2009.10.07

不本意なシーズンが終った(第144戦/62勝77敗5分)

○東北楽天ゴールデンイーグルス9-0千葉ロッテ● Kスタ宮城(18:10)Yahoo!動画観戦

・場所を仙台に移したが、非常に強い台風18号の影響で途中から雨が降り出して大雨となった。

□責任投手
勝利投手 永井 (13勝 7敗 0S)
敗戦投手 唐川 (5勝 8敗 0S)

□バッテリー
M ●唐川、渡辺俊、上野=里崎
E ○永井、川岸=中谷

□本塁打
M
E 草野7号ソロ(5回・唐川)

不甲斐ないシーズンの最終戦は完封負けとなった。
バレンタイン野球との最後としたい。

唐川投手は、ボールが高目で調子良さそうには見えない。さらに雑なピッチングで2回に集中打を浴びて4失点。5回に3番草野に中押しの1点。7回には2番内村のタイムリー、3番草野のタイムリーツーベースで3点。計8失点で降板。ワンアウト1塁。続いてマウンドに上がったのは、昨日リリーフを失敗して規定投球数に届いていない渡辺俊。ここは踏ん張って追加点を許さなかった。

8回には上野が3番手で登場。
ファーボールなどでワンアウト満塁のピンチを迎え、2番内村の内野ゴロで1点を追加される締まらない内容。

ボビー=バレンタイン監督へのはなむけとして今シーズン貢献してくれた若手投手に頑張って欲しかったが、うまくいかないものだ。

ようやく終った。
ファンにとって長く辛いシーズンだった。

ずっと低迷していて、調子の良い期間が非常に短かった。良い流れが出てもそれがすぐに消えてしまい、先発は打たれる打線は繋がらないというストレス状態が恒常化した。

先発陣ではやはり清水直、渡辺俊、小林宏のブレーキが大き過ぎた。唯一安定していたのは小野くらいで、後半になってから成瀬、唐川、大嶺の若手が踏みとどまってくれた。
リリーフ陣の川崎は全くの誤算。出れば打たれた。伊藤も使われ方に無理があったのだろう、後半から抑えられなくなった。守護神・荻野が失速したのも大きい。それでもシコースキーが頑張ってくれた。若手では内、上野が頭角を現してきた。

打線は、前半までは井口がチームを引っ張ってくれたが、後半に失速。それに代わって西岡や大松に期待したが昨年並みの活躍はみられなかった。サブローは終盤には活躍してくれた。福浦も調子を戻しつつある。ともかく予想外だったのが里崎だ。意外性のある頼れるバッターだったのに絶不調のまま終ってしまった。橋本将もどうしたのか。大砲不在が大きい。追い上げて逆転する醍醐味を今年は全く忘れてしまった。

再びAクラスに復帰できるのかはわからないが、今後決まる新体制に期待したい。
負の遺産からの決別を図って欲しい。

「千葉ロッテの選手および球団関係者の皆さん、そしてファンの皆さん本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。そして、ボビー=バレンタイン監督さようなら。」

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2009.10.06

涙が止まらない雨の千葉マリン最終戦、小宮山、バレンタインよさらば(第143戦/62勝76敗5分)

○千葉ロッテ5-2東北楽天ゴールデンイーグルス● 千葉マリン(18:15)TV観戦

・非常に強い台風18号は8日にも上陸の可能性が高く、その影響で冷たい雨が降り続く中強行開催された。

□責任投手
勝利投手 荻野 (3勝 3敗 9S) 、セーブ投手 小宮山 (1勝 0敗 1S)
敗戦投手 福盛 (7勝 1敗 9S)

□バッテリー
E 岩隈、佐竹、●福盛=中谷
M 成瀬、渡辺俊、○荻野、シコースキー、S小宮山=里崎

□本塁打
E
M サブロー22号ソロ(2回・岩隈)

3点リードの9回表、シコースキーがツーアウト2塁としたところで、バレンタイン監督がピッチャー交代を球審に告げ、ボールを持ったままマウンドに行き、小宮山投手を待つ。

小宮山投手がリリーフカーで登場したら、急に涙が溢れてきた。

1990年から通算19シーズン(NPB通算18シーズン)におよぶ彼のプロ生活最後のマウンドだ。

バッターは代打・スギノール。初球、インコース低めのスライダーを打った。持っていかれたかと思ったが、ライト・サブローへのフライ。たった1球で44歳の史上最年長セーブ記録を達成した!!嬉しそうな小宮山の顔。おめでとう、そしてさようなら...

