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2009.01.31

映画『13F』(お薦め度★★★)

監督、ジョゼフ=ラスナック。脚本、ジョゼフ=ラスナック、ラヴェル=センテノ=ロドリゲス。原題『The Thirteenth Floor』。1999年アメリカ・ドイツ。SF映画。出演、クレイグ=ビアーコ(ダグラス=ホール/ジョン=ファーガソン)、アーミン=ミューラー=スタール(フラー/グリアソン)、グレッチェン=モル(ジェイン/ナターシャ)、ヴィンセント=ドノフリオ(ホイットニー/アシュトン)、デニス=ヘイスバート(マクベイン刑事)、スティーヴ=シュブ(バーンスタイン刑事)、ジェレミー=ロバーツ(トム=ジョーンズ)。

作品紹介(WOWOWオンラインから引用) “13階”、それは現実と仮想現実をつなぐ奇妙な空間……。「紀元前1万年」のR・エメリッヒが製作を手がけたSFサスペンス。バーチャル・リアリティをあつかったSFということで同年の「マトリックス」と比較されたが、あちらが派手なアクション主体の動の映画とすれば、ミステリアスなスリラーが主体の本作は静の作品。仮想空間が1930年代のロサンゼルスをイメージした世界と言うこともあり、ハードボイルドの雰囲気漂う作品に仕上がった。主演は「シンデレラマン」のC・ビアコ、ヒロインに「ベティ・ペイジ」のG・モル。

タイトルだけで鑑賞しました。タイトルが"13F(階)"なのでホラー映画とばかり思っていたのですが、なんとなんと面白いSFサスペンスでした。すでに10年前の作品ですが全く旧さを感じさせません。仮想空間となる1930年代のロサンゼルスの舞台が見事に再現されていて、重厚な雰囲気を醸し出しています。現代と過去のコントラストが調和していました。
本作の物語として優れているところは種明かしされても、結末自体がバーチャルで迷宮に迷い込んでしまった不思議さが漂ってくるところです。このなんとも言えない"軽さ"が素晴らしいです。出演者で顔なじみはドラマ「ザ・ユニット 米軍極秘部隊」のデニス=ヘイスバートぐらいでした。ヒロインのグレッチェン=モルはマリリン=モンローに似たイメージで登場しています。初顔ながら好感を持ちました。

13の数字ボタンを多用したスリリングな編集がされています。
■YouTubeでの予告編

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2009.01.30

Google ビデオで動画検索を試す

Google ビデオは動画検索にフォーカスしたサービスです。YouTubeを始めとした世界中の動画サイトのコンテンツを検索可能にするようで、現在BETA提供されています。

試しに、注目している「JUJU」で検索してみました。
瞬時にサムネイル10画面が表示されました。
検索結果は1-10/約12,200:JUJU(0.14秒)です。

1番目、泣ける歌 juju 奇跡を望むなら PV 06:37 youtube.com
2番目、君のすべてに / Spontania feat.JUJU 05:34 youtube.com
3番目、君のすべてに / Spontania feat.JUJU 04:26 youtube.com



10番目、JUJU feat. Spontania / 素直になれたら 05:00 6.cn

予想通り、現在脚光を浴びているPVを中心に並んでいます。「君のすべてに」は05:34バージョンを知らなかったので参考になりました。「素直になれたら」はYouTubeでは既に著作権上の権利が侵害されたとのことで削除されていますが、中国の動画共有・配信サイト六間房6.cnでは観れることがわかりました。

ちなみに6.cnで視聴したところ、タイトルは日本語表記になっていて視聴は全く違和感がありません。YouTubeよりも高画質でした。日本のタレントの動画が結構あるようです。関心の高さが伺えました。

少しだけ使っただけですが、知的好奇心を刺激されました。Google ビデオの動画検索はかなり威力があると感じます。

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2009.01.29

JUJUのPV「奇跡を望むなら...」は泣ける!

1/27に日テレの音楽番組「誰も知らない泣ける歌」でJUJUのPV「奇跡を望むなら...」が紹介されて、ブログで話題になっています。

早速、視聴しました。
いきなり泣けます。

若い夫婦の物語でした。せつないですね。
夫役はドラマ「イノセント・ラブ」で堀北真希の兄を演じた福士誠治ではないでしょうか(誤っていればご指摘ください)。良い演技です。見直しました。

JUJUのシングル「奇跡を望むなら...」(2006.11.22リリース)を彼女のサイトで確認したところ、PVは別バージョンのものでした。

【関連記事】
2008.12.14  「君のすべてに」Spontania feat.JUJUのPVにホロッ

職場で涙を流してしまいました。

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2009.01.28

映画『ひまわり』(お薦め度★★★)

監督・脚本、カン=ソッポム。2006年韓国。原題『Sunflower』。ヒューマンドラマ映画。PG-12指定。出演、キム=レウォン(オ=テシク)、ホ=イジェ(チェ=ヒジュ・娘)、キム=ヘスク(ヤン=トクチャ・ひまわり食堂の女主人)、キム=ビョンオク(チョ=パンス会長)、キム=ジョンテ(キム=ヤンギ)、ハン=ジョンス(イ=チャンム)、パク=ソンウン(チェ=ミンソク)。

作品紹介(WOWOWオンラインから引用) 10年の服役を終え、まっとうな人生を歩もうとした主人公だったが、周囲の状況はそれを許さなかった……。「アメノナカノ青空」や「花影」、ドラマ「食客」などで日本でも人気急上昇のキム・レウォンが元チンピラの主人公に扮した注目作。レウォンは全身に刺青のメイクを施し、かつて“狂犬”と呼ばれた男を熱演する。共演はドラマ「宮S」のホ・イジェ、ドラマ「春のワルツ」のベテラン女優キム・ヘスクなど。本国韓国では観客動員100万人以上という大ヒットを記録した。必死に耐える主人公の姿が涙せずにはおれない感動を呼ぶ。

あまりの悔しさに涙も出ません。胸をえぐられました。
真っ当な人生を送るために耐えて耐えて耐えて...、しかし、それが叶わなかったときの怒りがストレートに画面から伝わってきました。なんていう作品を韓国映画はつくるのでしょうか。
キム=レウォンはバイオレンスものには無縁と思っていましたが、やはり韓国俳優はうまいです。クライマックスシーンのブチ切れた演技は圧巻でした。

本編では泣けませんでしたが、予告編で悔しさが蘇ってうるっとしました。

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2009.01.27

「逆チョコ」商品化&「逆チョコを贈りたい有名人」トップ5

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バレンタインデーで男性から女性に贈るのが「逆チョコ」だそうです。今年になってからこの言葉をTVと雑誌で知りました。「義理チョコ」や「友チョコ」はあくまでも女性が主体だったのですが、「逆チョコ」は今後どのように推移するのでしょうか、ホワイトデーの位置付けはどうなるのでか新トレンドは予断を許しません。

