映画『パコと魔法の絵本』(お薦め度★★★★)
監督、中島哲也。脚本、中島哲也、門間宣裕。原作、後藤ひろひろ 舞台『ミッドサマーキャロル』。2008年日本。ファンタジー人情映画。出演、役所広司(大貫・ガマ王子)、アヤカ=ウィルソン(パコ)、阿部サダヲ(堀米・ヤゴ)、上川隆也(浅野・タニシ)、土屋アンナ(タマコ・メダカちゃん)、妻夫木聡(室町・ザリガニ魔人)、國村隼(木之元・ガマ姫)、加瀬亮(浩一・アメンボ家来)、小池栄子(雅美・沼エビの魔女)、劇団ひとり(滝田・サカナ)、山内圭哉(龍門寺・ミズスマシ君)。
笑って泣けるファンタジー映画という宣伝文句通り、後半からハンカチが必要なくらい泣けて笑えます。
日本初となるCGと実写の融合を実現したその映像は完成度の高いものでした。『下妻物語』『嫌われ松子の一生』に続き、ヒットメーカーが贈る大人も子どもも楽しめる素晴らしい作品です。
最初から原色を散りばめた映像と特異なキャラクターのオンパレードで、本当に大人が号泣必至の物語なのか"かまえて"観始めました。前半は登場人物とセリフ回しのテンポに若干戸惑いましたが、大貫とパコの心の交流から一気に中島ワールドに突入しました。その温かくて悲しく楽しい世界に酔いしれました。エンドロールが終わる最後の最後まで楽しめる一級のエンターテインメントです。観賞後も見事なまでに消化不良を感じさせない映画ですが、ある意味、感動の振幅が狭いのかもしれません。
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» パコと魔法の絵本&鴎 [別館ヒガシ日記]
パコと魔法の絵本は劇場で先月18日に鑑賞したが
結論は面白さの中に所あり良い感じだったね
内容は人間嫌い大貫が記憶障害の少女と出会って
少女のため他の入院患者と劇をする展開だった
役所が大貫でパコとの出会い変わる演技は流石で
ウィルソンがパコで同じ事... [続きを読む]
受信: 2008.10.02 20:21
» 映画:パコと魔法の絵本 を観てきました。 [よしなしごと]
前回の映画関連記事を書いたのが10/5なので、映画ブログのくせに約1ヶ月ぶりの映画記事です。
しかも観てから記事を書くまでに気がつけば2週間たってしまいました!!ちょっと記憶が薄れ気味です(^^ゞ と言うわけでパコと魔法の絵本を観てきました。... [続きを読む]
受信: 2008.11.08 21:55
» 『パコと魔法の絵本』2008・9・16に観ました [映画と秋葉原と日記]
『パコと魔法の絵本』
公式HPはこちら
←クリック
●あらすじ
有る所に、鞭打ち症の老齢のオカマ(國村隼)や大人の俳優に脱皮出来なかった元有名子役(妻夫木聡)や消防車に轢かれた消防士(劇団ひとり)やとんでもない物に銃で撃たれたヤクザ(山内圭哉)と... [続きを読む]
受信: 2008.11.08 22:09
» パコと魔法の絵本 (2008) [白ブタさん]
{%キラキラwebry%}試写会で見てきました{%クローバーwebry%}
レヴューが遅くなっちゃった(^^ゞ [続きを読む]
受信: 2008.11.09 21:31
» パコと魔法の絵本 ★★★★ [(´-`).。oO(蚊取り線香は蚊を取らないよ)]
公式サイト プラデラレビュー
極めてベタなお涙頂戴ものだが、あえてコントレベルまでディフォルメさせたキャラクターに演じさせる事で、泣きと笑いの両極端をともにハイテンションで見せきる事に成功。極彩色のカラーリングも、実写とCGが混在する世界観を支えている。
...... [続きを読む]
受信: 2008.11.26 19:53
» 「パコと魔法の絵本」 [NOHOHONブログ]
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
最初の方の変なノリがちょっとツライ(そのテンションは最後まで続く)のですが
パコちゃんの記憶が1日しか持たない事実がおじさんに明るみになってから もう全開で泣きモード突入でした!