クライマックスシリーズを2位で迎えようとしいる楽天を退けた。前カードで3タテを喰らっているので溜飲が下がった。

試合後に、小宮山悟投手引退セレモニーが行われた。

感謝の言葉を続ける小宮山。そして、彼の子供たち3人が花束を渡そうとしたところ、ベンチにいるバレンタイン監督に渡すように促す。小宮山のボビーに対する強い絆が伝わってくる。

そして、バレンタイン監督からの最後のメッセージ。
立派だった。メモを見ながらたどたどしい日本語。最初から最後まで日本語で語りかけた彼の心意気に感動した。「千葉ロッテを愛している」という最後の言葉が胸に迫った。

忘れもしない2005年の31年ぶりリーグ優勝日本一、ボビー=バレンタイン監督は本当に千葉ロッテに貢献してくれた。決して貴方を忘れない。千葉ロッテのファンになって良かった!!


そして、日ハムの2年ぶり5度目のリーグ制覇を知った。
いよいよ千葉ロッテは残すところ明日の1試合。頑張って応援したい。

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2009.10.03

千葉ロッテ、今季を象徴する負けっぷり(第142戦/61勝76敗5分)

○北海道日本ハムファイターズ11-1千葉ロッテ● 札幌ドーム(18:00)Yahoo!動画観戦

□責任投手
勝利投手 八木 (9勝 3敗 0S)
敗戦投手 大嶺 (5勝 6敗 0S)

□バッテリー
M ●大嶺、上野、小野、清水直=里崎
F ○八木=鶴岡

□本塁打
M
F スレッジ27号3ラン(1回・大嶺)、金子誠12号2ラン(2回・大嶺)、金子誠13号3ラン(7回・小野)

何んと1、2回で試合が終ってしまった。速敗でガックリ...

先発・大嶺は終盤に来て調子を落としている。
ボールが高く球速が無い。制球が悪く荒れ球となりストライクを取りに行ったボールがど真ん中に入って、1回に5番スレッジからスリーラン。2回には9番金子誠にツーランを浴びて5失点で撃沈。

ツーアウト満塁からリリーフに立った上野も4番高橋にいきなりフォアボールで押し出しで1点。5番スレッジにはタイムリーで1点。6番小谷野をサードゴロに打ち取ったが3塁ランナー・稲葉に生還され1点で、3点を追加され一挙8点リードされてしまった。

3回から3番手で中3日で小野が登板。
さすがに安定した内容で日ハムの勢いを止めてくれたが、5イニングス目となる7回に再び9番金子誠にスリーランを打たれ11点とされてしまう。小野であっても通用しないのだから、今の状態の大嶺では役が重過ぎた。

何とか千葉ロッテ打線の反撃を期待したが、3回にノーアウト満塁のチャンスで2番今江がサードへ併殺打の間に1点返しただけ。相手投手に良いピッチングをされると手も足も出なくなるいつもの状態になってしまい、八木投手に堂々たる完投を許してしまう。

今日勝って、日ハムはマジックを3とした。

千葉ロッテは日ハムに対して6勝18敗と大きく負け越した。
どうしてこんなに負けるのかチーム一丸となって来期リベンジを果たして欲しい。いよいよ残り試合数は2。最後の意地を期待したい。

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2009.10.01

渡辺俊哀し、千葉ロッテ逆転サヨナラ負けで連勝は6でストップ(第141戦/61勝75敗5分)

○埼玉西武ライオンズ2x-1千葉ロッテ● 西武ドーム(18:00)Webチェック

・西岡が8本目の先頭打者本塁打。パ・リーグのシーズン最多タイ。

□責任投手
勝利投手 岸 (13勝 5敗 0S)
敗戦投手 渡辺俊 (3勝 13敗 0S)

□バッテリー
M ●渡辺俊=里崎
L 西口、○岸=細川

□本塁打
M 西岡14号ソロ(1回・西口)
L

渡辺俊は今季初完封を目指したものの、残念な結果に終った。
そして、西岡がホームランを打つと勝つという法則が崩れた。

既にこのカードは勝ち越しているのだが、後味の悪い負け方をしてしまった。
今季の千葉ロッテを象徴している。

それにしても今季の渡辺俊は最後まで不甲斐なかった。
情けないピッチングを繰り返したものの、前回9月22日にやっとのことで3勝目を挙げたが、今日は情けないを通り越して哀しいピッチングとなってしまった。

今年は直球のスピードを増すために努力したのだと思う。サイドスローからも投げて球速を増す改造を成功させた。しかし、緩急で打ち取る投球術は後退し、一本調子の球威で抑えようとする強引さが顔を出してしまい、絶妙なコントロールが落ちてしまった。それでも、それを修正して従来からの制球と緩急で打ち取る彼本来のピッチングに戻しつつあったが、最後の登板では実らなかった。

渡辺俊は進化している。
今年の試みで必ず来年は復活してくれると思う。
再び輝きを取り戻してくれるだろう。頑張れ、渡辺俊!

