映画『おくりびと』(お薦め度★★★)
監督、滝田洋二郎。脚本、小山薫堂。2008年日本。人間ドラマ映画。出演、本木雅弘(小林大悟)、広末涼子(小林美香)、山崎努(佐々木生栄)、余貴美子(上村百合子)、吉行和子(山下ツヤ子)、笹野高史(平田正吉)、杉本哲太(山下)。
作品紹介(WOWOWオンラインから引用) 2009年2月22日(現地時間)に開かれた第81回アカデミー賞で、かつて外国語映画賞が名誉賞だった時代を除くと、邦画として史上初めて外国語映画賞に輝いた話題の秀作。10数年前、納棺師の世界を知って感銘した主演の本木自身が映画にすべく奔走し、「陰陽師」の滝田洋二郎が監督に。納棺師というユニークな題材を通じ、“生と死”という普遍的テーマを芳醇に描いたのが感動的で、アカデミー賞以外も世界の各映画祭で絶賛を浴びた。納棺師になりきった本木のたたずまいが、山形ロケの風景共々、実に美しい。ぜひ家族揃って見て感動したい。
邦画としては並みです。
悪くありませんが、良い作品とも思えません。納棺師という職業の存在を知ることが出来たのは大きな収穫でしたし、広末涼子が演じた妻の懐の深さに感心させられました。良い奥さん役を好演していた思います。しかし、全般的にリアリティ不足です。本木雅弘が異臭におののく演技やラストのエピソードのベタさ加減が気になりました。
過去のアカデミー賞外国語映画賞作品と比べて並み以下ではないでしょうか。作品のキレは感じませんでした。
滝田洋二郎監督作は『壬生義士伝』と『バッテリー』を観ていますが、それほど評価は高くありません。本作も同様です。山田洋次監督が『たそがれ清兵衛』で第76回アカデミー賞外国語映画賞を逃したのに、彼の作品力で受賞できるとは意外な気がします。
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コメント
>邦画としては並みです。
>悪くありませんが、良い作品とも思えません。納棺師
>という職業の存在を知ることが出来たのは大きな収穫
>でしたし、
全く同感です。期待して観ましたが貴殿の言うようで
した。
納棺師というテーマが外人受けしたのでしょうかね。
でも、外国にも死者に化粧はするでしょうにネ。
投稿: | 2010.01.04 12:58
>納棺師というテーマが外人受けしたのでしょうかね。
そうとしか思えません。
企画自体が大きな勝因となったのでしょう。
投稿: erabu | 2010.01.04 22:54