先週末にイトーヨーカドーのネットスーパーを利用したところ、特典で写真の商品がプレゼントされました。森永製菓の「逆カレ・ド・ショコラ<フレンチミルク>」です。なんと「逆チョコ」が商品化されました。2009年1月13日からデザインを反転させたユニークなパッケージを採用した「逆」チョコレート3製品(他に「逆ダース<ミルク>」、「逆小枝<ミルク>」)をバレンタイン時期限定で発売しています。

森永製菓サイトで「バレンタイン意識調査を実施しました!「逆チョコ」で男性もチョコを贈る時代に!(1/14)」が発表されていました。昨年12月のアンケート調査結果です。次なるターゲット層は男性にしたようです。

レポートの最後に、男性が選ぶ「逆チョコを贈りたい有名人」トップ5が掲載されています。
順位 名前    主な理由
1位 新垣結衣  もらったときにかわいく微笑んでくれそうだから、など
2位 長澤まさみ 喜んで受け取ってくれそうだから、かわいいから、など
2位 仲間由紀恵 どんなお返しをくれるのか気になるから、など 
4位 ベッキー  最高の笑顔で受け取ってくれそうだから、など
4位 上戸彩   優しそうだから、その場で食べてくれそうだから、など

で、erabuが選ぶ「逆チョコを贈りたい有名人」トップ5を考えました。
1位 かしゆか(Perfume) すっごく喜んでくれそうで、リアクションが超かわいいはずだから、など
2位 あ~ちゃん(Perfume) 喜んでくれて、リアクションが女の子らしいはずだから、など
3位 のっち(Perfume) はにかんでうれしそうに受け取ってくれそうだから、など
4位 ソン=イェジン とてもうれしそうに受け取ってくれそうだから、など
5位 清水美砂 素敵な笑顔で受け取ってくれそうだから、など

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2009.01.26

アップル、第1世代iPod nanoのキズ問題で和解

CNET Japanで「アップル、「iPod nano」のキズ問題で和解--2250万ドル支払いへ」の記事が本日配信されました。
記事の内容がわかりにくいのですが、和解という事は第1世代iPod nanoが傷付き易く、欠陥であることをアップルが認めたことになります。4年近くもかかりました。
画期的な商品を世に送り出しているアップルなのですから、更に成長するための良い教訓にしてもらえればと思います。


【関連記事】
2005.10.24 iPod nanoの傷つきやすさが訴訟に発展

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2009.01.25

映画『カンナさん大成功です!』(お薦め度★★)

監督、キム=ヨンファ。脚本、キム=ヨンファ、ノ=ヘヨン。原題、『200 Pounds Beauty』。2006年韓国。ラブコメディ映画。出演、キム=アジュン(カンナ)、チュ=ジンモ(サンジュン・音楽プロデューサー)、 キム=ヒョンスク(ジョンミン・カンナの親友)、ソ=ユン(アミ・歌手)、イム=ヒョンシク(カンナの父)、イ=ハヌイ(イ=ゴンハク・美容整形外科医)、キム=ヨンゴン(チェ会長)、ソン=ドンイル(チェ社長)、イ=ウォンジョン(占い師)。鈴木由美子の同名漫画を韓国で映画化。

作品紹介(WOWOWオンラインから引用) 歌は抜群に上手いが体重95kgの体がコンプレックスとなり、表舞台から隠れて人気歌手のゴーストシンガーとなっていたヒロイン。ある日一念発起して全身整形し、美女に生まれ変わるが……? 鈴木由美子の人気マンガを基に、独自のアレンジを加えて映画化した韓流ラブコメディの大ヒット作。原作は後に山田優が主演して日本でも映画化され、2009年に公開予定なのも話題になっている。主演はモデル出身の新星キム・アジュン。特殊メイクで整形前、素顔で整形後と、劇中と逆の方法(?)でヒロインを演じわけ、挿入歌の数々も自身で歌う熱演。

中盤からのモタツキは致命的です。
クライマックスはほとんど共感できません。この物語の狙いが後半になるほどわからなくなりました。恋愛成就なのか歌手としてのサクセスストーリーなのかあやふやです。彼氏のサンジュンの人物像が定まっておらず、ヒロインの落とし所が見つからなくなります。韓国でヒットしたわりに脚本が消化不良です。キャスティングは悪くないので勿体無い作品になりました。『MUSA-武士-』以来のチュ=ジンモでしたが、相変わらずカッコイイですね。

本編に出てこないシーンが多く登場します。カットしないほうが良かったのではないかと...

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2009.01.24

ドラマ「誰も守れない」(お薦め度★★★)

監督、杉山泰一。脚本、君塚良一。社会派ドラマ。出演、佐藤浩市(勝浦卓美・東豊島署刑事)、松田龍平、(三島省吾・東豊島署刑事)、木村佳乃(尾上令子・精神科医)、佐野史郎(坂本一郎・東豊島署暴力班係係長)、森田芳光(大野木康介・令子の精神科クリニック院長)、大杉漣(大熊輝男・浅田組組長)、藤本美貴(レナ・キャバクラ嬢)、成宮寛貴(中原孝二・令子の患者)、山本圭(尾上敬三・令子の父)。

作品紹介(フジテレビHPから引用)社会派の話題作・映画『誰も守ってくれない』(1月24日公開)の連続ドラマ。"加害者家族の保護"をテーマに描かれる映画の4ヶ月前に起きた事件をもとに"被害者家族の保護"について描く。対のテーマを追うことで2つのストーリーが共鳴し合う!勝浦(佐藤浩市)、三島(松田龍平)の今までに見たことのない刑事バディもの登場!!

第32回モントリオール世界映画祭(08/8/21~9/1)最優秀脚本賞受賞した映画『誰も守ってくれない』の劇場鑑賞は見送ります。
公開同日に放映される本作が面白ければ観に行こうと考えていました。テレビドラマとしては悪くないのですが、物語の情報量が少ないすなわち密度が少ない作品でした。ドラマと映画の監督は違うもののこのトーンで映画となると物足りなさを感じるでしょう。丹念に丁寧にストーリー展開しているとも評価できますが、時間を掛けた割には"濃さ"が弱い印象です。
佐藤浩市と松田龍平のコンビは良かったです。二人とも演技力がありますので、見応え十分の役を演じていました。佐藤浩市のもどかしい表情がピカイチでした。もう少し彼らのキャラクターを深める脚本であればより全体が生かされたと思います。

『誰も守ってくれない』の予告です。若干テレビドラマっぽさを感じます。
 

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2009.01.23

バラエティ番組「Perfumeの気になる子ちゃん」を見るべし!!

