映画『ベクシル 2077日本鎖国』(お薦め度★★★)
監督、曽利文彦。脚本、半田はるか、曽利文彦。主題歌、mink「Together again」。2007年日本。アニメ映画。声の出演、黒木メイサ(ベクシル・米国特殊部隊“SWORD”女性兵士)、谷原章介(レオン=フェイデン・米国特殊部隊“SWORD”リーダー)、松雪泰子(マリア・レジスタンスのリーダー)、朴璐美(タカシ・男の子)、大塚明夫(サイトウ・大和重鋼の総務局長)、櫻井孝宏(リョウ・レジスタンスのメンバー)、森川智之(キサラギ・大和重鋼の社長)、柿原徹也(タロウ・レジスタンスのメンバー)。
カッコイイけど、チョット物足りない物語です。でも、楽しめました。
3Dライブアニメ映画『APPLESEED アップルシード』(2004)をプロデュースした曽利文彦が監督した近未来アニメです。“鎖国”という言葉を使う才能は天晴れです。彼の感性は素晴らしいものがあります。これまで彼の監督作『ピンポン』(2002)『ICHI』(2008)を観てきました。本当に映像の格好良さは群を抜いています。カット割りと編集能力は抜群ではないでしょうか。本作には近い将来描かれるだろう究極のデザインが目白押しです。
2年前から新型インフルエンザの要素を組み込んで物語を作る先見性は目を見張りました。日本は少子高齢化で亡国の一途を辿っていますが、これほどまでにバイオテクノロジーとロボット技術を使って日本の破滅を描くとは恐れ入りました。主題歌の歌手にminkを選んだセンスも評価できます。
これからの次代を担う映画監督だと思います。間違いありません。2010年のスタートに相応しい作品でした。
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