映画『リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!?』(お薦め度★★★)
監督、コリー=エドワーズ。脚本、コリー=エドワーズ、トッド=エドワーズ、トニー=リーチ。2005年米。アニメ映画。声の出演、上野樹里(レッド)、加藤浩次(オオカミ)、ケンドーコバヤシ(探偵ニッキー・蛙)、小宮和枝(パケットおばあさん)、岩崎ひろし(カーク)、関智一(ボインゴ)、福田信昭(グリズリー署長)、清水明彦(ビル刑事)、落合弘治(トゥイッチー)、御徒町洋一(ヤペス)、高戸靖広(トミー)、田村勝彦(ジェリー)、金田朋子(クウィル)、小川剛生(ウールマーク)。
ゆるいコメディながら、なるほどのサスペンスでした。
「赤頭巾ちゃん」の世界をモチーフとしています。キャラクターデザインは馴染めません。ヒロインのレッドはかわいさが乏しく、探偵ニッキーの足の長さには異様さを感じました。他のキャラクターも五十歩百歩です。物語は、森じゅうのレシピが盗まれる事件が起こり、レッド、オオカミ、パケットおばあさん、カークが疑われ、探偵ニッキーが4人を事情聴取する展開です。黒澤明監督の『羅生門』をオマージュした要素を取り入れていますが、各人の告白は明確な事実を語っていることで、真相がより複雑化する効果を生んでいます。よくできた脚本でした。混迷を深めるもののスッキリした前向きなファミリー向けのラストは好感が持てました。
予告編で表現されるほどのダイナミックさは感じません。
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