音楽で時代を共有できなくなっている!!
時代の雰囲気を読むためにTBSのカウントダウンTVを積極的に観ています。ともかくヒット曲の流行廃りが早過ぎます。驚異的なスピードでトップ100から楽曲が姿を消しています。数年前ならばずっと上位にランクされるであろう印象的な楽曲でもすぐにランク外になってしまいます。iPodが爆発的にヒットして、ケータイでの着うたフルにみられる通り音楽ダウンロードが活発になるにつれ、入手が簡単便利になればなるほど、加速度的にヒット曲が人気をキープできない状況になっています。
例えば、宇多田ヒカルの「HEART STATION」(2008/2/20発売)でランキングを検証してみましょう(カウントダウンTVデータより)。
2008/02/20★シングル「HEART STATION」発売
2008/03/01 3位
2008/03/08 12位
2008/03/15 17位
2008/03/19★5thアルバム『HEART STATION』発売
2008/03/22 38位
2008/03/29 59位
シングルが発売されてから僅か1ヶ月足らずでトップ100から消えました。彼女の音楽シーンの中でも久しぶりの名曲にもかかわらず、あっというまでした。シングルの発表の1ヵ月後にアルバムをリリースしても効果がなかったようです。これは宇多田ヒカルだけでなく、大物アーティストでも同様の傾向が出ています。
ともかく回転が速すぎます。これほど音楽が超短期間に消費される時代があったでしょうか?このまま進行すると時代を表現してきた流行歌は多く人々の耳に入る以前に消滅してしまうサイクルになってしまうでしょう。過去を振り返ったときに"あの当時はあの曲が流れていた"という共通の記憶がなくなり、個々人がドンドン孤立化していくでしょう。時代との繋がり、世代間との繋がりがますます希薄になっていく先の未来は想像を超えて寂し過ぎます。生活を豊かにするはずの情報化社会は既に曲がり角を迎えてしまったのかもしれません。
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