日テレ毎週土曜日17:30~18:00放送のトークバラエティ番組「Perfumeの気になる子ちゃん」は面白いです。以前の「トリビアの泉」のような内容で、"へ~っ"という知識が増えます。

子供たちがファンで番組録画予約をするようになってから最近毎回視聴しています。第1回放映は2008年10月11日で、先週までで第12回を数えています。番組冒頭で「言われたら気になることを言い合う番組」と紹介されています。

レギュラーはPerfume(あ~ちゃん、のっち、かしゆか)と宮川大輔で、毎回のゲストはお笑い系タレントで総勢7名ほどです。あ~ちゃんが司会進行で、ルーレットで指名された人が"気になること"を発表してします。それに対して意見を交わして全員が同意すると「気になる子ちゃ~ん」に採用されます。全員が両手を上に「気になる子ちゃ~ん」と手を振りながら賛同します。採用された疑問に対して回答ビデオが流れます。全員が同意しない疑問であっても番組サイトで放送終了後に回答されています。

気になる疑問を取り上げて、軽妙なトークで話を膨らませ、ときどきPerfumeの3人が疑問に関係するリアクションが激かわいい~です。今年成人式を迎えた彼女たちですが、苦労人なので嫌味の無い女の子らしい仕草を見せます。

いまさらアイドルの歳でもないのですが、あまりのかわいさにトキメキすら感じます。

■YouTubeでの動画

【関連記事】
2008.12.28 Perfume 日本武道館ワンマンライブ「BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!」2008.01.21 Perfume(パフューム)「ポリリズム」+『Perfume ~Complete Best~』(CD+DVD)

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2009.01.22

映画『不都合な真実』(お薦め度★★★)

監督、デーヴィス=グッゲンハイム。2006年米。ドキュメンタリー映画。出演、アル=ゴア(本人)。

作品紹介(WOWOWオンラインから引用) 2000年米大統領選挙でブッシュ現大統領とデッドヒートを繰り広げたのも記憶に新しい、A・ゴア。かねてからいち早く環境問題に取り組み、地球温暖化に警鐘を鳴らし続けてきた彼の精力的な講演活動に、本作は密着。公開と同時に一躍世界中で反響を呼んで異例の大ヒットを記録し、第79回アカデミー長編ドキュメンタリー賞など数々の映画賞を受賞。2007年、ゴアがノーベル平和賞を授与されるのにも一役買うことになった。
ストーリー: 自身が開いた講演会の聴衆を前にして、ゴアが語りかける。近年、ニューオーリンズを襲ったハリケーンのような大規模な自然災害が世界各地で次々と発生。北極はこの40年間に40%も縮小し、今後50年から70年の間に消滅するといわれている…。多くの政治家たちが耳を貸そうとしない、そうした“不都合な真実”の事例を幅広く紹介しながら、彼は地球温暖化問題の重要性・緊急性を、わかりやすくかつ説得力豊かに展開していく。

ちょっと誤解していました。
環境問題を告発したネイチャーフィルムと思っていましたが、アル=ゴアに焦点を当てたドキュメンタリー作品でした。マイケル=ムーア監督の『華氏911』と同じ印象です。『華氏911』はジョージ=ブッシュ大統領を2004年に再選させない目的で製作され、本作は2000年に何故ジョージ=ブッシュ大統領を選んでしまったのかと問いかけている作品です。ジョージ=ブッシュ大統領でなくアル=ゴアを選んでいれば、2つの作品は生まれなかったでしょう。
タイトルの『不都合な真実』は、地球にとってもアル=ゴア自身にとっても共通するテーマに感じます。
アル=ゴアといえばビル=クリントン政権時に副大統領だった彼の情報スーパーハイウェイ構想が有名ですが、地球温暖化にも注目していたとは驚きました。そして彼のプレゼンテーション能力は素晴らしいの一言でした。

予告編のほうがイメージしていたものに近いものがあります。

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2009.01.21

映画『007/カジノ・ロワイヤル』(お薦め度★★★)

監督、マーティン=キャンベル。脚本、ポール=ハギス、ニール=パーヴィス、ロバート=ウェイド。2006年イギリス・アメリカ。アクション映画。出演、ダニエル=クレイグ(ジェームズ=ボンド・007)、エヴァ=グリーン(ヴェスパー=リンド)、ジュディ=デンチ(上司M)、マッツ=ミケルセン(ル=シッフル)、ジェフリー=ライト(フェリックス=レイター・CIA)、ジャンカルロ=ジャンニーニ(マティス・諜報員)、カテリーナ=ムリーノ(ソランジュ・手下の妻)。6代目ボンド、ダニエル=クレイグが初主演したシリーズ第21作。

作品紹介(WOWOWオンラインから引用) 007の生みの親I・フレミングが初めて書いた原作は、1967年に映画化されたこともあるが、映画版のシリーズと無関係な番外編と位置づけられた。今回は「クラッシュ」のP・ハギス監督らが脚色して原作の魅力を再現しつつ、これまで映画ではニヒルな人物として描かれることが多かったボンド像をより人間的に描いたのが特長。ボンド・ファンからも“近年のシリーズで屈指の出来”と絶賛された快作だ。監督は「ゴールデンアイ」のM・キャンベル。タフでセクシーに好演したクレイグは、続く第22作「007/慰めの報酬」でもボンド役に。

驚きのカッコ良さです。
1/24に公開される『007/慰めの報酬』が1/17、18先行上映されて、映画ファンの方々のブログで評価が高いので観ました。
007といえばスマートなキャラクターで5代目までは皆同じでしたが、6代目は人間臭く無骨です。冒頭の走って追跡するシーンから度肝を抜かれました。こんな凄い追走シーンは初めてです。ドンドン作品の世界に引き込まれてしまいました。脚本が計算され尽くされて秀逸でした。英国情報局秘密情報部の殺しのライセンス“00(ダブル・オー)”を取得した最強の諜報員に対して、敵が間髪入れずにカウンターを返すのは、出来過ぎだろうと頭の片隅をよぎるものの、流れるように展開するアクションシーンの数々は美しささえ感じさせました。
ダニエル=クレイグが良いですね。これでもかこれでもかと痛めつけられる様子がスパイというギリギリの戦いをしていることを伝えます。続編の第22作は本作の1時間後から始まる物語なので、今度は映画館で鑑賞します。前売り券を購入しました。

予告編もカッコイイです。ラストは本編に無いカットで必見です。

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2009.01.20

映画『ジョブナイル』(お薦め度★★★)

監督・脚本・VFX、山崎貴。2000年日本。SF映画。使用楽曲、山下達郎「Juvenileのテーマ ~瞳の中のRainbow~」。出演、遠藤雄弥(坂本祐介)、YUKI(松岡俊也)、清水京太郎(大野秀隆)、鈴木杏(木下岬)、香取慎吾(神崎宗一郎)、酒井美紀(木下範子)、高橋克実(祐介の父)、麻木久仁子(祐介の母)、林原めぐみ(テトラの声)。ジュブナイル(juvenile)とは、少年少女の意。young adult fictionとも呼ばれる小説のジャンルの一種。

