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2010.03.06

映画『余命』(お薦め度★★)

監督、生野慈朗。脚本、河原れん、生野慈朗。原作、谷村志穂。2008年日本。ヒューマンドラマ映画。出演、松雪泰子(百田滴・外科医)、椎名桔平(百田良介・滴の夫)、林遣都(百田瞬太・息子)、奥貫薫(保井きり子・滴の同僚)、市川実和子(宮里光・滴のいとこ)、かとうかず子(産婦人科医)、二階堂智(吉野晃三・喫茶店のマスター)、宮崎美子(吉野秀実・マスターの妻)、橋爪功(諸井康平・滴の上司)。

作品紹介(WOWOWオンラインから引用)
作家・エッセイストとして人気の谷村志穂による同名小説を、「手紙」の生野慈朗監督が映画化した感動のヒューマンドラマ。大学病院で外科医を務めるヒロインが、結婚10年目を迎える夫との待望の子供を身ごもるが、時を同じくして乳がんの再発という悲劇に見舞われる。「容疑者Xの献身」の松雪泰子が、病の再発を夫に隠し、孤独に耐えながら新しい命を迎えようとするヒロインを熱演して感動を呼ぶ。妻への劣等感を抱えながらも明るさを失わない夫に「火天の城」の椎名桔平が扮する。共演は宮崎美子、橋爪功など。

全く感動しません。
編集が致命的です。時間経過を大胆にカットするため脈絡がわかりにくくなって、シーンごとの繋がりが希薄になってしまいました。今観ているシーンがどの場面か絶えず考えさせるつくりになっています。そのため、何でもないシーンなのに白日夢のような雰囲気を感じさせることが度々ありました。

物語において決定的だったのは、後半での夫と同僚の女医の行動がありえなかったことでしょう。大した動機も無いのに主人公を傷付ける理由が皆目わかりません。さらに言えば、夫の人物像は破綻していました。ガンを克服して妊娠した妻を労わるどころか、イジケル姿や逆切れは作り話とはいえくだらな過ぎます。松雪泰子が好演していただけに残念です。

生野慈朗監督の作品は相性が非常に悪いです。『手紙』でも現実にありえない人物を登場させたことで低い評価にしています。

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