映画『世界最速のインディアン』(お薦め度★★★)
監督・脚本、ロジャー=ドナルドソン。2005年ニュージーランド・アメリカ。原題『THE WORLD'S FASTEST INDIAN』。ヒューマンドラマ映画。出演、アンソニー=ホプキンス(バート=マンロー)、アニー=ホイットル(フラン・バートのガールフレンド)、クリス=ローフォード(ジム=モファット)、アーロン=マーフィ(トム)、クリス=ウィリアムズ(ティナ=ワシントン)、ダイアン=ラッド(エイダ)、パトリック=フリューガー(ラスティ)、ポール=ロドリゲス(フェルナンド)。
タイトルが悪いものの、中身は面白い作品です。
"インディアン"とありますが、アメリカ先住民とは全く関係ありません。インディアンというバイクを指しています。映画を観ている最中でもインディアンに引き摺られました。このような誤解は全く不幸です。サブタイトルを付けるか別のものにすべきでしょう。
ニュージーランドのバート=マンローが1920年代のバイクを40年改造し続け、63歳でアメリカに渡航して世界最速記録を1967年に打ち立てた実話を映画化しています。一方向走行での時速190.07マイル(約305.8キロ)はいまだに破られていないそうです。
ただし、タイトル同様に作品の中でも経緯についての説明がほとんどありません。伝説のライダーなのにどのような人物かつかみ所がないので世界最速に挑戦する緊張感は漂ってきません。ともかくバイクを運搬する人の良い初老の人物が様々なアクシデントに遭いながらも、行く先々の人々の協力によって、大記録を打ち立てるロードムービーがメインテーマになっています。当時の人間同士が助け合う時代背景には大いに癒されました。
予告編ではライダーらしく編集がされているので、本作とギャップがあります。
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