亡国の予兆か?!学研の「学習」と「科学」が休刊してしまう
昭和40年代、小学校生のほとんどが「学習」と「科学」を購入していました。学校の紹介で講堂前で購入していました。確か両方を買う人は少なかったようです。男の子は「科学」、女の子は「学習」を主に選んでいたように記憶しています。
「科学」の教材で夏に冷蔵庫の氷をボールに入れてお塩を加えて、試験管に割り箸を突っ込んでアイスバーを作って弟と2人でおいしいと言いながら食べたことを思い出しました。高度成長期の子供時代に“科学する心”をこの雑誌に育んでもらいました。
休刊は時代の流れとはいえ残念です。思った以上に少子化が深刻度を増しているのかも知れません。このままでは日本はどうなるのでしょうか。将来の労働力不足は見通しが立たないようです。「移民」政策がにわかに脚光を浴び始めています。「学習」と「科学」の休刊はある出版社の1つの商品寿命が尽きたという小さな出来事かもしれませんが、実は来るべき悲惨な日本の将来を予兆しているのかもしれません。
本日学研ホールディングスが次のリリースを出ました。
『学習』『科学』休刊のお知らせ 2009年12月03日
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、当グループが発刊しております1946年(昭和21年)創刊の『学習』は“「できる」よろこびと深く学びとるチカラを”をコンセプトに、1957年(昭和32年)創刊の『科学』は“小さな発見・大きな感動・科学っておもしろい!”をコンセプトに、多くのお子様に長い間愛され親しまれてまいりました。
しかしながら、児童数の減少やニーズの多様化等の市場環境の変化による部数の減少のため、誠に勝手ながら『学習』は2009年度冬号(2010年1月1日発行)、『科学』は2009年度3月号(2010年3月1日発行)の発行をもちまして休刊させていただくことになりました。
『学習』『科学』で培ってきた子どもたちを育む力は、これからも各種の科学関連教材や「科学実験教室」等に随時活かしていく所存です。
皆様の永年のご愛顧に心から感謝申し上げますとともに、突然の休刊案内にて大変恐縮ではございますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
株式会社学研ホールディングス 代表取締役社長 遠藤洋一郎
[発行会社] 株式会社学研ネクスト 代表取締役社長 碇秀行
[企画制作会社] 株式会社学研教育出版 代表取締役社長 矢崎悦男
2009年10月1日、株式会社学習研究社が持株会社制に移行し、株式会社学研ホールディングスに社名を変更、株式会社学研教育出版・株式会社学研ネクストなどに分社化いたしました。
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