映画『となり町戦争』(お薦め度★★)
監督、渡辺謙作。脚本、菊崎隆志、渡辺謙作。2006年日本。SF映画。出演、江口洋介(北原修路)、原田知世(香西瑞希)、瑛太(智希・瑞希の弟)、岩松了(田尻・北原の上司)、菅田俊(舞坂町長)、余貴美子(室園絹・香西の所属長)、小林麻子(本田・北原の同僚)、飯田孝男(前田善朗・香西の上司)。
作品紹介(WOWOWオンラインから引用)第17回小説すばる新人賞に輝いた三崎亜記のデビュー小説を、「ラブドガン」「フレフレ少女」の渡辺謙作監督が映画化。行政事業の一環として隣町同士が戦争を始めるという奇想天外な設定から、やがて平和慣れした社会への諷刺が浮かび上がる。主演はドラマ「白い巨塔」の江口洋介、「紙屋悦子の青春」の原田知世。戦争業務を担当する町役場職員を、微妙な感情をのぞかせながらも生真面目に演じた原田の演技が特筆ものだ。ほか共演に「銀色のシーズン」の瑛太、TV「時効警察」の岩松了。奇妙で考えさせられる好作に仕上がった。
意欲作であることはわかるのですが、内容が伝わりません。
戦争を矮小化して隣町同士を戦争させるという不条理を特撮を用いずに淡々と描いています。設定が異様な割に男女の恋愛に力を入れてしまいました。終盤にかけて劇中劇のような演出をしたり、ラストを引っ張り過ぎたりして、そもそもの戦争という悲劇を理解させるところまでは手が届いていません。
江口洋介と瑛太が好演していますが、コメディを用いた演出が物足りなく月並みな邦画となっています。
コンパクトにまとまった予告編です。
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» となり町戦争(@_@;)今、一線を越える! [銅版画制作の日々]
面白いから恐くなる。サプライズ小説、完全映画化!
第17回小説すばる新人賞を受賞した三崎亜記の小説『となり町戦争』の映画化、先日MOVX京都にて鑑賞しました。この選考会で物議を醸し、多くの作家や評論家から、絶賛された衝撃作らしい。そんなことも、知らず・・・・。観に行った私です。
舞台は舞坂町という、のんびりした田舎町。ツーリストで働く北原修路(江口洋介)の元に、電話 相手は舞坂町職員香西(原田知世)からで、となり町・森見町と戦争を始めるので、偵察業務について欲しいという。後日北原の元に届いたに戦... [続きを読む]
受信: 2009.02.08 20:34
» 38「となり町戦争」(日本) [CINECHANの映画感想]
これが私の業務ですから
舞坂町に住むサラリーマン北原はのんびりとした日々を過ごしていた。ある時舞坂町広報誌で「となり町の森見町と戦争を始めます」という記事を見つける。しかし翌日の町はいつもののんびりとした雰囲気だった。
ある日対森見町戦争推進室の香西という女性から連絡を受け、偵察業務に就くことを依頼される。何のことかわからぬまま依頼を受ける北原。
戦時であるにも関わらず、町は平穏。唯一それとわかるのは日々のニュースで発表される戦死者の数だけ。
やがて北原に新たな辞令が下され...... [続きを読む]
受信: 2009.02.09 00:35
» となり町戦争 [そーれりぽーと]
現代日本が舞台で、となり町同士が戦争ってどういう事なんだろう。
謎の映画(大袈裟じゃなく)『となり町戦争』を観てきました。
★★★★
いつも通りのゆっくりとした時間が流れる田舎の町。
主人公北原修路(江口洋介)の周りには、いつもどおりの日常が当たり前のようにやってきて、当たり前のように過ぎてゆく。
でも、なんだか隣町との間で戦争が勃発したらしい。
しかし変わらぬ日常に、見えて来ない戦争。
発表される死者の数だけが増えていく不安。
本当に戦争は起きているんだろうか?戦争って何なんだろう。
開戦... [続きを読む]
受信: 2009.02.09 01:28
» となり町戦争(映画館) [ひるめし。]
今、一線を越える! [続きを読む]
受信: 2009.02.09 13:47
» となり町戦争 10点(100点満点中) [(´-`).。oO(蚊取り線香は蚊を取らないよ)]
三丁目が戦争です
公式サイト
新人作家、三崎亜記のデビュー作となる、小説すばる新人賞受賞作を映画化。
とある田舎町、舞坂町に住む平凡なサラリーマン・北原(江口洋介)が、町役場の「戦争推進室」から突然、"特別偵察業務"に就く様要請される。役人・香西(原田....... [続きを読む]
受信: 2009.02.10 22:56
» 映画「となり町戦争」 [<花>の本と映画の感想]
となり町戦争
監督 渡辺謙作
出演 江口洋介.原田知世.瑛太.菅田俊.飯田孝男.余貴美子.岩松了.小林麻子
2006年
となり町戦争 [DVD]
¥3,890
Amazon.co.jp
突然となりの森見町との戦争が勃発した舞坂町。偵... [続きを読む]
受信: 2009.10.22 18:57
» 「となり町戦争」 [心の栄養♪映画と英語のジョーク]
これは原作が読んでみたくなりました [続きを読む]
受信: 2010.03.26 01:42
コメント
トラックバックありがとうございました^^
なぜか、こちらからの返しができなかったので
コメントで失礼致しますね
恋愛部分はいらないと思いましたね~
戦争という大きな出来事とまではいかないまでも、
原田さん演じる女性のお役所的な部分の皮肉や、
あえて声をはっしないことで「自分達が決めた」と肯定していることと同じであるという部分は
たしかに現実味があって説得力のある部分でしたね^^
投稿: ヨヨ | 2009.04.25 13:04
ヨヨさん、コメントありがとうございます。
>恋愛部分はいらないと思いましたね~
確かにそうですね。
どうしても邦画らしいパターンがマイナスに働いたように感じます。
もう少しヒネリを効かせて欲しかったと感じます。
投稿: erabu | 2009.04.25 22:14