映画『Returner リターナー』(お薦め度★★)
監督・脚本・VFX、山崎貴。脚本、平田研也。2002年日本。SFアクション映画。出演、金城武(ミヤモト)、鈴木杏(ミリ)、岸谷五朗(溝口)、樹木希林(謝)、岡元夕紀子(八木)、村田充(溝口の手下)、飯田基祐(唐沢)、清水一哉(村上)。
作品紹介(WOWOWサイトから引用)「ALWAYS 三丁目の夕日」の大ヒットで一躍人気監督となった山崎貴が「ジュブナイル」に続いて手がけたSFアクション。あらゆる危険をものともせず、依頼品を確実に奪還する男、通称“リターナー”。裏社会で名の知られた彼の元に、あるとき未来から来たという不思議な少女が現われて……。「ターミネーター」「マトリックス」などの傑作SFにリスペクトを捧げながら決して引けを取らない、和製SFの底力を見せる痛快作となった。主演は「レッド・クリフPart1」などの国際派スター金城武、共演には「吉祥天女」の鈴木杏。
過剰なバイオレンスに閉口しました。
岸谷五朗が極悪非道な悪役を見事に演じており、凶暴にキレた演技は評価できますが、重いバイオレンスと軽妙なコメディっぽさがアンバランスです。ガンアクションの質感が軽すぎてストーリーと噛み合っていません。妙なトーンで殺人を繰り返されても、あまりに登場人物の扱いが軽々しくて作中のキャラクターが可哀想でした。プロットの辻褄よりも演出の辻褄が合わないことが残念でなりません。コメディにするかバイオレンスにするかどちらか一方に振っていれば、傑出した作品になっていたのではないでしょうか。
ハリウッドっぽいカッコイイ予告編です。
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