映画『エターナル・サンシャイン』(お薦め度★★★)
監督、ミシェル=ゴンドリー。脚本、チャーリー=カウフマン。原題『ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND』。2004年米。ファンタジー映画。出演、ジム=キャリー(ジョエル=バリッシュ)、ケイト=ウィンスレット(クレメンタイン=クルシェンスキー)、キルステン=ダンスト(メアリー)、マーク=ラファロ(スタン)、イライジャ=ウッド(パトリック)、トム=ウィルキンソン(Dr.ハワード=ミュージワック)。
そう来ましたか!!脚本が計算され尽くされた怪作です。
記憶をテーマにした映画で評判が良いのは知っていました。韓国映画『私の頭の中の消しゴム』や日本映画『明日の記憶』と同じような感動作なのだろうと勝手に想像していたため、いつ鑑賞してもいい作品と捉えてしまったため観るのに時間がかかりました。
同じ記憶を扱う人間ドラマであっても、ハリウッドはSFなのですね。記憶を情緒的に捉えるアジアに対して、米国はメカニズムと捉えるようです。記憶の器は脳であり、それをコントロールしようとする物語はは決まってロボトミー手術で表現されます。本作は外科的なアプローチではないにせよ、アメリカ映画ならではの記憶を制御するという延長線上にあると思います。
サスペンス、ホラー、コメディの要素を加えた大人向けのファンタジーで、記憶をカオス的な映像で表現して繋ぎ合わせる編集テクニックは想像以上の凄みを感じさせます。これほどのアイデアが詰め込まれているのはアメリカ映画ならではだと思います。
本国ではよりSFちっくな予告がありましたが、日本向けには情緒的に編集されています。
| 固定リンク
コメント