。しかし、主人公のブリュノの犯罪を本人の贖罪で希望に転化することに違和感を覚えます。非常に情緒的過ぎます。重大な犯罪を社会的背景で相殺するのは浅いとしか言いようがありません。人身売買は重罪であり、逮捕され罰を受け罪を悔いるという定石通りのストーリーにすべきでしょう。それこそが社会派映画としての役割だと考えます。犯罪が犯罪を引き起こし、悪と対峙することなく個人的な反省で許しを請うでは何の解決にもなりません。パルムドールを受賞して評価は高いようですが、初めから賞狙いでつくられた作品のような気がしてしまうのは考え過ぎでしょうか。

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