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2009.02.06

映画『恋の罠』(お薦め度★★★★)

監督・脚本、キム=デウ。原題『淫乱書生』。英題『Forbidden Quest』。2006年韓国。官能歴史劇映画。R-15指定。出演、ハン=ソッキュ(キム=ユンソ・貴族官吏)、キム=ミンジョン(チョンビン・王の側室)、イ=ボムス(イ=グァンホン・議禁府の役人)、オ=ダルス(フォンガ)、アン=ネサン(王)、キム=ビョンオク(左議政)、キム=レハ(チョ内侍)、キム=ギヒョン(筆写屋)、ウ=ヒョン(模写屋)。

作品紹介(WOWOWオンラインから引用)李朝後期の韓国を舞台にした官能歴史劇。本国韓国では、わずか15日で観客動員250万人を達成するという大ヒットを記録した。主演は「シュリ」「ユゴ 大統領有故」など、韓国の国民的俳優といわれるハン・ソッキュ。ヒロインの王妃役には「僕らのバレエ教室」のキム・ミンジョン。主人公の貴族が思わぬことから官能小説作家になってしまう様子と、王妃との禁断の愛という2つの物語が、時にコミカルに、時にエロティックに綴られる。各映画賞を総なめにしたという美術や衣装も見どころだ。監督は「スキャンダル」の脚本家キム・デウ。

意外性のある作品です。
愛と欲望の究極が描かれていました。非常に重たいテーマを官能とコメディのテイストで大胆かつ繊細に表現され、巧みに着地させています。見事です。韓国で大ヒットしたのは頷けます。日本で話題にならなかったのは勿体無いですね。韓流ブームが去って、ハン=ソッキュの日本におけるネームバリューでは浸透しにくかったのでしょう。また、非常にエロティックな官能映画ですが誰かが脱いでいるわけではないので訴求力がなかったのだと思います。
雰囲気が『スキャンダル』に似ていると感じましたが、監督のキム=デウは脚本を担当していたことがわかりました。本作が監督デビューとのことで相当な才能の持ち主です。

本編は予告編ほどコメディ調ではありません。

http://www.youtube.com/watch?v=rnnfRWmnJCQ

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