映画『パフューム ある人殺しの物語』(お薦め度★★★★)
監督、トム=ティクヴァ。脚本、トム=ティクヴァ、アンドリュー=バーキン、ベルント=アイヒンガー。原作、パトリック=ジュースキント『香水 ある人殺しの物語』。原題、『PERFUME: THE STORY OF A MURDERER』。2006年ドイツ・フランス・スペイン。クライム・サスペンス映画。PG-12。出演、ベン=ウィショー(ジャン=バティスト=グルヌイユ)、レイチェル=ハード=ウッド(ローラ)、アラン=リックマン(リシ)、ダスティン=ホフマン(ジュゼッペ=バルディーニ)。
この映画は凄まじいです。衝撃的な作品です。
18世紀のパリを舞台に、禁断で究極の"香り"にとりつかれた青年が、その香りを追求するあまりに凶行に走る様子が重厚で緻密な映像で綴られています。ラストのどんでん返しは想像を絶していました。いままでいろいろなドラマを観てきましたが、それらのいずれにも該当しないストーリーでした。凶悪な犯罪をある意味ファンタジーに昇華させたと言えるかもしれません。
ともかく映像で"香り"や"臭い"を表現しようとしています。この独創的な演出は今まで体験したことがありませんでした。脚本も極めて優れています。まんまと映画の世界に引き込まれてしましました。圧倒的に完成度の高い超一級品です。鬼気迫るシーンが連続してこれほどドキドキさせるサスペンス映画は本当に久しぶりでした。
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コメント
こんにちは。コメント、TBありがとうございます。
見ていて、様々な香りがしてくる錯覚に陥りますね。すごい演出です。
決して気持ちのよい映画ではないのに、引きこまれます。最後まで緊張感を持って見てしまいました。
投稿: nocci | 2010.01.17 17:21
>nocciさん、こちらこそコメントありがとうございます。
相当なインパクトを残してくれました。
香りをテーマとした最上級の作品だと思います。
確かに気持ち良い物語ではありませんね。
同感です(笑)。
投稿: erabu | 2010.01.18 19:58