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2010.02.11

映画『築地魚河岸三代目』(お薦め度★★★)

監督、松原信吾。脚本、安倍照雄、成島出。主題歌、秦基博「虹が消えた日」。2008年日本。人情ドラマ映画。出演、大沢たかお(赤木旬太郎)、田中麗奈(明日香)、伊原剛志(英二)、森口瑤子(千秋)、伊東四朗(鏑木惣三郎)、柄本明(真田正治郎)、マギー(雅)、荒川良々(拓也)、江口のりこ(エリ)、温水洋一(アルプスのマスター)、峯村リエ(アルプスのママさん)、鈴木一真(片岡十四郎)、甲本雅裕(駒さん)、田口浩正(ハルオ)、六平直政(牛尾・銚子の親方)、大杉漣(金谷・赤木の先輩)、森下愛子(順子・金谷の妻)、佐野史郎(漆原・常務)。

作品紹介(WOWOWオンラインから引用)
今や海外からの観光客も数多く訪れる世界有数の巨大卸売市場・築地市場を舞台に、魚類卸業=魚河岸の世界に足を踏み入れたサラリーマンの奮闘を綴る人情ドラマ。原作は「ビッグコミック」誌に連載され、累計280万部を越える人気作。この映画版でも、情熱と誠実さで魚河岸の世界にぶつかっていく主人公を軸に、人情味あふれる物語が展開する。「ミッドナイト イーグル」の大沢たかおが、東京湾に落とされる場面にも果敢に挑む熱演を見せた。共演は田中麗奈、伊原剛志、伊東四朗など。公開前からシリーズ化が決定されたことも話題を呼んだ。

温かみのある物語で好感が持てました。
人情劇となるととかくキャラクターの突飛な行動で空回りする危険がしばしばあるのですが、非人間的なサラリーマン生活を見限り、魚河岸の世界に飛び込んで奮闘する主人公を大沢たかおが清々しく演じています。幾重にもエピソードを組み込んで構成された脚本が成功していました。バックミュージックをシーンごとに流す旧来型とも言えるコテコテな演出でしたが、テンポがほど良く観ていて安心感のあるつくりになっています。松竹映画の看板としてシリーズ化されるようですが、今後も期待できると思います。

実力のある俳優陣の中でも、後輩の主人公からリストラを通告される先輩商社マンを大杉漣が見事に演じていました。辛い状況にありながらも、妻のため自分のために前向きに生きようとする姿に感動しました。登場する時間は短かったものの、後輩が実家に訪ねてくれて駅で見送るシーンは名場面として記憶に残ると思います。

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