映画『フィクサー』(お薦め度★★★)
監督・脚本、トニー=ギルロイ。原題『Michael Clayton』。2007年米。社会派サスペンス映画。出演、ジョージ=クルーニー(マイケル=クレイトン)、トム=ウィルキンソン(アーサー=イーデンス)、ティルダ=スウィントン(カレン=クラウダー)、シドニー=ポラック(マーティ=バック)、マイケル=オキーフ(バリー=グリッソム)、デニス=オヘア(ミスター=グリーア)、ジュリー=ホワイト(ミセス=グリーア)。第80回(2007)アカデミー賞助演女優賞受賞(ティルダ=スウィントン)。
作品紹介(WOWOWオンラインから引用) 世間の表沙汰には出来ないトラブルをひそかに裏で交渉して巧みに処理する揉み消し屋が“フィクサー”。巨大製薬会社の薬害訴訟事件を背景に、そんな裏稼業に生きてきた主人公が、良心の呵責に苦悩しながら自身の生き残りをかけて必死に奔走する様子を、スリル満点に描写。人気ヒット作「ジェイソン・ボーン」シリーズの脚本家T・ギルロイが、本作で監督デビュー。クルーニーらしい、骨太の社会派エンタテインメントに仕上がった。彼やスウィントン、T・ウィルキンソンら実力派演技陣による息詰まる演技合戦から最後まで目が離せない。
サスペンス性の高い、重厚な作品でした。
ジョージ=クルーニーが製作総指揮と主演で、弁護士事務所に所属していながら揉み消し屋として生きる主人公を熱演しています。ラストシーンでタクシーに乗り込んだ彼を正面からずっと撮り続けます。かなり難しい演技が要求される場面ですが、勝ったとも負けたともいえない固く重たい表情が非常に印象に残りました。そこには善悪では判断できないギリギリの選択をした男の顔がありました。最後はジョージ=クルーニーに見えないほどの演技でした。
トニー=ギルロイは「ジェイソン・ボーン」シリーズ3部作の脚本家だそうですが、本作のほうが数段面白い脚本でした。ただし、唯一何故主人公が車からおりて馬を見に行ったのか理解できませんでした。このシーンが重要にもかかわらず、違和感を残しました。
非常に出来の良い予告編です。
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