映画『新SOS大東京探検隊』(お薦め度★★)
監督、高木真司。脚本、村井さだゆき。原作、大友克洋「SOS大東京探検隊」。キャラクター原案、大友克洋。2006年日本。アニメ映画。声の出演、小林沙苗(尾崎竜平)、矢島晶子(サスケ・尾崎聡)、相田さやか(桜木俊)、梅田貴公美(大木戸義雄)、浅川悠(滝山桃代・義雄のいとこ)、塩屋浩三(又吉・地下世界の案内役)、島田敏(山下草次郎・元陸軍特殊部隊の伍長にして元戦車兵)、二又一成(尾崎昇平)、石塚運昇(ジョージ・運動家のリーダー)。
キャラクターデザインと3Dアニメ映像は抜群ですが、あまりにストーリーが奇抜過ぎました。
父親が小学生のときに書いた「大東京探検記」ノートを頼りに、小学生の仲間4人が夏休みに地下を探検する物語です。監督は『スチームボーイ』の演出を手掛けた高木真司なので、アニメ映像は文句無しです。細部にわたってシャープでクリアでした。ただし、登場人物の設定はあまりに現実感が無く、作品の世界に入ることができませんでした。小学生の主人公たちに多くを背負わせ過ぎで、小学4年生の滝山桃代の存在は無茶です。いまだに戦時下にある元軍人と全くの時代遅れの全共闘世代、いまどきの小学生と3世代のジェネレーションギャップを1つの空間に集約させるアイデアは理解できるものの、これらを絡ませるのは全く奇妙にしか映りませんでした。
そうですね、例えば「クレヨンしんちゃん」シリーズの絵のタッチとトーンであれば、うまくはまったのではないかと感じます。
| 固定リンク
コメント