映画『サンシャイン2057』(お薦め度★★★)
監督、ダニー=ボイル。脚本、アレックス=ガーランド。2007年米。SFサスペンス映画。出演、キリアン=マーフィ(キャパ)、ローズ=バーン(キャシー)、クリフ=カーティス(サール)、真田広之(カネダ)、クリス=エヴァンス(メイス)、ベネディクト=ウォン(ハーヴィー)、トロイ=ギャリティ(ハーヴィー)、ミショエル=ヨー(コラゾン)。
『エイリアン』のような雰囲気で見応えがありました。
宇宙空間で太陽を間近に感じさせる映像は見事で、太陽光線に包まれる演出は見事でした。宇宙船内のデザインも未来的に洗練されています。久しぶりに宇宙を扱ったSFらしい作品です。
しかし、設定が弱いのが弱点です。50年後の未来に太陽の活動が鈍って、地球は存亡の危機にあり、太陽を再生させるために、核弾頭を打ち込んで太陽を再生させるべく、核弾頭を搭載した宇宙船(きのこ型)で太陽を目指すクルーたちの物語です。
よくわからないのは何故有人なのかということでした。科学技術が進歩しているにもかかわらず人間の力にに頼るところに説得力がありません。ましてや1人のクルーのケアレスミスで壊滅的な危機に陥るのもピンときません。ミスをカバーするだけのシステムが搭載されていないこと自体が不思議でした。最新鋭の宇宙船に幾重にもセイフティが機能しないのは不自然です。そもそも太陽に向かうこと事態が玉砕的な行為のため、ラストの選択肢は限られてしまいハラハラドキドキ感は少ないものになりました。人物像が描きこまれていないため、イマイチ感情移入ができません。惜しいかなクルーたちは中途半端なかっこよさで終わっています。結局こうなるんだと割りと冷めて観終わるのが残念でした。
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