映画『ミラクル7号』(お薦め度★★★)
監督、チャウ=シンチー。脚本、チャウ=シンチー、ヴィンセント=コク、ツァン=カンチョン、サンディ=ショウ、フォン=チーチャン。2008年香港。SFコメディ映画。出演、チャウ=シンチー(ティー)、シュー=チャオ(ディッキー=チャウ・息子)、キティ=チャン(ユエン先生)、リー=ションチン(カオ先生)、フォン=ミンハン(体育の先生)、ホアン=レイ(ジョニー・クラスのいじめっ子)、ヤオ=ウェンシュエ(暴龍・ジョニーの用心棒)、ハン=ヨンホア(マギー・巨漢少女)、ラム=ジーチョン(ボス・工事現場の監督)。
あまりに力の抜けたナンセンスさは最高です。
やっぱりチャウ=シンチーは天才でした。『少林サッカー』『カンフーハッスル』の期待を外していません。異星人との感動的な交流を描いたSFは過去にいくらでもありますが、これほど脱力感に溢れた尊敬すべき“くだらない”コメディ映画は初めてでしょう。しかも泣かせます。自己犠牲のエピソードを全く予想出来ない展開で物語に組み込んでいます。そして最後まで救いようのない“くだらなさ”に癒されました。
とにかく、チャウ=シンチーは美人がわかっています。ユエン先生役のキティ=チャンの美しさに目を見張りました。世界マーケットでも通用する飛びっきりの美人を抜擢しています。久々にヒロインにときめいてしまいました。演技も上手いので今後ブレイクすると思います。更にキャスティングで驚くべきことがありました。鑑賞後にレビューを書くためにオフィシャルサイトで確認したところ、息子役、クラスのいじめっ子役、その用心棒役の3人が女性とのことです。巨漢少女役は男性だとすぐにわかかりましたが、3人の女優はどう考えても男性にしか見えません。チャウ=シンチーのマジックとでも言うべきキャステングでした。本当に彼の才能は素晴らしいものがあります。
なお、作品としては傑出したコメディではあるものの、あまりにおバカなストーリー過ぎて評価を低くしました(笑)。
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