映画『ゾディアック』(お薦め度★★★)
監督、デヴィッド=フィンチャー。脚本、ジェームズ=ヴァンダービルト。2007年米。サスペンス・ミステリー映画。PG-12指定。出演、ジェイク=ギレンホール(ロバート=グレイスミス・風刺漫画家)、マーク=ラファロ(デイブ=トースキー・刑事)、ロバート=ダウニー=ジュニア(ポール=エイブリー・新聞記者)、アンソニー=エドワーズ(ウィリアム=アームストロング・刑事)、クロエ=セヴィニー(メラニー)、ブライアン=コックス(ベリー)、イライアス=コティーズ(ジャック=マラナックス・巡査部長)。1968年から米国に“ゾディアック(占星術の黄道十二宮)”と名乗る全米史上初の劇場型連続殺人事件(未解決)の映画化。
完成度の高い作品です。
デヴィッド=フィンチャーらしい乾いたタッチでクールに描かれています。『エイリアン3』から彼の独特な映像センスは非常に気に入っています。登場人物から一歩引くというか俯瞰しているというか、客観的な距離感は彼ならではのものだと思います。キャスティングも見事だと思います。事件を追う人々の長期間にわたる苦悩がリアルに伝わってきました。
さて、本作ですが日本人にはタイトルに馴染みが無く、迷宮入りの事件ということもあって引きが弱かったのではないでしょうか。派手さはありませんが、質の高い社会派映画です。
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