ホンダのF1撤退と、社会人野球ホンダ硬式野球部の長野(ちょうの)外野手の残留
12/5にホンダがF1撤退を表明し、ロッテからドラフト2位指名を受けた社会人野球ホンダ硬式野球部の長野久義外野手(23)が、ロッテの入団拒否を正式に表明しました。
モータースポーツであるF1撤退の理由を福井威夫社長が「サブプライム危機、信用危機、実体経済の急速な後退でビジネス環境が悪化した。効率的な資源配分が必要との考えから撤退を決めた。北米の市場は11月に入って加速度的に減少しており、想像を超えている」と説明したと12/5の朝日新聞は報じています。
ホンダのF1における2000年からの第3期活動が終了しました。予想を超えるビジネス環境の悪化に対応した判断は、企業の危機管理としては評価できると思います。また、第3期では芳しい成績を残しておらず、2006年の1勝のみであればファンとしても仕方が無いと感じます。
一方の社会人野球の長野外野手はどうでしょうか?
彼については何一つ知りませんし、野球選手として優れているのかどうかわかりませんが、ロッテが最高標準額の契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円を提示し、+αとして引退後の保証も追加条件としたようなので、獲得のために相当な意志をもっていたに違いありません。 ロッテファンの数多くのブログでも入団交渉ついて注目していました。2年前の日大のときにも日ハムから4順目指名を受けて拒否しており今回で2度目となりました。巨人入りの希望を最優先する結論を彼は出しました。初心貫徹という姿勢は立派です。しかし、企業としてホンダが置かれている厳しい状況から考えると、ホンダという組織に属している個人としてプロ野球界入りを考えるべきではなかったのかと考えます。これは決して俺がロッテファンということではなく、景気が後退し雇用不安が広がる中でもっと先を見据えた判断をすべきだったのではと強く感じました。
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