« 映画『傷だらけの男たち』(お薦め度★) | トップページ | 新書『ニッポン・サバイバル-不確かな時代を生き抜く10のヒント』 »

2008.10.28

映画『あるスキャンダルの覚え書き』(お薦め度★★★)

監督、リチャード=エアー。脚本、パトリック=マーバー。原作、ゾーイ=ヘラー。原題『NOTES ON A SCANDAL』。2006年イギリス。サスペンス映画。R-15。出演、ジュディ=デンチ(バーバラ=コヴェット)、ケイト=ブランシェット(シーバ=ハート)、ビル=ナイ(リチャード=ハート)、アンドリュー=シンプソン(スディーヴン=コナリー)。

完成度の高い心理サスペンスドラマでした。
二人のオスカー女優の競演は圧巻で見応え十分です。アメリカで実際に起こった女性教師が教え子と関係を持ってしまった「メアリー=ケイ=ルトーノーの事件」をモデルにしたゾーイ=ヘラーの小説を映画化しています。禁断の愛を英国の階級社会にアレンジしてスキャンダラスに描いた作品と想像していましたが、そんな単純な物語ではありませんでした。労働階級の子どもが通う学校で歴史を教えるベテラン老教師バーバラが、転勤してきたブルジョアの美術教師シーバに興味を持ち、やがて彼女の過ちを共有することで、友情だと解釈して執着する過程を主軸にストーリーを展開させて行きます。二重のスキャンダルが交差する構造になっていました。このつくりは見事です。
現代人が抱える孤独から抜け出そうとして、自分自身を見失うという狂気にも似た悲劇を赤裸々に描いています。出来過ぎた作品ゆえ、あまりのおぞましさに評価を抑えました。結構、後々まで記憶に残ってしまう映画かもしれません。

|

« 映画『傷だらけの男たち』(お薦め度★) | トップページ | 新書『ニッポン・サバイバル-不確かな時代を生き抜く10のヒント』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1637/42937490

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『あるスキャンダルの覚え書き』(お薦め度★★★):

» 「あるスキャンダルの覚え書き」 [★☆ひらりん的映画ブログ☆★]
ケイト・ウィンスレット、ケイト・ホームズ、ケイト・ベッキンセイル・・・ そしてケイト・ブランシェットと続いてきた「真冬にケイト」特集。 「エリザベス」に続いて、「ケイト・ブランシェット特集」に移行です。... [続きを読む]

受信: 2009.02.09 02:49

» あるスキャンダルの覚え書き [ベルの映画レビューの部屋]
あるスキャンダルの覚え書き [DVD] ¥2,980 Amazon.co.jp (2006) 出演 ジュディ・デンチ (バーバラ・コヴェット)     ケイト・ブランシェット (シーバ・ハート)     ビル・ナイ (リチャード・ハート)     アンドリュー・シンプ... [続きを読む]

受信: 2009.05.08 10:04

« 映画『傷だらけの男たち』(お薦め度★) | トップページ | 新書『ニッポン・サバイバル-不確かな時代を生き抜く10のヒント』 »