映画『手紙』(お薦め度★★)
監督、生野慈朗。脚本、安倍照雄、清水友佳子。原作、東野圭吾。2006年日本。人間ドラマ映画。出演、山田孝之(武島直貴・弟)、玉山鉄二(武島剛志・兄)、沢尻エリカ(白石由美子)、吹石一恵(中条朝美)、尾上寛之(寺尾祐輔・直貴の親友)、吹越満(緒方忠夫・被害者の息子)、風間杜夫(中条・朝美の父)、杉浦直樹(平野・電器店の会長)。
物語の構成で辛いものがあります。
そもそもリアリティがありません。登場人物の中で、白石由美子と電器店会長の平野の2人は存在しえません。物語を成り立たせるために重要な存在ですが、こんな奇特な人は現実にいないでしょう。非常に創作された話としか感じることができず、作品の世界に入ることはできませんでした。犯罪加害者の弟が差別に苦しんで、兄を捨てるというテーマは理解できるものの、兄弟の葛藤よりも弟の彼女の想像を超える行動に思いっきり引きました。
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