作品紹介(WOWOWサイトから引用) 「ALWAYS 三丁目の夕日」の大ヒットで日本映画界の寵児となった山崎貴監督のデビュー作。未来から来たという奇妙なロボットを拾った少年たちが、思わぬ大冒険を繰り広げる。子供たちの友情や冒険と言ったタイトル通りジュブナイル要素満点の物語の中に、VFX畑出身の山崎監督らしいロボットや宇宙人との大バトルといったSFアイデアが注ぎ込まれ、日本映画のレベルを遙かに超えるビジュアルが展開される。少年たちやそのマドンナ役を演じる鈴木杏ら子役陣が好演を見せるほか、「西遊記」の香取慎吾、酒井美紀らがしっかり脇を固める。

少年少女向けSFファンタジーとして卓越した作品です。
子供が空想したい物語を見事に描いています。物語に重要な役割のテトラというロボットのデザインがかわいらしく、一緒に観た子供たちが非常に喜んでいました。一人の女の子を巡る男の子同士のかけ引きも微笑ましく、ほど良いテイストでした。この頃の鈴木杏が一番良い時期だったのではないでしょうか。『Returner リターナー』と比べて改めて感じました。
劇中で山下達郎の「アトムの子供」と「Juvenileのテーマ ~瞳の中のRainbow~」が流れます。非常に効果的で印象に残る使い方でした。

子供向けとは思えないほど映像が充実しています。

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2009.01.19

映画『Returner リターナー』(お薦め度★★)

監督・脚本・VFX、山崎貴。脚本、平田研也。2002年日本。SFアクション映画。出演、金城武(ミヤモト)、鈴木杏(ミリ)、岸谷五朗(溝口)、樹木希林(謝)、岡元夕紀子(八木)、村田充(溝口の手下)、飯田基祐(唐沢)、清水一哉(村上)。

作品紹介(WOWOWサイトから引用)「ALWAYS 三丁目の夕日」の大ヒットで一躍人気監督となった山崎貴が「ジュブナイル」に続いて手がけたSFアクション。あらゆる危険をものともせず、依頼品を確実に奪還する男、通称“リターナー”。裏社会で名の知られた彼の元に、あるとき未来から来たという不思議な少女が現われて……。「ターミネーター」「マトリックス」などの傑作SFにリスペクトを捧げながら決して引けを取らない、和製SFの底力を見せる痛快作となった。主演は「レッド・クリフPart1」などの国際派スター金城武、共演には「吉祥天女」の鈴木杏。

過剰なバイオレンスに閉口しました。
岸谷五朗が極悪非道な悪役を見事に演じており、凶暴にキレた演技は評価できますが、重いバイオレンスと軽妙なコメディっぽさがアンバランスです。ガンアクションの質感が軽すぎてストーリーと噛み合っていません。妙なトーンで殺人を繰り返されても、あまりに登場人物の扱いが軽々しくて作中のキャラクターが可哀想でした。プロットの辻褄よりも演出の辻褄が合わないことが残念でなりません。コメディにするかバイオレンスにするかどちらか一方に振っていれば、傑出した作品になっていたのではないでしょうか。

ハリウッドっぽいカッコイイ予告編です。

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2009.01.18

映画『バイオハザードⅢ』(お薦め度★★★)

監督、ラッセル=マルケイ。脚本、ポール=W=S=アンダーソン。2007年米。アクション・ホラー映画。PG-12。出演、ミラ=ジョヴォヴィッチ(アリス)、オデッド=フェール(カルロス=オリヴェイラ・U.B.C.S.の元隊員)、アリ=ラーター(クレア=レッドフィールド・女性リーダー)、イアン=グレン(アイザックス博士・「アリス計画」を始動した主導者)、アシャンティ(ベティ・女性看護師)、クリストファー=イーガン(マイキー)、スペンサー=ロック(Kマート)、ジェイソン=オマラ(アルバート=ウェスカー)、マイク=エップス(L.J.)。

シリーズ第3弾になりましたが、相変わらず面白さは継続しています。
ゾンビものでありながら質の高いレベルを維持し続けています。緊張感溢れるスリリングな展開で問題無しです。ただし、『バイオハザード』(2001)、『バイオハザードⅡ アポカリプス』(2004)と3年おきなので大筋の物語を忘れてしまいました。ホラー作品を再度鑑賞する気になれないので、詳細を忘れたまま流れに任せて今後も観ることになりそうです。ラストから次回作も期待できそうです。早く続編を公開して欲しいですね。

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2009.01.17

映画『感染列島』(お薦め度★★★)

監督・脚本、瀬々敬久。2008年日本。パニック映画。出演、妻夫木聡(松岡剛・救命救急医)、檀れい(小林栄子・WHOメディカルオフィサー)、国仲涼子(三田多佳子・看護師)、田中裕二/爆笑問題(三田英輔・多佳子の夫)、池脇千鶴(真鍋麻美・第一感染患者の妻)、カンニング竹山(鈴木浩介・フリーのウィルス研究者)、金田明夫(高山良三・院内感染対策主任)、光石研(神倉章介・養鶏場経営者)、キムラ緑子(池畑実和・看護師長)、嶋田久作(立花修治・真鍋麻美の父)、正名僕蔵(田村道草・保健課職員)、ダンテ=カーヴァー(クラウス=デビッド・WHO西太平洋事務局医師)、馬渕英俚可(鈴木蘭子・看護師)、小松彩夏(柏村杏子・看護師)、三浦アキフミ(小森幹夫・研修医)、夏緒(神倉茜・神倉章介の娘)、太賀(本橋研一・神倉茜のボーイフレンド)、佐藤浩市(安藤一馬・救命救急医)、藤竜也(仁志稔・大学教授)。

少し外されました。
現実に即したパニック映画なので仕方ないところでしょう。パンデミックが起こる世の中の描写はスケール感があり、シミュレーションとして評価できます。前半の進行は緊迫感があって現実的でしたが、中盤から後半にかけてプロット的に雑になり、ベタな展開が多くなってしまいました。脚本が今一歩という印象です。演出的に不要と思われるシーンがあったり、重要なキャスティングにお笑いタレントが登場して、リアリティ感を欠いてしまいます。作品的には期待以下ですが、タイムリナーな企画を世に送り出した姿勢に敬意を表して評価したいと思います。

企業の新型インフルエンザ対策としてBCP(事業継続計画)の視点でも観ました。重症患者が絶命する場面が現実だとしたら、新型インフルエンザによるパンデミック時には、会社に出勤することは絶望的であると感じました。死亡率によっては恐怖感のあまりパニック状態となり、外出することは考えられなくなると思います。来るべきパンデミックに向けてさらなる情報収集の必要を感じました。

公開初日の第一回目上映で鑑賞しました。早朝から窓口に30名ほど並んで反響があるのかなと思いましたが、結局3割程度の入りで中高年の方ばかりでした。展開がゆるいため小学生の息子は飽きていました。

予告編のようなスピーディさは本編では感じません。

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2009.01.16

映画『潜水服と蝶-20万回の瞬きで綴られた真実』(お薦め度★★)

監督、ジャン=ジャック=ベネックス。1997年フランス。原題、『Assigne aresidence』。ドキュメンタリー映画。出演、ジャン=ドミニク=ボビー(本人)、クロード=マンディビル(編集者)。

