映画『Gガール 破壊的な彼女』(お薦め度★★★)
監督、アイヴァン=ライトマン。脚本、ドン=ペイン。原題『MY SUPER EX-GIRLFRIEND』。2006年米。ラブ・コメディ映画。ユマ=サーマン(ジェニー/Gガール)、ルーク=ウィルソン(マット)、アンナ=ファリス(ハンナ)、エディ=イザード(ベッドラム教授)、レイン=ウィルソン(ヴォーン)。
よく出来ています。タイトルや予告からは想像できない面白さでした。
観るまでは超"猟奇的な彼女"の超人的な恋愛ドラマをイメージしていたのですが、全く予想外のストーリー展開で予定調和でない脚本が見事です。ハリウッドのオリジナリティ溢れるエンタテインメント作品でした。韓国映画や邦画では太刀打ちできません。
これまでのスーパーヒローものでタブー視されてきた「セックス」を真正面から扱っています。しかも女性が主人公という従来では考えられない設定で、商業的にリスクが高過ぎる博打に近い試みをしています。これをB級でなくメジャー作品として挑戦し、成功させたアイヴァン=ライトマン監督は並大抵の手腕ではありません。スーパーヒーローのエロ事を観客が引かないように描くのは脚本が相当緻密に計算されていなくてはなりませんし、キャラクターも非常に重要です。この難しい人物設定にピッタリなのがユマ=サーマンでした。正義の味方ながら少しネジが外れたお馬鹿キャラで、終始カッコよくもキレイにも感じさせません。その辺りがエンディングに向けた伏線として機能しています。
子供と一緒に観ることができないスーパーヒーローものですが、見逃すにはもったいない一品です。
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