ハイ、かなり早い段階ですね。ポロポロ涙が出ます。
お...... [続きを読む]
受信: 2009.03.15 23:06
» パコと魔法の絵本 残念ながら合わなかった・・・ [ポコアポコヤ 映画倉庫]
すごい楽しみにして早々にレンタルしたのに・・・・。開始15分くらいで、どうもダメそうな予感が・・・・
結局ハマれないままでした・・・... [続きを読む]
受信: 2009.03.20 22:26
» 『パコと魔法の絵本』(BD) [kuemama。の<ウェブリブログのへや>]
【PACO and the Magical Book】
2008年/東宝/105分/'09年3月6日DVD・BDリリース
【オフィシャルサイト】
監督:中島哲也
出演:役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村隼、上川隆也... [続きを読む]
受信: 2009.03.28 09:10
» 映画「パコと魔法の絵本」 [<花>の本と映画の感想]
パコと魔法の絵本
監督: 中島哲也
出演: 役所広司, アヤカ・ウィルソン妻夫木 聡 土屋アンナ 阿部サダヲ 加瀬 亮 小池栄子 劇団ひとり 山内圭哉 國村 隼 上川隆也
2008年
パコと魔法の絵本 通常版 [... [続きを読む]
受信: 2009.04.01 22:04
» 「パコと魔法の絵本」 [心の栄養♪映画と英語のジョーク]
中島哲也監督らしい、極彩色の世界でした〜 [続きを読む]
受信: 2009.04.11 11:05
» 「パコと魔法の絵本」 「強い」と「弱い」 [はらやんの映画徒然草]
こうやってブログで映画の話を書いていますが、基本的に良くても悪くても観た作品につ [続きを読む]
受信: 2009.04.11 20:42
» パコと魔法の絵本 [電脳実験室]
パコと魔法の絵本 通常版 [DVD] (2009-03-06) Amazonラン [続きを読む]
受信: 2009.04.20 00:02
» 『パコと魔法の絵本』'08・日 [虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ]
あらすじ舞台はちょっと変わった人たちが集まっている、とある病院。中でもわがまま放題のクソジジイ・大貫は病院中の嫌われ者。そんな大貫がある日、パコという名の女の子と出会います・・・。感想『下妻物語』、『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督の作品。後藤ひろひと...... [続きを読む]
受信: 2009.10.16 20:29
» 『パコと魔法の絵本』 [もう…何がなんだか日記]
『PACOandTheMagicalBook』 2008年/日本原作:後藤ひろひと『MIDSUMMERCAROLガマ王子VSザリガニ魔人』監督:中島哲也出演:役所広司(大貫/ガマ王子)、パコ(アヤカ・ウィルソン) 阿部サダヲ(堀米/ヤゴ)、國村隼(木之元/ガマ姫・ガマ王子の母) 妻夫木聡...... [続きを読む]
受信: 2010.02.22 22:44
» ≪パコと魔法の絵本≫ [日々のつぶやき]
監督:中島哲也
出演:アヤカ・ウィルソン、役所宏司、國村隼、妻夫木聡、土屋アンナ、加瀬亮、上川隆也、阿部サダヲ
子どもが大人に、読んであげたい物語。
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そこには一日しか記憶が持たないパコという少女がいた... [続きを読む]
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映画館で見たかったけど、見逃した映画の一つ。「パコと魔法の絵本」。予\告では、パコの生き生きとした動きに感動しました。 [続きを読む]
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映画館で観たのは予告編だけ。地上波初登場のときに録画して、そのままになっていた映画「パコと魔法の絵本」を、やっと観ることができました。 この映画、映画館で観なくてよかったなぁ。相当、私、泣いていたに違... [続きを読む]
受信: 2010.05.04 10:58
» パコと魔法の絵本 [シネマ日記]
ケーブルで放送があったので見ました。これは公開のときから気になっていた作品です。実は何か他の映画を見に行ったときにこの作品の予告編をやっていて、それだけでウルっときちゃってたんですよねー。だから、本編を楽しみにしておりました。予告やポスターを見ただけでかなりキテレツな世界が広がっているということは分かっていたんですが、冒頭の加瀬亮と阿部サダヲのシーンでイキナリなにやらぶっ飛んでる感じ!ここで、ぽけっと置いてかれちゃった人はもしかして全編置いていかれるかもよーってな雰囲気。「お前が俺のことを知っている... [続きを読む]
受信: 2010.05.27 09:46
» パコと魔法の絵本 [We're Not Gonna Take It!]
DVD消化。
「パコと魔法の絵本」を見た。
そう遠くはない昔、あるところに変人ばかりが集まる病院があった。
院内一の嫌われ者で偏屈な「ク... [続きを読む]
受信: 2010.07.26 01:47
» パコと魔法の絵本 [mama]
2008年:日本
原作:後藤ひろひと
監督:中島哲也
出演:役所広司、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村隼、アヤカ・ウィルソン、上川隆也
一風変わった人たちが集まっている、ある病院。病院中の嫌われ者でわがまま放....... [続きを読む]
受信: 2010.07.28 03:08
コメント
TBありがとうございました。
こちらからのTBは反映されたりされなかったり……コメントで失礼いたします。
私は下妻物語も松子も観ていないのでよくわかりませんが、
仰るとおり、最初のテンションの高さにはかなりの不安を覚えました。
後半は見事でしたね。途中で諦めず最後まで観て良かった、と思います(^^)
投稿: mama | 2010.07.28 03:11
>mamaさん、コメントありがとうございます。TBではお手数をお掛けしました。
>途中で諦めず最後まで観て良かった、と思います(^^)
確かに中島哲也監督作を知らないと、鑑賞を途中で止めてしまう可能性がありますよね。
『下妻物語』『嫌われ松子の一生』と最新作『告白』もお薦めです。
機会があればご覧ください。
投稿: erabu | 2010.07.28 12:53