作品紹介(WOWOWサイトから引用) フランスの有名な女性ファッション誌《エル》の編集長だったが、脳梗塞で倒れ、“ロックトイン・シンドローム(閉じ込め症候群)”となり、身体の自由を奪われたJ=D・ボビー。彼は左目の瞬きだけで自伝「潜水服は蝶の夢を見る」を書き残したが、「ディーバ」「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」などで知られる同国のベネックス監督が入院中のボビー本人に密着したドキュメンタリーが本作。2007年に映画化された「潜水服は蝶の夢を見る」よりも短いが、まずは映画版を見てから続いて本作を見て、ぜひ感動をより深く心に刻みたい。

映画『潜水服は蝶の夢を見る』以上にお薦めできません。
本人の姿と実際の執筆状況がわかるくらいです。本作のドキュメンタリーのほうが編集者クロードが文章をまとめる作業の大変さが伝わってきました。
映画よりも前にジャン=ジャック=ベネックス監督がドキュメンタリーで発表していました。映画よりも後に撮影された作品のように錯覚してしまいます。その大きな理由は、実際の病室は映画よりも近代的なためです。看護師もそれなりの人物が登場しますので、映画はやはり演出されたものだということが理解できました。

ドキュメンタリーですがラストは唐突に終わってしまう代表的なフランス映画でした。27分という短編なのに、床に置くと歩行して宙返りをする犬の玩具をいくつも並べて撮影する意味があると思えないシーンが登場しました。

ところで、作品紹介を読んで思い出しました。ドキュメンタリー映画のほうは、名作『ディーバ』のジャン=ジャック=ベネックス監督だったのですね。『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』も強烈な印象を残しました。その後話題に上らなかったのですっかり忘れていました。『ディーバ』的なメジャー作品を継続して欲しいとずっと期待していたのですが、どうやら単館系のマイナー路線に落ち着いてしまったようです。残念です。

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2009.01.15

映画『潜水服は蝶の夢を見る』(お薦め度★★)

監督、ジュリアン=シュナーベル。脚本、ロナルド=ハーウッド。原作、ジャン=ドミニク=ボビー『潜水服は蝶の夢を見る』。2007年フランス・アメリカ。人間ドラマ映画。出演、マチュー=アマルリック(ジャン=ドミニク=ボビー)、エマニュエル=セニエ(セリーヌ=デスムーラン・元妻)、マリ=ジョゼ=クローズ(アンリエット=デュラン・言語療法士)、オラツ=ロペス=ヘルメンディア(マリー=ロペス・理学療法士)、アンヌ=コンシニ(クロード・編集者)、マリナ=ハンズ(ジョゼフィーヌ・恋人)、パトリック=シェネ(ルパージュ医師)、ジャン=ピエール=カッセル(リュシアン神父/店主)、マックス=フォン=シドー(パピノ・父)、イザック・ド・バンコレ(ローラン・友人)、エマ=ドゥ=コーヌ(ウジェニー・記憶の中の美女)、ニエル=アレストリュプ(ルッサン)。雑誌ELLEの編集長ジャン=ドミニク=ボビーは、42歳の時、ドライブ中に突然脳梗塞で倒れ、病室で目覚めた彼は身体全体の自由を奪われた“ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)”となり、全身の中で唯一動く左目の瞬きだけで綴った奇跡の自伝ベストセラーを映画化。

もどかしさだけは伝わりました。
主人公の左眼で見える世界の映像で進みます。身体の自由を奪われた状態を独創的な演出で描いています。雑誌ELLEの編集長だったためでしょう登場する女性たちは美人ばかりです。主人公の闘病の苦しさよりも誰に興味があるのか気になってしかたありませんでした。感動作のつもりで観ていましたが、そうではありませんでした。ベット脇で看病する元妻に対して、恋人に会いたいというシーンも気が多い奴としか伝わりません。編集者クロードの助けを借りて、左目の瞬きだけで綴った様子があまり説明されていないため、苦労したという印象もありませんでした。フランスとアメリカの合作ですが、フランス映画っぽい仕上がりになっていました。
出演者の中で気になったのは理学療法士マリーを演じたオラツ=ロペス=ヘルメンディアでした。奥行きのある美人です。ジュリアン=シュナーベル監督の奥さんだそうです。さすが監督お目が高い。

本編を観ての予告編はストーリーがよくわかります。

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2009.01.14

映画『88ミニッツ』(お薦め度★★)

監督、ジョン=アヴネット。脚本、ゲイリー=スコット=トンプソン、ジョン=アヴネット。2007年米。犯罪サスペンス映画。出演、アル=パチーノ(ジャック=グラム・FBI異常犯罪分析医)、アリシア=ウィット(キム=カミングス・授業助手)、エイミー=ブレネマン(シェリー=バーンズ・秘書)、リーリー=ソビエスキー(ローレン=ダグラス・受講生)、ウィリアム=フォーサイス(フランク=パークス・FBI特別捜査官)、デボラ=カーラ=アンガー(キャロル=リン=ジョンソン・学生部長)、ベンジャミン=マッケンジー(マイク=ステンプ・受講生)、ニール=マクドノー(ジョン=フォースター・連続猟奇殺人犯)、リーア=ケアンズ(サラ=ポラード・一夜限りの女)、スティーヴン=モイヤー(ガイ=ラフォージ・キムの元夫)。

途中から謎解きについていけなくなりました。
いろいろな要素がてんこ盛りです。登場人物の相関関係が説明不足でクライマックスの素早い展開に誰が誰なんだかわからなくなりました。アル=パチーノ演じるジャック=グラム自身を含めて、全員が犯人の可能性を秘めている描き方のためにプロットが拡散してしまいました。脚本の力不足です。
"88分後の殺人予告"に興味をひきつけられましたが、時間指定では逆にサスペンス性が弱くなってしまうことがわかりました。時間を漠然としていたほうが、観客としてはいつ事件が起こるのかわからずに不安な状態にさせられるからです。
それにしても、謎の犯人が仕掛ける新たな犯罪の進行はどう考えても物理的に無理ではないでしょうか。日中に猟奇的な事件を実行するのは、被害者となる人物の反撃もあるでしょうし、目撃者もいるわけで筋書き通りに行かないはずです。もう1つこの作品の大きな弱点は、最初の教室で時間経過を知らせる手書きのメッセージボードの場面が身近な人物による犯行だということを示してしまい、一気に謎を狭まらせたことです。さらに犯罪の専門家である主人公が証拠保全しないことで、リアリティが無くなってしまいました。教室にいた人間を一人ひとり尋問して筆跡鑑定すれば犯人を絞れたはずです。

予告編を観て、劇場鑑賞しようと思った作品でしたが...

