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2009.12.18

韓国ドラマ「カインとアベル」[全20話](お薦め度★★)

監督、キム=ヒョンシク。脚本、パク=ゲオク。出演、ソ=ジソブ(イ=チョイン)、シン=ヒョンジュン(イ=ソヌ)、ハン=ジミン(オ=ヨンジ)、チェ=ジョンアン(キム=ソヨン)、キム=ヘスク(ナ=ヘジュ・ポソン大学病院副院長でソヌの母)、チャン=ヨン(イ=ジョンミン・ポソン大学病院長でソヌの父)、ハ=ユミ(キム=ヒョンジュ・救急医学科医局長)、クォン=ヘヒョ(キム=ジングン・麻酔科の医師)、ユン=ギウォン(パク=スラク・脳神経外科医でチョインの親友)、アン=ネサン(チョ=ヒョンテク・脳神経外科医局長)。

作品紹介(WOWOWオンラインから引用)

「バリでの出来事」「ごめん、愛してる」などのTVドラマ、今年日本公開された『映画は映画だ』、邦画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』などの映画で日本のファンにも絶大な人気を誇る韓国の人気男優、ソ・ジソブ。人気絶頂だった2005年から2年半の兵役に行ったソ・ジソブが、ついにTVドラマにカムバック。ファンに大歓迎されると共に、今年2~4月に韓国SBSで放送されて高視聴率をマークした話題のドラマが「カインとアベル」。日本へのお目見えはWOWOWの放送が初めてとなる。

共に医師である弟チョイン(ソ・ジソブ)とその兄ソヌ(TVドラマ「天国の階段」や日本のドラマ「輪舞曲~RONDO~」のシン・ヒョンジュン)。共に信頼しあう仲のいい2人だったが、ソヌが愛する女性歌手ソヨン(「コーヒープリンス1号店」のチェ・ジョンアン)がチョインを愛しているのではないかとソヌが疑いはじめ、また兄弟の父もソヌよりチョインを可愛がっていたこと、そして医師としての能力の差が、次第にソヌのチョインに対するジェラシーを大きくしていき…。チョインとソヌという兄弟の激しい葛藤と闘い、そして運命と愛をドラマチックに描いた大作だ。

共演は他にも、モデル出身女優のハン・ジミンら。中国ロケを敢行したスケールの大きさ、迫真の医療シーンも迫力たっぷり。現在は中韓合作映画『ソフィーの復讐(原題)』でチャン・ツィイーの恋人役を演じているソ・ジソブの魅力を、ぜひ本ドラマでも堪能したい。

エピソード
#1 二人の天才医師
#2 悲劇の始まり
#3 狙われた弟
#4 記憶のかけら
#5 二人の兄
#6 チョインの死
#7 救いの手
#8 それぞれの傷
#9 新たな生活
#10 愛した思い出
#11 辛い告白
#12 再会
#13 悲しい報復
#14 疑惑の真相
#15 静かなる逆襲
#16 暴かれた陰謀
#17 罪と罰
#18 報われない愛
#19 追憶
#20 愛と憎しみの果て

第1話で感じさせた圧倒的なリアリティは第2話から失速します。これほど初回の印象から外れる作品も珍しいです。舞台が中国に移ってからは急速にリアリティは無くなってしまいました。ハイレベルなドラマだと思っていたのが大間違いでした。チョインが何度も死の淵から生還する場面を繰り返し観せられたことにより、生死に対する感覚が麻痺してしまいます。そんなところでソヨンを巡る兄と弟の三角関係、兄が弟の殺しを依頼すること、病院内でのセンター設立の闘争も全てが平板化してしまいました。要するにドラマ性はどうでも良くなってしまいます。残るはどう決着をつけるのかだけにしか興味は無くなりました。そして迎えた最終回でしたが、はっきりとしない情緒的な結末となってしまいました。

それにしても伏線を用いずに、謀略が本人から吐露されるのでサスペンス性は皆無、後は兄弟の口論による駆け引きを情に訴えるだけで物語を引っ張りました。ソ=ジソブとシン=ヒョンジュンの演技力が無ければ成り立たなかったドラマといえます。

中国ロケを敢行し、脱北者の要素を加えたグローバル感のある作品でスタートしながら、最後は極めて内輪の兄弟の葛藤だけに収束してしまう志の低さに驚かされました。例えば、弟が完璧に手術を成功させ兄を元通りにして、兄は警察に自首して罪を償うといったラストを用意すれば作品力があがったのではないでしょうか。ともかく寝たきりの父親の手紙で事を丸く納める手法は古くさく陳腐でがっかりさせられました。

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コメント

同感なところがいくつかありますね。

韓国ドラマは、後味の悪さがいつも残ります。

ハッピーエンドという言葉がありますが、最終回の
約8割はこのハッピーエンドに当たらず、殆どがそ
の起承転結の結にガッカリさせられますよ。
この後味の悪さを覚悟して観て下さい。

投稿: 韓流おやじの瀧さん | 2009.12.21 09:24

最終回の曖昧さが疑問でした。
途中までは徹底して、言わなくていいことを語らせていたのに、ゆる~い終り方をしてしまいました。

初回の“起”と最終回の“結”は、日本人的な感覚からは絶対に結び付かないと思います。日本人は医者に対して生命を守る人としての「赤ひげ」のような思い入れがあります。韓国人は医者に対して冷めているのではと感じてしまいました。そういえば医師が主人公の作品を観た記憶がありません。

投稿: erabu | 2009.12.21 21:06

>韓国人は医者に対して冷めているのではと感じてしま
 いました。そういえば医師が主人公の作品を観た記憶 がありません。

過日、「総合病院」というドラマを観ました。
司法試験を通った女弁護士が医療ミスを暴くために自ら
が医者になってその経験を活かし医療弁護士になるとい
うのがはじめの設定でしたが、結局、医者になるというなんとお粗末なものでした。
医者は自らが手術に失敗してもミスを認めないというと
ころに着目したところが興味深いとことでしたが結局
医者になる道を進むのですが、これも弁護士より医者が
良いというハッキリしたとことがありませんでした。
一体何なんだよという感じですね。


投稿: 韓流おやじの瀧さん | 2009.12.22 13:44

韓国ドラマでは医者を扱ったものは避けたほうが良さそうですね。
チャングムを除いては(笑)。


投稿: erabu | 2009.12.23 13:41

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