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2009.09.30

どうしちゃったの?!千葉ロッテ連勝を6に伸ばす(第140戦/61勝74敗5分)

●埼玉西武ライオンズ2-9千葉ロッテ○ 西武ドーム(18:00)TV観戦

□責任投手
勝利投手 小林宏 (4勝 13敗 0S)
敗戦投手 許 (1勝 2敗 0S)

□バッテリー
M ○小林宏、伊藤=里崎
L ●許、土肥、藤田、小野寺、ベイリス、長田=細川

□本塁打
M
L 細川3号ソロ(7回・小林宏)

千葉ロッテが、はっきり言って強い。

今シーズンの勝ち方は、先行逃げ切りしかなかったが、今日は2回に4点と逆転し、終盤の7、8、9回に5点のダメ押しで西武の反撃を封じた。16安打で5試合連続2ケタ安打。

小林宏はあまり調子が良いようにはみえなかったが、西武打線を8回2失点に抑えた。

これで3カード連続の勝ち越し。

里崎が久しぶりに打撃で活躍した。3打数3安打打点1の内容。残り試合も結果を出して欲しい。

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2009.09.29

大量リードで小野が完投、千葉ロッテ今季初の5連勝(第139戦/60勝74敗5分)

●埼玉西武ライオンズ3-13千葉ロッテ○ 西武ドーム(18:00)Yahoo!動画観戦

□責任投手
勝利投手 小野 (8勝 7敗 0S)
敗戦投手 石井一 (9勝 9敗 0S)

□バッテリー
M ○小野=里崎
L ●石井一、木村、山岸、松永、大沼=銀仁朗、上本、細川

□本塁打
M 南3号2ラン(5回・木村)
L 中村45号2ラン(7回・小野)

クライマックスシリーズ進出に望みを繋ぐ西武を完膚無きまでに叩いた。
目標が既に無くなっているチームとは思えない強さだ。

先発・小野は7回に3番中島にヒットを許すと4番中村にツーランホームランを浴びたが、それ以外は安定したピッチングをみせた。投球数111と球数が少ない省エネピッチング、被安打5、奪三振5、与四死球2、失点3で今季2度目の完投勝利。お見事!!

千葉ロッテ打線は3連勝中の石井一を初回に7番南のタイムリーツーベースヒットなどで4点を挙げて攻略し、2番堀の活躍で4回までに7得点とし、石井一をノックアウト。

5回にも南のツーラン、堀のタイムリーで4点追加。8回には6番今江の2点タイムリーでダメ押し。12安打で13得点を奪った。

西武との対戦成績を13勝9敗として今季の勝ち越しを決めた。

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千葉ロッテの新監督は西村ヘッドコーチ

かねてから噂通りに西村ヘッドコーチが新監督に就任する模様です。

ロッテの来季監督に西村ヘッドコーチ(朝日新聞2009年9月29日7時29分)

 プロ野球ロッテの来季監督に、西村徳文ヘッドコーチ(49)が就任することが28日、分かった。複数の球団幹部が明らかにした。チームの全日程終了後の来月8日にも、就任会見を行う。

 球団は昨年12月、バレンタイン監督を今季限りで退任させることを決め、後任の人選を進めていた。昨季、今季とBクラスに低迷するチームの立て直しを、ロッテ一筋でチーム事情に精通している西村氏に託すことになった。新監督の任期は2年。

 また、投手コーチには巨人などでプレーし、阪神の投手コーチを務めた西本聖氏(53)、2軍監督には高橋慶彦打撃コーチ(52)が就任することも決まった。

 西村氏は宮崎・福島高から社会人を経て、ドラフト5位で82年にロッテ入団。俊足巧打の選手として、86~89年には4年連続で盗塁王、90年には首位打者を獲得した。97年限りで現役引退。翌98年から外野守備走塁コーチなどを歴任し、04年からはヘッドコーチを務めている。

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2009.09.27

情けないというか負けなくて良かったというべきか。ベニーさようなら(第138戦/59勝74敗5分)