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2009.01.13

BOSEのM3復活、1/23より限定600セット販売開始

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2008年夏に販売を終了したBOSEスピーカー「M3」が600セット限定で復活するとBOSEサイトのニュースで1/13発表されました。

M3(Micro MusicMonitor) 1月23日より数量限定復活販売

価格は以前と変更ありません。
いまだに購入を希望していますが、買えませんね(泣)。

【関連記事】
2008.10.03 BOSE M3販売終了、M2は名称変更
2007.10.03 BOSE スピーカーM2 11/1発売
2007.02.08 BOSE スピーカーM3が欲しい

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2009.01.12

映画『マーズ・アタック!』(お薦め度★★★)

監督、ティム=バートン。脚本、ジョナサン=ジェムズ。原題、『Mars Attacks!』。1996年米。SFコメディ映画。出演、ジャック=ニコルソン(ジェームス=デイル大統領/アート=ランド(2役))、グレン=クローズ(マーシャ=デイル・大統領夫人)、ピアース=ブロスナン(ケスラー教授)、アネット=ベニング(バーバラ)、ダニー=デヴィート(ギャンブラー)、マイケル=J=フォックス(ジェイソン)、パム=グリアー(ルイーズ)、トム=ジョーンズ(本人役)、リサ=マリー(エイリアンのスパイ)、ナタリー=ポートマン(大統領の娘)、ジム=ブラウン、サラ=ジェシカ=パーカー。

実は初めて観ました。思いっきりブラックですね。今観ても旧さを感じさせず、全く遜色ありません。
インベーダーといえば必ず侵略者として扱うのが米国流なのに、逆転の発想でどう贔屓目にみても怪物にしかみえない火星人を友好的に扱って、侵略を受けてしまうというおバカな展開です。それにしても贅沢な出演者が惜しげもなく殺戮されてしまいます。かなりグロながら上品に仕上がっているところが奇才・ティム=バートン監督の真骨頂だと思います。

豪華な俳優陣の見事なやられっぷりでした。

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2009.01.11

映画『やわらかい手』(お薦め度★★★★)

監督、サム=ガルバルスキ。脚本、フィリップ=ブラスバン、マーティン=ヘロン。原題、『Irina Palm』。2007年ベルギー・ルクセンブルク・イギリス・ドイツ・フランス。人間ドラマ映画。R-15指定。出演、マリアンヌ=フェイスフル(マギー)、ミキ=マノイロヴィッチ(ミキ・風俗店オーナー)、ケヴィン=ビショップ(トム・息子)、シヴォーン=ヒューレット(サラ・息子の嫁)、ドルカ・グリルシュ(ルイーザ)、ジェニー=アガター (ジェーン)、コーリー=バーク(オリー・孫)。

<作品紹介>(WOWOWサイトから引用) 1960年代、あのミック・ジャガーの恋人の美少女アイドル歌手として名を馳せ、また、映画「あの胸にもういちど」では黒の革ジャン姿で颯爽とバイクを駆って人々の脳裏に鮮烈な印象を刻み込んだM・フェイスフル。そんな往年の伝説的ミューズたる彼女が、本作では何と最愛の孫を救いたい一心から性風俗店で働き出す老婦人役を飄々と好演。ちょっと刺激的で風変わりだが、人生の真実が随所に滲み出た良質の人間ドラマに仕上がった。

ラストは、胸キュンでした。とても素敵な作品です。
孫の病気の治療費を工面するために主人公が風俗店で男をイカせる仕事で評判となり、源氏名"イリーナの手"で売れっ子になってしまう老婦人の物語です。"ペニス肘"という職業病が登場する刺激的な舞台設定ですが、まったくいやらしさはありません。生きることがいかに大変かをストレートに表現していて、女性が観ても違和感を感じない秀作だと思います。人生の黄昏に重苦しい雰囲気ながら心温まる奇跡的なラブストーリーが展開します。素晴らしいラストに思わず涙してしまいました。余韻が継続する愛しい映画です。

予告からは想像もできない感動的なラストを迎えます。観なければ損な作品です。

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2009.01.10

映画『ティンカー・ベル<日本語吹替版>』(お薦め度★★★)

監督、ブラッドリー=レイモンド。脚本、ジェフリー=M=ハワード。2008年米。アニメ映画。声の出演、深町彩里(ティンカー・ベル・「もの作り」の妖精)、豊口めぐみ(ロゼッタ・植物の妖精)、園崎未恵(イリデッサ・光の妖精)、高橋理恵子(シルバーミスト・水の妖精)。坂本真綾(フォーン・動物の妖精)、。山像かおり(フェアリーメアリー・もの作り妖精のまとめ役)、細谷佳正(テレンス・妖精の粉を管理している妖精)、河本邦弘(クランク・もの作り妖精)、石田彰(ボブル・ゴーグルをかけたもの作り妖精)、朴璐美(ヴィディア・高速飛行の才能を持つ妖精)、高島雅羅(クラリオン女王)。携帯公式サイトにてプロ・アマを問わず一般公募「ティンカー・ベルの声優オーディション」で、1万7358人の中から声優研修所研究生の深町彩里(20歳)が主役ティンカー・ベルの声優を射止めた。

う~ん、期待以上でもなく期待以下でもない内容です。
ピーターパンのキャラクターとは全く結びつきません。ピーターパンと出会う前との設定ですが、年齢は高校生くらいです。少しドジですが、自己実現を図ろうとする好奇心旺盛で素直な性格です。妖精という設定にもかかわらず、勤労を美徳として魔法で物事を解決しようとはしていません。世界的に若い世代に勤労意欲が後退しているのでしょうか真面目に働くことの大切さを伝える内容でした。したがって、夢物語的な要素はほとんどありません。現実世界でぶつかる自分探しの葛藤が描かれていました。そのためフェンタジーらしくなくメリハリがありません。

今年、初めての劇場鑑賞になりました。娘と一緒でしたが、作品に対してはイマイチの感想のようでした。4部作の第1部ですが、次回観たいというか微妙です。

良くまとまった予告編です。

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2009.01.09

次世代SDメモリカード規格「SDXC」が発表された!!

