韓国ドラマ「食客(しょっきゃく)」[全24話](お薦め度★★★)
韓国SBS(08年6~9月放送)。原作、ホ=ヨンマン。本格料理人ドラマ。
出演、キム=レウォン(イ=ソンチャン・侍令熟手の血筋を引く若き料理師)、クォン=オジュン(オ=ボンジュ・名門レストラン「雲岩亭」の総料理長の息子)、チェ=ブラム(オ=ソングン・「雲岩亭」の伝統を頑までに守り抜く総料理長)、ウォン=ギジュン(コン=ミヌ・副料理長)、ナム=サンミ(キム=ジンス・料理雑誌の編集者)、キム=ソヨン(ユン=ジュヒ・「雲岩亭」営業室長)。
エピソード
#1 第1話 待令熟手(テリョンスクス)への道
#2 第2話 料理人対決
#3 第3話 チョングッチャン
#4 第4話 雲岩亭(うんがんてい)の真実
#5 第5話 新しい一歩
#6 第6話 涙のカニビビンバ
#7 第7話 ソンチャン・ラーメン
#8 第8話 牛肉の味
#9 第9話 伝説の解体師
#10 第10話 牛と少年
#11 第11話 1回戦:食肉牛対決
#12 第12話 2回戦:解体対決
#13 第13話 3回戦:炭火焼対決
#14 第14話 最終決戦:兄弟対決
#15 第15話 おばあさんのキムチ
#16 第16話 心の味覚
#17 第17話 決断の記者会見
#18 第18話 待つ幸せのアワビ
#19 第19話 マスの塩スープ
#20 第20話 料理の基本“醤(ジャン)”
#21 第21話 雲岩亭の危機
#22 第22話 ソングンの願い
#23 第23話 最後の戦い
#24 最終話 明日に向かって
最初にこの番組を紹介したときの評価を超えることはありませんでした。
始まってから3/4までは面白かったのですが、残り1/4で失速します。
家族を扱ったドラマでありながら、予定調和でない展開にはらはらドキドキさせられました。しかし、それが仇となってストーリーが拡散してしまいます。本来ならば主人公に伝統的な料理人としての成長を描かなければならないのに、料理以外のエピソードに終始してしまいました。終盤にそれを取り戻すべく、家族の不幸で兄弟の絆の再生を試みるのですが、途端に脚本がご都合主義となってしまい面白さは急激に失速してしまいます。雲岩亭が乗っ取られたにもかかわらず、勝てば経営権を戻すという料理対決が乗っ取り側から提案されて実施されるという有り得ない設定が敷かれました。どう転んでもハッピーエンドになるようなエンディングが用意されてしまいます。しかも最後は料理人には悪い人はいないという博愛主義で終了してしまいます。
予定調和を避けて予想できない物語を用意して娯楽性を高めて言ったのに、物語を収束させるためにベタな人情ドラマにしてしまいました。骨のある作品だっただけに残念です。
ただし、出演者の演技力は個性溢れており見応えがありました。特に女優キム=ソヨンが良かったですね。健気な美しさが光っていました。
ところで、レビューが遅れてしまいました。地デジ対応にしたため、番組の予約録画にはチューナーとレコーダーの2つを操作しなければならず予約ミスを繰り返し、WOWOWでの3回目の再放送でようやく鑑賞を終えることができました。
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