千葉ロッテ7-7オリックス・バファローズ 千葉マリン(13:00)TV観戦

・ベニー=アグバヤニ外野手(37)が2回の1打席目に7号勝ち越しソロを放った後、3回の守備でベンチに下がった際に退団することが試合中に発表された。

・オリックスは2年ぶりの最下位が確定。

□責任投手

□バッテリー
Bs 山本、清水、川越、ボーグルソン、香月、金子=日高、横山
M 唐川、根本、内、荻野、シコースキー、伊藤=里崎

□本塁打
Bs
M 堀4号ソロ(1回・山本), ベニー7号ソロ(2回・山本)

唐川が頼りない。
7-1と6点差の大量リードにもかかわらず7回ツーアウトから4点取られて7-5でマウンドを降りた。千葉ロッテは根本、内と投入するが同点(7-7)に追いつかれてしまう。無様で情けない。

その後、両チームともにゼロ更新で延長に突入。

延長12回表に6番手・伊藤投手を千葉ロッテは送る。
ツーアウト2、1塁で9番山崎浩の打球は三遊間に運ばれ、懸命にショート・西岡が飛びつくがその横を転がる。前進守備のレフト・角中がバックホーム。2塁ランナー・小瀬が3塁を蹴ってホームへ突入。キャッチャー・里中が懸命にブロックしてホームタッチアウト。これで今日の負けは無くなった。

12回ウラ、オリックスは9回からロングリリーフの金子投手。
ワンアウト後に1番西岡がレフト線にスリーベースヒット。2番堀は2球続けてスクイズ失敗。ファーストフライとなり3塁へ西岡が戻ろうとしたが、送球されゲッツー。試合終了。

昨日の発言で第一打席から異様な歓声を送られ続けた西岡がスタンドに頭を下げて挨拶。彼は最後まで気合いが入った良いプレーをみせてくれた。

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2009.09.26

勝利の“トンボ”(第137戦/59勝74敗4分)

○千葉ロッテ6-2オリックス・バファローズ● 千葉マリン(14:00)TV観戦

・西岡選手、球団新記録となるシーズン7本目の先頭打者ホームラン。

□責任投手
勝利投手 清水直 (6勝 7敗 0S)
敗戦投手 平野 (3勝 12敗 0S)

□バッテリー
Bs ●平野、菊地原、香月=日高
M ○清水直、荻野、シコースキー=里崎

□本塁打
Bs
M 西岡13号ソロ(1回・平野)、福浦6号ソロ(3回・平野)、南2号2ラン(8回・菊地原)

お見事、荻野投手!
8回表に救援した荻野が見事な火消しでチームの勝利を導いてくれた。

4-2で2点リードのまま完投ペースかと思われた先発・清水直が3番下山にヒット、4番ローズにツーベースヒットと連打されノーアウト3、2塁のピンチを招く。ここでバレンタイン監督は素早くピッチャー交代。清水直はマウンド上で不服そうな顔を見せる。しかし、今日の2失点も味方が4回ウラに2点追加した後の5回表に取られている。信頼を失っている元エースでは仕方が無い。

荻野は5番後藤を三振。6番日高をセカンドフライ。7番山崎をセカンドゴロに仕留めて何んと無失点で切り抜けてくれた。7番山崎にツーストライクとしたときに、荻野の帽子の後ろに“トンボ”がとまった。ボールを3つ続けるが、“トンボ”は帽子から離れない。一打同点の緊迫した中で何んともユーモラスで気持ちが和む。と同時にこのピンチを切り抜けられると感じた。その確信通りに次の球で荻野がセカンドゴロに打ち取った。ベンチに引き上げる途中で“トンボ”は帽子から離れた。まさに勝利の“トンボ”だった。

そのウラの攻撃でワンアウト1塁で5番・早坂に代わった南がツーランホームランでダメ押し(6-2)。9回表はシコースキーが締めて試合終了。今季最多タイの4連勝と2カード連続の勝ち越し。