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1/8「最大容量2TB、転送速度も向上させた「SDXCカード」」の記事が、ケータイWatchで掲載されました。

SDアソシエーションが、1月7日に米ラスベガスで開催する世界最大の家電見本市「2009 インターナショナル CES」で、次世代SDメモリカード規格「SDXC(eXtended Capacity)」を発表し、仕様書は2009年度第1四半期中に公開されるそうです。

この小ささで2TBですよ。凄過ぎます。
記事によると「2TBという容量は、HD(ハイディフィニション)のムービーを100本、HD録画なら60時間保存できる」ようです。やがて、コストが劇的に下がった暁には現在のBD(Blu-ray Disc)やDVD、CDのメディアのすべてがSDXCカードに置き換わりますね。SDやSDHCと同様にSDXCにもmicro/miniが登場するはずですから、ケータイのAV機器としての役割が益々大きくなる未来が予想できます。

SDカード規格一覧
規格   容量
SD    ~2GB
SDHC  4~32GB
SDXC  ~2TB

【関連記事】
2008.11.25 microSDカード 2GBがこんなに安い!!
2006.10.06 microSDメモリカード
2006.08.25 1GBのminiSDカード、値下がり
2006.08.01 4GB以上のSDカードは上位規格「SDHC」
2006.04.22 miniSDカード購入

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2009.01.08

映画『パーフェクト・ストレンジャー』(お薦め度★★)

監督、ジェームズ=フォーリー。脚本、トッド・コマーニッキ。2007年米。サスペンス映画。PG-12指定。出演、ハリー=ベリー(ロウィーナ・女性記者)、ブルース=ウィリス(ハリソン=ヒル・広告会社社長)、ジョヴァンニ=リビシ(マイルズ・相棒のハッカー)、ゲイリー=ドゥーダン(キャメロン)、クレア=ルイス(ジーナ)、ニッキー=エイコックス(グレース・幼なじみ)。

ユニークな作品ですが、二転三転するプロットはひねり過ぎており面白くありません。
真犯人がわかったときにはシラケました。ラストはさらにどうでもよくなりました。全くリアリティがありません。絶対に主人公たちの人間関係はありえないでしょう。サイコサスペンスならば少しは納得できるかもしれませんが、ノーマルにしか描いていないので物語として通用しません。キャスティングが悪く特に幼なじみのグレースが少女の頃の清楚でかわいい感じが、大人になるとアバズレっぽくなっていて違和感がありすぎました。この女性がブルース=ウィルスとの痴情のもつれという設定では彼とは不釣合い過ぎて、事件をイメージすることが困難でした。

本編を観て、予告を観るとさらにシラケました。

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2009.01.07

映画『アイ・アム・レジェンド』(お薦め度★★★)

監督、フランシス=ローレンス。脚本、アキヴァ=ゴールズマン、マーク=プロトセヴィッチ。2007年米。SFホラー映画。出演、ウィル=スミス(ロバート=ネビル)、アリシー=ブラガ(アナ)、ダッシュ=ミホク(アルファ=メイル)、チャーリー=ターハン(イーサン)、サリー=リチャードソン(ゾーイ=ネビル・妻)、ウィロー=スミス(マーリー・娘)。全米公開は興収2億5000万ドル、日本でも興収43億円のヒット。

予告の雰囲気から期待したのですが、結局ゾンビ映画なのですね。
2012年、人類が絶滅し廃墟と化したNYを圧倒的なスケールで映像化しています。見事です。なんとも言えない緊張感に溢れています。隠れた怪物(ゾンビもどき)との心理戦も良かったのですが、主人公が自暴自虐になってからはさすがハリウッドでした。明らかにCGとわかる大量ゾンビもどきとの銃火器の戦争に突入して、タイトル通りのエンディングを迎えます。ナルホド。物足りないようなそうでないようなほどほどのストーリーでした。リチャード=マシスンの古典的傑作『地球最後の男』を映画化していますが、原作のほうが深い物語のようです。

作品の性格上、あらすじの予告でした。

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2009.01.06

映画『サバイバル・アイランド』(お薦め度★★★)

監督・脚本、スチュワート=ラフィル。原題、『Three』。2006年アメリカ・イギリス・ルクセンブルク。官能サスペンス映画。R-15指定相当。出演、ケリー=ブルック(ジェニファー・妻)、ビリー=ゼーン(ジャック・夫)、フアン=パブロ=ディ=パセ(マニュエル・船員)、トッド=コリンズ(ビル)、ガブリエル=ジョーダン(ゲイル)、グレイ=ブロケット(リチャーズ船長)、イザベル=コンスタンティーニ(マギー=リチャーズ)。

<作品紹介>(WOWOWサイトから引用)カリブ海の孤島に流れ着いた3人の男女が、疑心暗鬼に陥りながらサバイバル生活を余儀なくされるという官能アドベンチャー・サスペンス。クルーザーが火災で沈没、美しい人妻と若くセクシーな船員の男が無人島に漂着する。やがて、島には女の夫が流れ着くが、彼は先にいた妻と船員の仲を疑い、嫉妬に身もだえてゆく。TV「ヤング・スーパーマン」などのセクシー女優、K・ブルックが見事なプロポーションのボディを惜しげもなく披露し、サスペンスに加え大胆場面も見どころとなっている。夫役は「タイタニック」のB・ゼーン。

ベタな設定で、展開がベタベタですが、楽しめます。
WOWOWの発掘シネマということで全く情報無しで観ました。ともかくケリー=ブルックが官能的です。面積の少ない白いビキニで男心を迷わせます。セクシーというよりも"ダイナマイト・バディ"という表現が相応しい肢体です。物語の陳腐さも彼女に悩殺されてしまいました。クール&ビューティないやらしさ溢れる一品です。アダルトAV全盛の時代に品のある官能映画を撮ったスタッフは大したものです(笑)。

外国語吹替えであらすじが追える予告です。

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2009.01.05

映画『チャプター27』(お薦め度★★★)

監督・脚本、J=P=シェファー。原案、ジャック・ジョーンズ 『ジョン・レノンを殺した男』。2007年カナダ・アメリカ。犯罪映画。出演、ジャレッド=レトー(マーク=デイヴィッド=チャップマン)、リンジー=ローハン(ジュード・レノンのファン)、ジュダ=フリードランダー(パパラッチのポール)。

1980年12月8日、23:15ジョン=レノン死去。レノンのファンでJ=D=サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』に心酔する青年マーク=デイヴィッド=チャップマンが、ハワイからNYのダコタ・ハウスを訪れ、ジョンに銃弾を浴びせるまでの3日間の心の軌跡を辿る。

全く予備知識を持たずに鑑賞しました。
すぐにジョンレノン暗殺に関係する映画ということがわかります。ドキュメンタリー手法を用いていますが、マーク=デイヴィッド=チャップマンの一人称で進行し彼の言動以外に事件の背景説明はありません。主人公は見るからに不審者です。彼の行動や発言の奇妙さがサスペンス性を帯びて画面から迫ってきます。観客は主人公と一緒に事件までのプロセスを追体験することになります。単なる狂人の行動ではなく、心の善悪に葛藤する姿がリアルに描かれており、ある一人の加害者だったことがわかります。しかし、最後は引き金を引く選択をしてしまう言いようの無い悲劇にやるせなさを感じました。

主役のジャレッド=レトーは美形俳優ですが、どっからみても不細工な変人にしか見えません。

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2009.01.04

映画『ガチ☆ボーイ』(お薦め度★★★★)

