映画『ターミネーター2』(お薦め度★★★)
監督、ジェームズ=キャメロン。脚本、ジェームズ=キャメロン、ウィリアム=ウィッシャー。原題『TERMINATOR 2: JUDGMENT DAY』。1991年米。SF映画。出演、アーノルド=シュワルツェネッガー(T-800型ターミネーター)、リンダ=ハミルトン(サラ=コナー)、エドワード=ファーロング(ジョン=コナー)、ロバート=パトリック(T-1000型ターミネーター)、アール=ボーエン(ドクター・シルバーマン)、ジョー=モートン(マイルズ=ベネット=ダイソン)、ジャネット=ゴールドスタイン(ジャネル=ヴォイト)、ザンダー=バークレイ(トッド=ヴォイト)、S=エパサ=マーカーソン(タリッサ=ダイソン)、カストロ=グエラ(エンリケ=サルセダ)、ダニー=クックシー(ティム)。
1994年のロスが舞台ですが、今観ても全く遜色ありません。
18年前の旧さを感じさせないので、それだけに公開当時は衝撃的だったのだと思います。
ロバート=パトリック演じる変幻自在の液体金属製T-1000型が何度も何度も復活する動きが圧巻です。なんといっても警官の制服でバイクに追いつくほどのスピードで整然と走るクールな姿が恐怖感を煽りました。
すっかり忘れていたのですが、『ターミネーター4』で初めて未来のジョン=コナーが描かれたとばかり思っていたのですが、2029年のロサンゼルス市街で戦況を見守る縦横に縫合された顔面のジョン=コナーが本作に登場していました。『T4』の舞台は2018年なので、11年後のこの姿に向かって続編が作られていくのでしょう。どうなるのでしょうか...
これは何度観ても感じていることなのですが、物語に腑に落ちない点が多いです。『ターミネーター』でサラ=コナーはカイル=リースから詳しく未来を教えられていないはずなのに、『T2』ではさも未来を実体験として知っているかのように発言し行動する背景が理解できません。『T1』で「審判の日」は避けられたはずなのに、スカイネットに関係するだろうダイソンを抹殺しようとする強引さだけが目立ちました。そもそも『T1』でカイル=リースがタイムマシンを壊したので"未来からはもう誰も来ない"としていたのですから、様々な点で『T2』は矛盾していました。
追走劇としての本作は本当に素晴らしいのですが、SFとしての説得力が粗くなったのは否めません。
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