映画『名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)』(お薦め度★★)
監督、山本泰一郎。脚本、古内一成。2008年日本。アニメ映画。声の出演、高山みなみ(江戸川コナン)、山崎和佳奈(毛利蘭)、神谷明(毛利小五郎)。青山剛昌の同名人気コミックの劇場版アニメ第12弾。
GWの子供向けアニメ映画は、他に『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』と『クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛(きんぽこ)の勇者(ゆうしゃ)!』が上映されています。ドラえもんの劇場版は観るべき水準を満たしていないのでパス。クレヨンしんちゃんは当たり外れの差が大きく、本郷みつる監督作で納得できたものは無いので見送りました。結局消去法で昨年同様にコナンを選びました。劇場での人気は他の映画と比べて群を抜いていますが、ありがたいことにオフィシャルサイトで割引券を入手出来ます。本日1回目は満員で入場できず、2時間半後の2回目に何とか前から2列目中央の座席を確保できました。こんなに前で観賞したくないのですが仕方ありません。本当に驚くほど人気があります。
これだけ人気があるのならばと内容についても僅かな期待を抱いたのですが、大人が観るミステリーとしてはやっぱり落第です。こんな犯人の動機では物語として弱すぎます。犯罪として成り立たないでしょう。単なる独りよがりの逆恨みでしかありません。また、犯行の手口としても現実的ではありません。これだけの火力を手に入れるのは無理です。前作同様に"子供騙し"のアニメ映画です。一緒に行った子供たちは大変喜んでいるのでファミリー映画としては機能していますし、興行的にも成功しています。上映後に第13弾の予告がながれましたので今後もシリーズは安泰でしょう。しかし、可能ならば大人も楽しめる質の高い作品を希望します。
ところで、我が家族の両隣は中学生前後の女児がそれぞれ友人と家族(母親同伴)で観に来ていましたが、どちらも上映中にケータイを確認していました。母親同伴のほうは、娘を注意するどころか母親自身がケータイを取り出す始末です。子は親の鏡というように娘が真似をしていたのでした。本当に親子揃ってマナーが悪いです。やがてケータイは人間関係そのものを潰しますね。
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