監督、小泉徳宏。脚本、西田征史。2008年日本。青春映画。出演、佐藤隆太(五十嵐良一・マリリン仮面)、サエコ(朝岡麻子)、仲里依紗(五十嵐茜)、泉谷しげる(五十嵐恒雄)、向井理(奥寺千尋・レッドタイフーン)、宮川大輔(君島良伸・チョチョチョッピ君島)、川岡大次郎(佐田正樹・ドロップキック佐田)、西田征史(日野徹・ボラギノール日野)、中谷竜(新沼雅人・玉子王子)、小椋毅(大久保俊也・デビルドクロ)、久保麻衣子(谷絵津子・コケティッシュ谷)、瀬川亮(金村琢己・シーラカンズ)、フジタ"Jr"ハヤト(安藤銀二郎・シーランカンズ/みちのくプロレスの現役レスラー)。人気劇団モダンスイマーズのヒット舞台「五十嵐伝~五十嵐ハ燃エテイルカ~」を映画化。監督は『タイヨウのうた』が高く評価された小泉徳宏。

間違いなく語り継がれる青春映画です。
感動しました。導入があまりに"普通"なので、記憶障害がテーマの作品とは思えない展開に戸惑いましたが、すでにこの映画の世界に誘われていたのですね。脚本の素晴らしさに感嘆しました。一見"普通"という実は健常者には全く想像もできない「記憶に対する想い」が表現されていたのです。途中から事実を知ることになって切なくて切なくて胸が張り裂けそうになりました。障害と闘う主人公の想い、仲間との友情、家族の思いやりが温かく力強く描かれていています。泣けて泣けて参りました。
記憶をテーマにコメディで脚色された物語の構成が見事です。原作が舞台にもかかわらず、さり気無く笑わせてくれます。様々な伏線が用意されており効果的に機能しますが、その中でもおバカなエピソードはピカ一で笑えました。
キャスティングがパーフェクトです。どのキャラクターもなくてはならない存在でした。特にヒロインのサエコと妹役の仲里依紗が非常に魅力的です。初顔ですが、スクリーンの中の彼女たちに恋してしまいました。

本編の熱さが蘇る予告編です。

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2009.01.03

映画『冷静と情熱のあいだ』(お薦め度★)

監督、中江功。脚本、水橋文美江。2001年日本。ラブストーリー映画。出演、竹野内豊(順正)、ケリー=チャン(あおい)、ユースケ=サンタマリア(崇)、篠原涼子(芽美)、椎名桔平(高梨)、マイケル=ウォン(マーヴ)、柏木広樹、片瀬那奈、大和田伸也(順正の父)、松村達雄(順正の祖父)。江國香織と辻仁成の共作で話題を呼んだ同名小説を映画化したヒット作。

全くの期待外れでした。非常にまだるっこしいラストに辟易しました。
以前から観たいと思っていてやっと鑑賞できたのですが、TVドラマにお金を掛けただけのような映像で映画としての質感が乏しく、演出があまりにTV的過ぎるて2時間を越える長編は辛いものがありました。登場人物については、役になり切れた役者がいません。イタリア・フィレンツェで絵画の修復士を目指す竹野内豊と椎名桔平から芸術的な雰囲気が伝わりません。特に椎名桔平は単に嫉妬しているだけの変な人物にしか感じられませんでした。演技力がある役者だけに残念でした。ケリー=チャンも全く魅力的にみえませんでした。物語の柱となる主人公二人が以前「テレパシーが通じ合うかのごとくお互いの全てを分かり合えた」との重要な設定は、それを象徴するシーンが皆無なので「10年に及ぶ愛の軌跡」が成り立ちません。途中で伏線が用意されていないのでクライマックスの「他愛もない約束」はほとんど効果がありませんでした。

少し旧い映画なのですが、人気があるためかYouTubeに予告がありました。

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2009.01.02

映画『消えた天使』(お薦め度★★★)

監督、アンドリュー=ラウ。脚本、クレイグ=ミッチェル、ハンス=バウアー。原題、『The Flock』。2007年米。サイコ・サスペンス映画。R-15指定。出演、リチャード=ギア(エロル=バベッジ)、クレア=デインズ(アリスン=ラウリー)、カディ=ストリックランド(ビオラ=フライ)、アヴリル=ラヴィーン(ベアトリス=ベル)、レイ=ワイズ(ボビー=スタイルズ)、ラッセル=サムズ(エドマンド=グルームス)、マット=シュルツ(グレン=カスティス)。「インファナル・アフェア」シリーズのアンデリュー=ラウ監督のハリウッド進出作。日本が世界初公開。歌手のアヴリル=ラヴィーンは本作で本格的な女優デビュー。

力作です。
行方不明事件を追う主人公が警察官でないのが斬新でした。警察からは疎ましくされて協力が得られず制約が多い中で、自らの信念で不正捜査で強引に進める主人公に反感を覚えますが、性犯罪そのものが猟奇的で生易しいものでない現実の前にラストには深く共感させられました。
リチャード=ギアの犯罪捜査に自ら取り込まれる熱演には驚かされました。彼の常軌を逸した演技は初めてかもしれません。ファン必見です。
興行的に成功したように聞こえていませんし、注目度も低かったようですが、サスペンス映画としてよく出来ています。

<あらすじ>(WOWOWサイトから引用)公共安全局で18年間性犯罪登録者の監視を続けてきたベテラン監察官バベッジは、退職を前に後任の女性アリスンへの引き継ぎを行うことになった。だが、アリスンは登録者の再犯を信じて疑わないバベッジの姿勢に反発を覚える。そんな中、ある若い女性の行方不明事件が発生する。家出や失踪の可能性が検討される中、バベッジは女性の消えた状況から自分の担当する犯罪登録者に犯人がいると確信し、アリスンと共に独自の捜査を開始する。

本作のエッセンスが詰め込まれた予告編です。

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2009.01.01

映画『アパートメント』(お薦め度★★)

監督、アン=ビョンギ。脚本、アン=ビョンギ、イ=ソヨン、チョ=ムサン。原題、『Apt.』。2006年韓国。ホラー映画。P-12。出演、コ=ソヨン(オ=セジン)、チャン=ヒジン(ユヨン・車椅子の女)、カン=ソンジン(ヤン=ソンシク・刑事)、パク=ハソン(ジョンホン・女子高生)、キム=ドンウク(シン=ジョンス・高校生)、キム=ギュミン(パク刑事)、笛木優子/ユミン(地下鉄の女)。

中盤まで結構怖いです。
「呪怨」シリーズの清水崇監督の影響を受けているようですが、謎解きに入ってくるとほとんど筋がありません。重要な登場人物である車椅子の女と地下鉄の女の関係がわからなくなり、意味不明の物語になってしまいました。それでも辻褄を合わせようとするので怖さが薄れてしまいます。脚本が力不足です。『友引忌』『ボイス』『コックリさん』とコンスタントに作品を発表している韓国ホラー映画界の旗手であるアン=ビョンギ監督ですが、本作も物足りないつくりなっています。
美人度は満点なのに勿体無いホラーです。韓国でユミンの名で活躍する笛木優子が出演していますが、全くわかりませんでした。韓国ドラマ「ある素敵な日 One Fine Day」でうだつの上がらない役を演じたカン=ソンジンが本作でシリアスな刑事を演じていたのが意外でした。やっぱり韓国俳優は演技が見事です。

本作同様に焦点が絞れていない予告になっています。

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