映画『サヨナライツカ』(お薦め度★★)
監督、イ=ジェハン。脚本、イ=ジェハン、イ=シンホ、イ=マニ。原作、辻仁成『サヨナライツカ』。主題歌、中島美嘉「ALWAYS」。2010年韓国。R-15+。ラブ・ストーリー映画。出演、中山美穂(真中沓子)、西島秀俊(東垣内豊)、石田ゆり子(尋末光子)、加藤雅也(桜田善次郎・東垣内の上司)、マギー(木下恒久・東垣内の同僚)。
ガッカリ....(泣)。
名作『私の頭の中の消しゴム』のイ=ジェハン監督作なので、評判が芳しくないながらも彼の才能を信じて観ました。駄目です。登場人物に全くリアリティがありません。出会ってから25年後の設定は作り話としてもお粗末でした。12年ぶりのスクリーン復帰となる中山美穂が大胆な濡れ場を演じたという話題性だけの作品でした。キャスティングが失敗しています。登場人物の行動も奇妙過ぎます。いくら小説とは言え陳腐過ぎました。絶対にありえない人物像です。韓国人監督との息が合わなかったのか、出演者の演技力不足も顕著で、特に西島秀俊の仏頂面には飽き飽きしました。
イ=ジェハン監督には期待していたのですが、前作から6年目の待望の作品だったのに駄作で残念です。カット割りや撮影の視点、映像美はそれなりの片鱗をみせましたが、中身が悪くては問題になりません。
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受信: 2010.02.07 01:55
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孤独は唯一裏切らない友
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□作品オフィシャルサイト 「サヨナライツカ」□監督 イ・ジェハン□脚本 イ・ジェハン、イ・シンホ、イ・マニ □原作 辻 仁成□キャスト 中山美穂、西島秀俊、石田ゆり子、加藤雅也、マギー
■鑑賞日 1月23日(土)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想> 男と女が出逢うこと、そこには様々な形がある。 それはたとえば一夜の戯れであったり、延長線上に幸福な生活があるのかもしれない。 ひとことで“運命の出会い”と言えるものがあるとしたら... [続きを読む]
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サヨナライツカ
著者 辻仁成
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男性と女性、それは恋をする生き物。
たまに違う形もあるが。
しかし恋愛ということに関してはプロセスが大切になる。
どの...... [続きを読む]
受信: 2017.08.05 21:08
コメント
erabuさん。こんにちは。
TB・コメントありがとうございます。
相変わらずの、ズバット切り込むコメントですね。
いろんな意味で、話のつくりが雑だとは思いました。
設定にしろ、メイクにしろ、役作りにしろ。
普段ラブストーリーをほとんど観ない私にとっては、男の目線からの仕立ては、あまりラブストーリーを意識せず見れた。
そんなところは良かったところかもしれないです。
だけど一番良かったのは、いい絵が描けたところですかね。(笑)
投稿: de-nory | 2010.03.20 07:37
>de-noryさん、こんばんわ!
>男の目線からの仕立ては、あまりラブストーリーを意識せず見れた。そんなところは良かったところかもしれないです。
確かにラブストーリーらしからぬ作りだったですね。その辺りも評価を下げる要因になったのだと思います。
>だけど一番良かったのは、いい絵が描けたところですかね。(笑)
そう思います。会心作ですね。
投稿: erabu | 2010.03.20 23:10
いつもTBありがとうございます。
>登場人物の行動も奇妙過ぎます。いくら小説とは言え陳腐過ぎました。
原作を一部変えたので、より不自然になっている気がします。初めて小説を読んだときはむしろリアルな感じがしたものでした。
くどいけれど、映画の設定で石田ゆり子と中山美穂が会うのは絶対におかしい。会わないままでいたから、25年夫婦関係に亀裂が入らずにいられたのだと思う。
あとはブログに書かなかったけれど、ロック歌手になった息子が出てくる場面もとってつけたみたいで変だ。中山美穂の濡れ場というけど、これも物足りないですよね。
誰かが妙にいじくりすぎた印象です。
またよろしくお願いします。
投稿: wangchai | 2010.08.14 20:32
>wangchaiさん、いつもコメントありがとうございます。
>原作を一部変えたので、より不自然になっている気がします。
そうだったんですか。
それにしてもイ=ジェハン監督に期待感があったので、原作は何であっても完成度の高い作品になると考えていたので、本当にがっかりしました。
次回作が駄目だったら、諦めます。
投稿: erabu | 2010.08.17 12:39