映画『冷静と情熱のあいだ』(お薦め度★)
監督、中江功。脚本、水橋文美江。2001年日本。ラブストーリー映画。出演、竹野内豊(順正)、ケリー=チャン(あおい)、ユースケ=サンタマリア(崇)、篠原涼子(芽美)、椎名桔平(高梨)、マイケル=ウォン(マーヴ)、柏木広樹、片瀬那奈、大和田伸也(順正の父)、松村達雄(順正の祖父)。江國香織と辻仁成の共作で話題を呼んだ同名小説を映画化したヒット作。
全くの期待外れでした。非常にまだるっこしいラストに辟易しました。
以前から観たいと思っていてやっと鑑賞できたのですが、TVドラマにお金を掛けただけのような映像で映画としての質感が乏しく、演出があまりにTV的過ぎるて2時間を越える長編は辛いものがありました。登場人物については、役になり切れた役者がいません。イタリア・フィレンツェで絵画の修復士を目指す竹野内豊と椎名桔平から芸術的な雰囲気が伝わりません。特に椎名桔平は単に嫉妬しているだけの変な人物にしか感じられませんでした。演技力がある役者だけに残念でした。ケリー=チャンも全く魅力的にみえませんでした。物語の柱となる主人公二人が以前「テレパシーが通じ合うかのごとくお互いの全てを分かり合えた」との重要な設定は、それを象徴するシーンが皆無なので「10年に及ぶ愛の軌跡」が成り立ちません。途中で伏線が用意されていないのでクライマックスの「他愛もない約束」はほとんど効果がありませんでした。
少し旧い映画なのですが、人気があるためかYouTubeに予告がありました。
| 固定リンク
コメント