iPod touchはゲーム機?アップルが携帯型ゲーム市場に殴り込み!
iPod touchはihoneの電話機能がない携帯音楽プレーヤーとばかり認識していましたが、読売新聞とengadgetの記事でゲーム機の位置付けであることがわかりました。
携帯型ゲーム機よりもソフトの数が多く、廉価だそうです。
9月9日に発表された新iPod touchは価格を抑えて、携帯型ゲーム市場に攻め込むようです。いきなりの黒船来航です。
以下は読売新聞の記事です。
メーカー/商品名/累計出荷台数/価格(読売新聞から抜粋)
任天堂/ニンテンドーDS/1億775万台/1万8900円(DSi)
ソニー/プレイステーション・ポータブル/5290万台/1万9800円(PSP-3000)
Apple/iPhone、iPod touch/5000万台/1万9800円~(iPod touch)
iPod、3割値下げでゲーム市場本格参戦
米アップルは9日、ゲームも楽しめる多機能音楽プレーヤー「iPod touch(アイポッド・タッチ)」の記憶容量8ギガ・バイト型の価格を、約3割値下げし199ドル(1万9800円)にすると発表した。
ソニーや任天堂の携帯型ゲーム機と同水準に引き下げ、ゲーム市場に本格参入する。アップルの挑戦は、「ゲーム王国・日本」の脅威になりそうだ。
◆ソフト数の多さ◆
「ソニーや任天堂の携帯ゲーム機は、複雑なタッチパネル操作ができない。ソフトの価格は高く、販売店に行かなければ買えない」
アップル幹部は、サンフランシスコでの記者会見で、携帯電話「iPhone(アイフォーン)」と姉妹機タッチが、ゲーム機としても優れていることと、アップルのソフトのネット配信システムの利点を強調した。
アイフォーンやタッチ向けに配信されるゲーム数は、昨年7月のサービス開始から1年2か月で2万1000種類以上に増えた。アイフォーンやタッチのソフトは、利用者が制作したものも含まれており、「ゲームの質は玉石混交」(関係筋)というが、任天堂のDS向けや、ソニーのプレイステーション・ポータブル(PSP)向けよりも多い。
◆開発低コストも強み◆
ソニーや任天堂向けのゲームソフトは、ソフトメーカーが高価な開発機材を使って開発している。流通コストなども含まれるため、ソフトの価格が上昇してしまう。これに対し、アイフォーンやタッチ向けソフトは、パソコンを使って誰でも制作できる。開発コストは安く、ネット配信なので品切れもない。
アイフォーンやタッチ向けの有料ゲームソフトは、100~200円程度が多く、数千円台のPSPやDS向けよりはるかに安い。
ゲーム機本体の機能も、ネット接続や音楽再生機能はソニーや任天堂を上回る。
アップルは、再生機器であるiPodを普及させ、音楽配信サイトを充実させる戦略で、楽曲と再生機の販売で一気に音楽ビジネスの覇権を握った。ゲーム市場でも、同様の戦略で一気に優位に立つことを狙う。(香取直武、サンフランシスコ 池松洋)
(2009年9月11日07時09分 読売新聞)
engadgetの記事でスティーブ=ジョブズがiPod touchをゲーム機とコメントしています。
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