映画『APPLESEED SAGA エクスマキナ』(お薦め度★★)
監督、荒牧伸志。プロデュース、ジョン=ウー。脚本、たけうちきよと。原題『Appleseed Saga: Ex Machina』 2007年日本。SFアクション映画。声の出演、小林愛(デュナン=ナッツ)、山寺宏一(ブリアレオス=ヘカトンケイレス)、岸祐二(テレウス)、沢城みゆき(ヒトミ)、五十嵐麗(ニケ)、高島雅羅(アテナ=アレイアス)、辻親八(ランス=ロット隊長)、加瀬康之(義経)、コング桑田(マヌエル=アイアコス)、土師孝也(リヒャルト=ケスナー)、深見梨加(吉野ハジメ)。『アップルシード』の続編。
前作で初めて3Dライブアニメという手法で映像化され、続編で更に進化させた映像になったようですがはっきり言って気持ち悪さがあります。ロボットを人間に似せようとするとある時点まで気持ち悪く感じて、それを超えると違和感が無くなるという感覚と同じです。前作では人間の顔の部分は二次元的で、人間の肉体の動きはモーションキャプチャーによる三次元になっていました。整合性は無いものの観ていてストレスはありません。本作では人間の顔の部分も三次元となり動きがモーションキャプチャーというよりもCG的に処理されたています。より機械化・省力化された印象ですが、生理的に全く馴染めないものになってしまいました。
ストーリーも前作と比べて小粒です。普通、第二弾であればより以上の物語にすべきです。しかし、本作は"新スタートレックのボーグ"と"天空の城ラピュタの空中都市"のアイデアを複合して真似ておりオリジナリティがありませんでした。ジョン=ウー得意の二丁拳銃によるガンアクションは実写と違って迫力に欠けており、アニメでの演出としては効果的に通用していません。明らかに失敗です。
タイトルも意味不明です。単純に"アップルシード2"とすれば良かったのではないでしょうか。「エクスマキナ」とはラテン語の「デウス・エクス・マキナ」という言葉から来ており、意味は「機械じかけの神」だそうです。レビューに際して調べてやっとわかりました。理解できないタイトルでは意味ありません。
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