東京都防災センターで新型インフルエンザ講演会
NPO法人・事業継続推進機構(BCAO)の新型インフルエンザ講演会が東京都防災センターで開催されたので参加しました。
東京都庁第一本庁舎9階の災害対策本部室で行われました。都庁に入ったのは初めてです。しかも普通入れない場所だったので緊張しました。
新型インフルエンザについては個人的に興味があって、このブログでも次の2冊の新書をレビューしました。
2005/ 3/26 『インフルエンザの世紀』
2005/11/23 新書『インフルエンザ危機』
現在、新型インフルエンザの大流行(パンデミック)したら「企業はどう対応すればいいのか」というビジネスの視点で情報収集しています。
今日の講演会に先立って日経BP社サイトのSAFETY JAPANのインタビュー記事「新型インフルエンザの“リアル”を語ろう(2008/3/28)」を予習したところ、「米国の見積もりを採用すると、なんの対策もなしにパンデミックが起きると日本では768万人が死亡する」と述べられており想像以上に深刻な事態に凹んでしまいました。
北里大学医学部衛生学公衆衛生学の和田耕治先生は「事業継続に必要な感染予防の基礎知識」というタイトルで本日講演されました。この中で新型インフルエンザの死亡者については従来からシミュレーションされている64万人との説明で少し気が楽になりました。
■日本の総人口の25% 3200万人が罹患すると想定
・軽度 12.5万人(香港インフルエンザ程度 0.39%)
・中程度 18.2万人(アジアンインフルエンザ程度 0.57%)
・重度 64万人(スペインインフルエンザ程度 2.0%)
講演の内容はわかりやすく、とてもためになりました。
中でも「感染対策で優先すべきこと」は参考になります。
1)感染者に接しない
2)流行地域に行かない
3)咳エチケットの徹底
4)手洗いを頻回に行う
5)顔をあまり触らない
5については、感染経路は目・鼻・口なので無意識に人は触るものなので注意してくださいとのことでした。意外な盲点です。新型インフルエンザだけでなく様々な感染に役立つので日々実践が必要と感じました。
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