F1第16戦ブラジルGP
アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ、71周。
・ワールドチャンピオンにジェンソン=バトン(ブラウンGP)が王手。ルーベンス=バリチェロ(同)とセバスチャン=ベッテル(レッドブル・レーシング)がストップをかけらるかが見所。
・ティモ=グロック(トヨタ)の負傷で小林可夢偉(23)が緊急参戦。
10/18決勝(晴れ/ドライコンディション)
優勝[予選2位]マーク=ウェバー(レッドブル・レーシング)
2位[予選7位]ロバート=クビサ(BMWザウバー)
3位[予選18位]ルイス=ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
9位[予選11位]小林可夢偉(トヨタ)
リタイア[予選9位]中嶋一貴(ウィリアムズ・トヨタ)
【スターティンググリッド】
1番手 バリチェロ
2番手 ウェバー
3番手 スーティル
9番手 中嶋
11番手 小林
14番手 バトン
16番手 ベッテル
スタートは、バリチェロが飛び出す。5番手のキミ=ライコネン(フェラーリ)が2番手のウェバーに並びかけるも、かわされ3位となるが、ウェバーに接触してフロントウィングが壊れる。後方でヘイッキ=コバライネン(マクラーレン・メルセデス)とジャンカルロ=フィジケラ(フェラーリ)が接触。続いてエイドリアン=スーティル(フォース・インディア)を後から強引に抜こうとしてヤルノ=トゥルーリ(トヨタ)がクラッシュ、ウォールにぶつかってマシンが大破。スーティルがコースに戻った際にフェルナンド=アロンソ(ルノー)がぶつけられてリタイア。
すぐにセーフティカー導入。マシンを降りたトゥルーリがスーティルに猛烈に抗議している。
コバライネンとライコネンが1周して緊急ピットストップ。コバライネンは給油リグを引き摺ったままで、ピットレーンを走行しガソリンを撒き散らす。すぐ後ろにいたライコネンのマシンにガソリンがかかって一瞬炎に包まれるが、ライコネンはすぐに炎から出てコースに戻る。コバライネンは出口付近のチームスタッフに給油リグを外してもらってレースに復帰。
スタート直後から波乱の様相。
6周目に再スタート。
いきなりクビサがニコ=ロズベルグ(ウィリアムズ・トヨタ)を抜いて3位に浮上。バトンはロマン=グロージャン(ルノー)をかわして8位に浮上。さらに中嶋を抜いて7位。6位の小林を猛追する。ワールドチャンピオンに向けてバトンらしくないアグレッシブルな走りを見せる。
残り50周目でバリチェロが1回目のピットストップ。8位でコースに戻るが、すぐにベッテルに抜かれて9位に後退。
残り49周目で2周前にピットインしたニック=ハイドフェルド(BMWザウバー)のマシンストップ。バリチェロ9位、ハミルトン10位。
残り48周目、クビサが1回目のピットストップ、ベッテルの後ろ8位で戻る。
残り47周目、ロズベルグがピットストップ。バトンがようやく小林を抜いて3位浮上。
残り46周目、中嶋が小林を一旦抜くが抜き返される。中嶋のすぐ後ろにベッテルが様子を伺っている。
残り45周目、ウェバーが1回目のピットストップ。1位でコースに戻る。
残り44周目、ロズベルグがピットに戻り、ガレージにマシンを入れてリタイア。
残り43周目、3位の小林に4位のベッテルが仕掛けるが、小林はかわす。
残り42週目、バトンがようやく1回目のピットストップ。10位で戻る。
残り41週目、小林がピットストップ。小林がコースに戻ったところ、丁度中嶋の前に入り、中嶋が無謀にも抜こうとして小林のリアタイヤにクラッシュして、ウォールにぶつかってマシンコントロールを失いコースを滑ってタイヤバリアに激突、リタイア。小林と遣り合ってエキサイトし過ぎ。F1初デビューの新人に対してしかも日本同士なのに情けない。今季は1ポイントも取れず、冷静さを欠くドライバーでは来期のシートがあるとは思えない。
残り38周目、バトンがセバスチャン=ブエミ(トロ・ロッソ)を抜いて8位にアップ。
残り37周目、ベッテルが1回目のピットストップ。バトンの後ろ7位で戻る。
残り29周目、ハミルトンが2回目のピットストップ。9位で戻る。
残り28週目、ライコネンが2回目のピットストップ。
残り23周目、4位バトン、5位ベッテル。
残り21周目、バリチェロが2回目のピットストップ。6位で戻る。17年目にして巡ってきたチャンピオン争いはどうなる?
残り20周目、ウェバーが2回目のピットストップ。1位でレースに戻る。磐石の走りでトップは間違いなさそう。
残り16周目、バトンが2回目のピットストップ。コバライネンの後ろ8位で戻った。
残り15周目、ベッテルが2回目のピットストップ。コバライネンとバトンの前、5位で戻る。
残り12周目、コバライネンが序盤のトラブルがたたって3回目のピットストップ。バトンが6位に浮上。ワールドチャンピオンに近づいた!
残り10周目、3位のバリチェロがハミルトンに抜かれて4位に後退。
残り8周目、バリチェロはハミルトンに抜かれたときの影響で左リアタイヤがパンク。万事休す。緊急ピットインで3回目。8位に大きく後退。
残り5周目、フィジケラを抜いて小林が10位へアップ。
マッサがチェッカーフラッグを振る中、ウェバーが優勝。第9戦ドイツGP以来の今季2勝目。ベッテル4位、バトン5位、バリチェッロ8位の結果、バトンが初のドライバーズタイトル。31代目のワールドチャンピオンが誕生した。ブラウンGPによる参戦初年度のコンストラクターズタイトルも確定。
ウィニングランでバリチェロがコース上でハンドルを放しながら拍手してバトンを称えていた。
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