映画『メッセンジャー』(お薦め度★★★)
監督、馬場康夫。脚本、戸田山雅司。原案、ホイチョイ・プロダクションズ。1999年日本。青春コメディ映画。出演、飯島直子(清水尚実)、草彅剛(鈴木宏法)、矢部浩之(横田重一)、京野ことみ(阿部由美子)、加山雄三(島野真)、別所哲也(岡野博)、小木茂光(太田量久)。
作品紹介(WOWOWオンラインから引用)「私をスキーに連れてって」「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」など、従来の日本映画にないセンスを誇るホイチョイ・プロとその代表、馬場康夫監督が、自転車VSオートバイというユニークな対決を、持ち前の娯楽精神たっぷりに活写した快作。道路渋滞が厳しい都心で、自転車はオートバイより速く走れるという大胆な説を、実在の地名もふんだんなシュミュレーション性の高いプロットを通じ、リアルに描いたのはホイチョイらしい力技。《若大将》ファンの同プロらしく、加山雄三をキャストに迎えた遊び心も楽しさいっぱい。
初鑑賞になります。なかなか楽しい作品でした。
自転車好きなので公開当時からかなり注目していた映画なのですが、ヒロインの飯島直子が大の苦手で断念してきました。いまだに演技力が無いので彼女を女優と呼ぶことができません。特にシリアスな場面での一本調子で平板となる深刻そうな表情はいただけません。しかしながら、馬場康夫監督作品は見逃したくないのでWOWOWで再放送されたのを機会に観ることにしました。
バブリーな香りが色濃く残る東京で、自転車の配送サービスを友情で成功させるサクセスストーリーです。映画で描かれてから11年経って自転車便(メッセンジャー)業界が成功しているのかはわかりませんが、排ガスに関係ない乗り物で道路渋滞の影響を受けないため、大都市においては今後も需要が無くなることはないでしょう。ホイチョイ・プロダクションズの先見性は高く、今観ても旧さを全く感じさせません。作品で使われた自転車特有のヘルメットや鞄、服装は今でも通用します。東京タワーをバックにした都会の描き方がグッドでした。
とにかく明るいトーンが気に入りました。バイク便とのバトルも大資本対小資本の戦いとしてわかりやすいうえに、さらにバイク便側が妨害工作をして判官びいきを煽る展開はお見事でした。脚本もテンポも申し分ありません。苦手な飯島直子はほとんどシリアスなシーンが無く、明るいキャラクターなので助かりました。若大将こと加山雄三の起用もバッチリでした。京野ことみの爽やかで可愛らしいライダー姿が印象に残りました。もっと早くに観るべきだったと反省しています。
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