ヒーローインタビューは荻野と西岡。
西岡がお立ち台から降りて、ライトスタンドに向かって異例のメッセージ。以下オフィシャルサイトとスポーツニッポンの記事から引用。

(西岡)僕自身もそうなんですけど、選手全員も一生懸命プレーしようとしてるし、僕自身ロッテに入ってファンの応援を見てこのチームがすごい好きになりました。ライトスタンドで本当に批判があったり色々んな横断幕が出たり、非常に僕ら選手もそういう状況にさせてしまったという責任があります。今日も野球少年がいっぱい来てると思います。選手1人1人のプレーを見て夢を描く子供達もいると思うし、スタンドの歓声を聞いて大人になったらこういう所でプレーをしたいと思って頑張っている子供達もいます。その子達の夢を崩さないでください。僕自身も今年こういう成績でこういうことを言える立場ではないんですけど、1人の人間として間違ってるものはあると思うので、もう一度選手1人1人も考え直して、このチームをもっともっと強くしたいと思うし、そのためにはファンの皆さんの応援もすごい必要となるので、本当にロッテを愛してるのであれば明日から横断幕を下げてほしいと思います。明日からまた応援よろしくお願いします。
西岡の怒り!西岡の涙!ファンの心に響いたはずだ!(スポーツニッポン - 2009/9/27 7:03)

 【ロッテ6―2オリックス】何度も声を詰まらせたロッテ・西岡の目は心なしか潤んでいた。マイクを手にお立ち台を降りると、右翼席のファンに向かって訴えかけた――。

 「選手のプレーを見て、将来プロになりたいと夢見る子供たちも見に来ている。ああいう中でプレーしたいと思う少年はいない。子供たちの夢を壊さないでください。本当にロッテを愛してくれているのなら、あしたから横断幕を下げてください」

 異例の行動に球場全体は静まり返った。スタンドには涙を流すファンもいた。前日から右翼席には低迷の責任を球団に求める横断幕が並んだ。この日も特定の球団幹部の名を挙げ「死刑」などフロントを批判する横断幕が出た。「イライラして、そこに打ち込んだろと思って振ったら、たまたまホームランになった」。球団新記録となる今季7本目の先頭打者弾。4回にも2点二塁打を放った西岡は、打球に怒りを込めたと強調した。

 チームは5位以下が確定。今季はバレンタイン監督と球団の確執がファンにも飛び火。騒動が頻発してきただけに、西岡も不満を募らせていた。「成績が悪いのは僕ら選手にも責任がある。不平不満が出るのは分かるけど、日本一のファンと言われているんだし、どんな状況でも純粋に選手を応援してほしい」。ファンが大切な存在であるのは分かっている。「でも選手間ではプレーしながら残念という言葉もあった。ただ誰も言えない状況やったから…」。批判を受けることを覚悟の上で声を上げた。

 「今年はこんな成績で、こういうことを言える立場じゃない。勇気がいったけど、1人の人間として間違っていると思って言わせてもらった」。ベンチ裏の通路でも、西岡は先頭打者弾の質問を遮って続けた。「ファンは選手を信じているから応援してくれる。僕らもファンを信じたい」。来季の巻き返しへファンの力は必要不可欠。球団、選手、ファンが一体となる重要性は誰もが感じている。

 ▼データ  西岡(ロ)が今季7本目の初回先頭打者本塁打。シーズン7本は67年石黒(当時東京)の6本を抜く球団新記録で、過去3人が達成したパ最多記録の8本に王手をかけた。また、今季西岡が一発を放つとチームは13勝無敗。70年以降、ロッテ打者の本塁打試合の1号からの連勝記録を調べると、13連勝は99年ボーリック(12連勝)を抜く最多連勝になった。

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2009.09.25

成瀬がパーフェクトピッチングで完封!!千葉ロッテ3連勝(第136戦/58勝74敗4分)

○千葉ロッテ6-0オリックス・バファローズ● 千葉マリン(18:30)TV観戦

□責任投手
勝利投手 成瀬 (11勝 5敗 0S)
敗戦投手 岸田 (8勝 4敗 0S)

□バッテリー
Bs ●岸田、清水、川越、西=辻、横山
M ○成瀬=橋本将

□本塁打
Bs
M 大松19号ソロ(7回・清水)

素晴らしい!
成瀬が完璧なピッチングで2年ぶりの完封勝利を挙げた。
無四球、被安打2、奪三振12の危なげない内容だった。
後半戦負けなしの7連勝で11勝目。これほど安定した成瀬を見るのは本当に久しぶりだ。

一方の千葉ロッテ打線は、苦手の岸田を5回に捕まえる。
ワンアウトから9番早坂がレフト前ヒット。1番西岡はファーストゴロに倒れるが、早坂は2塁へ進塁。2番塀内がアウトコースを流して三遊間を破るタイムリー、2塁ランナー・早坂が快速を飛ばしてホームイン。見事な先制をみせた。

6回には大量4点、7回には4番大松のソロホームランで6点差として試合を決めて圧勝。苦手チームとの対戦とは思えないほど鮮やかな勝利を飾ってくれた。

最低でも5位を死守して欲しい。

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