映画『ウエスト・サイド物語』(お薦め度★★★)
監督、ロバート=ワイズ、ジェローム=ロビンス。脚本、ダニエル=L=ファップ。1961年米。ミュージカル映画。出演、ナタリー=ウッド(マリア)、リチャード=ベイマー(トニー)、ジョージ=チャキリス(ベルナルド)、リタ=モレノ。
作品紹介(「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」サイトから引用)
解説
「ロミオとジュリエット」をベースとしたラブロマンスと、現代的青春悲劇をミックスした傑作ミュージカル。第34回アカデミー賞で10部門の賞を獲得した。物語
ニューヨークのウエスト・サイドに巣くう不良少年のグループである白人系のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団は一触即発の危機状態にあった。そんな中で行われたダンスパーティーで出会ったマリア(N.ウッド)とトニー(R.ベイマー)は、それぞれシャーク団の首領ベルナルド(G.チャキリス)の妹と、ジェット団の首領リフの親友という間柄であった。禁じられた愛に悩むふたりだったが、やがてふたつの組織は激突してしまう……。こぼれ話
本作の共同監督であり、舞台版の監督でもあったジェローム・ロビンスは映画における音楽、ダンス(振り付け)、ファイトシーンの全責任を負っていたが、撮影が半分以上進んだところで、予算超過を理由に解雇されてしまった。それ以前に彼は、過去に共産党員であったという理由で「赤狩り」に巻き込まれてもいる。またユダヤ人であり同性愛者でもあったため、受難のショウビズ人生だったようだ。
「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」の1本です。
過去の名作を大スクリーンで上映してくれてありがたいです。子供からの要望で行きました。本作は過去にTV放送で観ていますが、ほとんどストーリーは忘れていました。いきなり4分間のインターバルがあって面喰いました。当時は上映にあたって調整が必要だったのでしょう。オリジナル版をカットせずそのまま使っているところに好感が持てました。本作はあまりにも有名ですが、物語の中核が「ロミオとジュリエット」をベースとしていたとは意識していませんでした。それどころか劇中で誰が死ぬのかも全く忘れていました。あまりの貧弱な記憶力に唖然としました。それでも歌と踊りの名シーンはその都度思い出せました。
マリトとトニーの“フォーリン・ラブ”が本作の肝になるのですが、突っ込み所がありませんでした。昔の作品なので今観ると通用しないのではと客観視していたのですが、一番重要な場面が説得力のある描き方がされていました。永く愛され続ける名作たる所以なのだと感心しました。
悲劇的な最後に涙して、152分の上映時間を満喫しました。49年前の映画を子供たちと一緒に劇場鑑賞できたのは非常に感慨深いものがありました。
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