映画『卑劣な街』(お薦め度★★)
監督・脚本、ユ=ハ。原題『A Dirty Carnival』。2006年韓国。バイオレンス映画。PG-12指定。出演、チョ=インソン(ビョンドゥ)、ナムグン=ミン(ミノ・映画監督)、イ=ボヨン(ヒョンジュ・初恋の同級生)、チョン=ホジン(ファン会長)、ホ=イジェ(ビョンドゥの妹)。
作品紹介(WOWOWオンラインから引用) クォン・サンウ主演で、ブルース・リー大好き少年の切ない思春期をノスタルジックに描き、韓流ファンじゃない観客にも支持された佳作「マルチュク青春通り」のユ監督。今回はTV「バリでの出来事」「春の日」や映画「ラブストーリー」など、モデル出身で端正なルックスが知られるチョ・インソンを主演に、二十代の終わりを迎えたヤクザの焦燥感を等身大で描写。単なる活劇ではない人間ドラマに仕立てた。テコンドー4段のチョは、体当たりで激しいバイオレンスにも挑戦。パク・ヒョジュンらユ監督の「マルチュク~」のキャストが再登場。
出演者の演技は見応えがあるものの、物語にリアリティを欠いています。
途中から結末がわかってしまいます。冴えない三流暴力団のナンバー2である主人公が成り上がり、転落してゆく様が描かれています。破滅するきっかけがなんともショボイし、幼なじみに心を許したというのでは説得力がありません。かなり派手な事件を起こす割には警察がほとんど介入してこないのもストーリーを薄く感じさせました。主人公が小学生時代の初恋の女性にこだわり過ぎるのもピンと来ませんでした。これほど恋焦がれる人物であれば暴力団の一員にならないのではと感じます。
『ラブストーリー』のチョ=インソン、ドラマ「ある素敵な日 One Fine Day」のナムグン=ミン、『ひまわり』のホ=イジェと演技力のある顔ぶれが揃ってキャスティングは申し分ありませんでしたが、作品としては今一歩でした。
チョ=インソンの男臭さが溢れる予告編です。
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