映画『明日の記憶』(お薦め度★★)
監督、堤幸彦。脚本、砂本量、三浦有為子。原作、荻原浩。2005年日本。家族ドラマ映画。出演、渡辺謙(佐伯雅行・広告代理店第二営業局部長)、樋口可南子(佐伯枝実子)、吹石一恵(佐伯利恵)、坂口憲二(伊藤直也・利恵の婚約者)、田辺誠一(佐伯の部下)、水川あさみ(生野啓子・佐伯の部下)、木梨憲武(木崎茂之・陶芸教室の主)、及川光博(吉田武宏・医師)、渡辺えり子(浜野喜美子・陶芸ギャラリーのオーナー)、香川照之(河村篤志・宣伝課長)、大滝秀治(菅原卯三郎・日向窯の主人)。
同じ若年性アルツハイマーを描いた韓国映画『私の頭の中の消しゴム』と比較してレベルがかなり落ちます。物語としてあまりに馬鹿馬鹿しい内容です。社内で部長が飲んでいる薬を部下が調べて、その上司に告げ口すると言ったことがあるのでしょうか。また、大馬鹿な一人娘はなんということでしょうか。父親が苦しんでいるのにその変化も全く気付かない鈍感さに呆れました。終盤に再登場する大滝秀治にいたっては全くの意味不明です。
脚本もキャラクターも全く魅力を感じさせません。患者の悪化した症状をインパクトのある映像表現を用いていますが、これは事実なのでしょうか?どう考えてもホラー的です。実際の患者から本当に取材したとは思えません。あまりに演出し過ぎだと思います。それなりの演技力のある個性的な役者を揃えていながら、ボロボロの作品で終わっています。
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