映画『トワイライト～初恋～』（お薦め度★★★）

監督、キャサリン=ハードウィック。脚本、メリッサ=ローゼンバーグ。原作、ステファニー=メイヤー『トワイライト』。2008年米。ホラー・ロマンス映画。出演、クリステン=スチュワート（ベラ=スワン）、ビリー=バーク（チャーリー=スワン・警察署長／スワンの父）、ロバート=パティンソン（エドワード=カレン）、ピーター=ファシネリ（カーライル=カレン・外科医）、エリザベス=リーサー（エズミ=カレン・外科医の妻）、ニッキー=リード（ロザリー=ヘイル・双子ジャスパーの姉）、アシュリー=グリーン（アリス=カレン・エドワードの姉）、ジャクソン=ラスボーン（ジャスパー=ヘイル・双子ロザリーの弟）、ケラン=ラッツ（エメット=カレン・エドワードの兄）、キャム=ギガンデット（ジェームス・流浪のヴァンパイア3人組）、レイチェル＝レフィブレ（ヴィクトリア・流浪のヴァンパイア3人組）、エディ=ガテギ（ローラン・流浪のヴァンパイア3人組）、テイラー=ロートナー（ジェイコブ=ブラック・インディアン居留地の少年）、ジル=バーミンガム（ビリー=ブラック・警察署長の旧友）。

続編『ニュームーン／トワイライト・サーガ』（日本公開は11月28日）が北米で11月20日から公開され、初日のミッドナイト上映の興行収入が過去最高となる2630万ドル（約23億円）を記録したとのニュースが流れました。本作も全世界で大ヒットを記録しています。WOWOWで放映されたので鑑賞しました。

家庭が複雑で地味な少女と理想的な彼氏であるセレブ・ヴァンパイアとの「ロミオ＆ジュリエット」を凌ぐ禁断の初恋だそうです。

率直に言って、可も無く不可も無い作品でした。

従来のヴァンパイア像から逸脱していないので違和感はありません。カレン家が禁欲的な一族であるところに現代を感じさせるものの特別な解釈が施されているわけでもありません。物語としては、人間とヴァンパイアの純愛と、肉食系ヴァンパイア対草食系ヴァンパイアの仲間割れを描いただけです。

キャスティングも冴えているとは思えません。本作で人気絶頂となったセレブ・ヴァンパイアを演じたロバート=パティンソンですが、驚くほどのイケメンに感じませんし、演技力があるように思えません。ヒロインのクリステン=スチュワートは人目を引く美人というわけでなく、特別な才能は感じませんでした。

映像に関してはスタイリッシュでシャープに美しく撮影されています。ホラーと言いつつも恋愛ものであるため、全編ゆるさがありました。唯一期待した決闘シーンですが、アッサリとしていて物足りなさが残りました。

結論として、続編は劇場鑑賞を見送ることにします。