アニメ「BLEACH~死神代行篇~」[20話](お薦め度★★★★★)
完璧にハマリました。革命的なアニメです。
1月20日からレンタルでTVアニメの初回から視聴を開始しました。作品の世界観は驚くほど広大です。コミックが連載されている「週刊少年ジャンプ」の雑誌キーワードである「友情」「努力」「勝利」の全ても網羅しています。アニメ作品としては俺の知る限り最強ではないでしょうか。第1話から第20話まで観ましたが、やっとイントロダクションが終ったところで、次篇からいよいよ主人公・黒崎一護が尸魂界(ソウル・ソサエティ)に行くことになります。
TVアニメなので連続視聴は楽勝と甘くみていましたが、とんでもありません。1話毎に大作特有の観終わった後の疲れが生じます。30分番組なのにこれほどヘビーな作品だとは予想していませんでした。初回の第1話から悪霊・虚(ホロウ)との壮絶な戦いが展開されます。スピーディかつスリリングな熱い物語が進行します。と同時に重苦しい場面を逆サイドに振ってくれるおバカキャラが十分に機能しているため、シビアーながら適度に気を抜くことができるバランスが取れた内容です。
黒崎一護が家族を守るために人間なのに死神なってしまい、それによって死神の朽木ルキアが重罪を犯してしまう運命的なストーリーがドラマチックで心を奪われます。ルキアが一護に悪霊・虚(ホロウ)退治を代行させる展開も明確でわかりやすく、少年向けアニメとして大きく評価できる点です。また、主人公だけのヒーローものでなく、彼の影響によって友人がパワーを獲得して共に戦う設定は物語を重厚にしており、物語の進行と共に主人公たちの成長を確認できるつくりになっています。
死神がヒーローという通常ありえない設定は非常にユニークです。作者の久保帯人は天才かもしれません。これほどの圧倒的な世界観を作り出した構成力はピカ一です。また、どれほどの広がりがあるのかわからない作品の世界に負けないくらい、キャラクターたちが充実しています。それぞれが個性的でわかりやすく存在感があります。
ところで、これまで書いた感想の中でクセがある作画と書きましたが、~死神代行篇~は全く感じません。どうやら回を重ねて複数のキャラクターが登場したことで、キャラをかぶらないようにキャラクターデザインを修正した結果のようです。演出面は文句無しですね。重要シーンで独特の間があり、戦っているキャラクターに感情移入させやすくなっています。効果音や音楽も抜群です。
第255話まで放映されているTVと並行してのレンタル視聴は、追いつくまでに1年以上かかる見込みですが、よりBLEACHの世界を堪能しながら楽しんでレビューして行きたいと思います。
【スタッフ】
原作、久保帯人(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
監督、阿部記之
構成、きだつよし
キャラクターデザイン、工藤昌史
美術監督、高木佐和子
色彩設計、上谷秀夫
撮影監督、福島敏行
編集、植松淳一
音楽、鷺巣詩郎
【エピソード】~死神代行篇~
第1話 「死神になっちゃった日」
第2話 「死神のお仕事」
第3話 「兄の想い、妹の想い」
第4話 「呪いのインコ」
第5話 「見えない敵を殴れ!」
第6話 「死闘!一護VS イチゴ」
第7話 「ぬいぐるみからコンにちは」
第8話 「6月17日、雨の記憶」
第9話 「倒せない敵」
第10話 「ぶらり霊場突撃の旅!」
第11話 「伝説のクインシー」
第12話 「やさしい右腕」
第13話 「花とホロウ」
第14話 「背中合わせの死闘!」
第15話 「コンのウハウハ大作戦」
第16話 「阿散井恋次、見参!」
第17話 「一護、死す!」
第18話 「取り戻せ!死神の力!」
第19話 「一護、ホロウに墜ちる!」
第20話 「市丸ギンの影」
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