映画『マイ・ボス マイ・ヒーロー』(お薦め度★★★)
監督・脚本、ユン=ジェギュン。2001年韓国(韓国公開:2001年12月8日)。学園コメディ映画。PG-12。出演、チョン=ジュノ(ケ=ドゥシク)、チョン=ウンイン(キム=サンドゥ・組のナンバー2)、チョン=ウンテク(テガリ・組のナンバー3)、オ=スンウン(イ=ユンジュ)、ソン=ソンミ(イ=ジソン)、パク=チュンギュ(チョ=ボンパル)、キ=ジュボン(校長)、キム=サンジュン(オ=サンジュン・大親分)。韓国では観客動員620万人という大ヒットを記録、2006年には長瀬智也を主演に日本でTVドラマ化。
期待する場面で期待通りの働きをしない予測不能な学園ヒーローものです。
ヤクザの親分が学歴を問われ、大親分の命で再び高校に編入。しかし、学校こそが無法地帯で、私腹をこやす悪徳校長から学校をとり戻すために大暴れをする異色学園ドラマです。ただし、学校対生徒という構図ではなく、学校を牛耳る敵対するヤクザ組織との対決に仕上げています。
高校生になった親分が同級生にカツアゲされたり、クラスの女子に恋心を寄せたり割りと普通な学生です。儒教の教えからなのでしょう、目上の教師に反抗する場面はありません。悪徳校長に対しても直接対決はしていません。彼女が目の前でボコボコにされているのに止めに入らず、大ケガをして病院に担ぎ込まれるときに付き添う主人公はいただけません。最終的には校長に対して間接的に落とし前をつけますが、しっくりきませんでした。ラストはほとんど説明されずに終わってしまいます。終わり方に不満があるわけではないのですが、特に余韻を残すわけでなく不思議な締めくくりとなっています。コメディでありながらザックリ割り切る点が韓国映画の醍醐味なのかもしれません。
ところで日本のリメイクドラマは全く観ていません。オリジナルをそのまま反映させるのは日本では馴染まないので、相当手が入れられているのではと思いますがどうなのでしょうか。
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