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2010.02.07

ドキュメンタリー番組「追跡A to Z:朝青龍 引退の舞台裏~“強さ”と“品格”のはざまで~」では何もわからなかったので...

2月4日の朝青龍引退を受けて急遽2日後に放映された番組でした。引退表明をした朝青龍が国技館から部屋に戻る車中にTVカメラが入った映像が流れました。臨場感はあるもののインタビューらしい中身はほとんど得られていません。記録に挑戦したかったことや日本社会が社会主義のようだったとのコメントがあっただけです。この映像を観ながら辛口ゲストに向けられた内容も、抽象的な“品格”に終始し、引退の背景となる事実が曖昧に分析されただけです。緊急特番なのにほとんど中身の無い番組でした。
番組概要は次の通り(NHKオンラインから引用)。

2010年 2月6日 土曜 午後10時00分〜10時43分
【ゲスト】NHK大相撲解説者…北の富士勝昭,漫画家…やくみつる,【キャスター】鎌田靖,【語り】小谷公一郎

2月4日、横綱・朝青龍が引退届けを日本相撲協会に提出し、自ら土俵を去った。酒に酔って知人に乱暴をしたとされる問題で「横綱の品格を損なった」と批判され、横綱審議委員会に引退勧告を突きつけられるなかでの、突然の引退だった。

優勝回数は史上3位の25回。横綱として7場所連続優勝など、圧倒的な強さで人気を博した朝青龍。しかし、一方で長年にわたり横綱としての「品格」を問われ続けていた。ガッツポーズや相手力士を踏みつけることで強さを誇示したり、ケガで休場を申し出たにも関わらずモンゴルに戻りサッカーに興じたりするなど、その態度は批判を浴びてきた。

相撲界ではここ数年不祥事が相次ぎ、一般社会と常識がかけ離れているのではないか、という不信感が広がっている。朝青龍はどのような思いで引退を決断したのか。姿勢を問われた相撲協会内部では、どのような議論が繰り広げられたのか。そして、朝青龍が相撲界に残した功罪は何なのか。映像ドキュメントと証言をもとに追跡する。

番組視聴は消化不良に終っただけなので、急遽2月4日に発売されていた雑誌「週刊文春2月11日号」を購入しました。

100211

引退の直接原因となった初場所中の1月16日事件の真相が報じられています。さらに、7年前の横綱昇進後の旭鷲山との確執からの暴行の歴史を振り返っており、引退が避けられなかったことがわかりました。要するに酒に酔って暴力沙汰となり身を滅ぼした横綱だったようで“品格”以前の話でした。また、日本相撲協会の武蔵川理事長がさっさと引導をわたせなかった理由は、興行面の配慮よりも、大相撲四百年の歴史で「横綱をクビにした理事長」として名を刻むことをためらったことのようです。世間では通用しない情けない内情を知って馬鹿馬鹿しく感じました。

ところで、「週刊文春」は「セルフレジで買うとSuica ポイント10 倍キャンペーン(期間:2010 年1月19 日~2 月8日)」が実施されていたので、KIOSK(キオスク)で購入しました。店員の近くに平積みされていた雑誌をわざわざ取り寄せてセルフレジで支払いました。我ながらなんともいえない滑稽さがありました。

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