ドラマ「パンドラ」[全8話](お薦め度★★★)
監督、河毛俊作、若松節朗、小林義則。脚本、井上由美子。2008年WOWOWドラマ。放送日、2008/4/6~2008/5/25。再放送(一挙放送)、8/1。出演、三上博史(鈴木秀樹・内科医)、柳葉敏郎(的場真一・刑事)、小西真奈美(飯田小夜子・外科医)、谷村美月(水野愛美・治験患者)、國村隼(大田黒茂行・医学部長)、上原美佐(門脇ちか・医学部長秘書)、山本耕史(太刀川春夫・新聞記者)、山本圭(緑川富士夫・緑川医院長)、小野武彦(深見甚一郎・厚生労働大臣)、相島一之(沼部義広・厚生労働大臣秘書)、吉瀬美智子(桂ひとみ・鈴木の元妻)、平田満(朋田省吾・朋栄ホスピタル)。連続ドラマW第一弾。本格医療サスペンス。「白い巨塔」「14才の母」など数々の大ヒットドラマを世に送り出してきた人気脚本家・井上由美子の書き下ろし。
<Story>
大学病院内科医の鈴木(三上博史)は18年の研究の末、ガンの特効薬を発見。だが同僚の小夜子(小西真奈美)や上司の大田黒(國村隼)は全く信じようとしない。そんな中、鈴木は愛美(谷村美月)という末期ガンの少女と遭遇し、危険な賭けに出る。
なかなかの力作です。
アメリカのTVドラマ並みの面白さがあります。サスペンスとしては一級品でした。脚本家・井上由美子の起用は成功です。
WOWOWの単発ドラマは何本か観てきましたが、脚本とキャスティングに失敗しているものが多く、当ブログでレビューさえもしてきませんでした。WOWOWとして連続ドラマを手掛けることは知っていましたが、単発ドラマの延長線で捉えていましたので、最初の放送は見送っていました。しかし、今夏に一挙放送するということで一気に観賞しました。
本当によく構成された脚本です。登場人物を丹念に描きこんでいて各々のキャラクターが理解しやすくなっています。ラストも期待以上でした。
久しぶりの三上博史は、いつもの彼らしい濃さで期待通りの演技をしてくれていました。このくどさは癖になります。ヒロインの谷村美月はU-20女優の中で期待されている1人です。初めて彼女の演技を観ました。演技派とまではいきませんがそれなりの力は持っているようです。しかし、水野愛美という役柄は優等生美少女である彼女自身のキャラクターと合致していませんでした。若手ながら器用なので惜しいといったところでしょうか。
WOWOWの「パンドラ」サイトでは、本作に関して「現在、再放送予定はありません。」と表示されていますが、今後再々放送されるようであれば観る価値のある作品です。
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