映画『宇宙ショーへようこそ』(お薦め度★)
監督、舛成孝二。演出、畑博之。原作、ベサメムーチョ。脚本、倉田英之。キャラクターデザイン、石浜真史。メカニック作画監督、渡辺浩二。サブキャラクターデザイン、藪野浩二、森崎貞。作画監督、石浜真史。CG監督、那須信司。プロダクションデザイン、okama、神宮司訓之、竹内志保、渡辺浩二。2010年日本。SFアニメ映画。声の出演、黒沢ともよ(小山夏紀)、生月歩花(鈴木周)、鵜澤正太郎(佐藤清)、松元環季(西村倫子)、吉永拓斗(原田康二)、藤原啓治(ポチ=リックマン)、中尾隆聖(ネッポ)、五十嵐麗(マリー)、小野坂昌也(ポグナー)、竹田雅則(ヘストン)、宮本充(ロビー)、飯野茉優(インク)、江川央生(ルビーン)、斎藤千和(ヤプー)、伊藤和晃(タロー)、日高のり子(ハナコ)、銀河万丈(ゴーバ)、飛田展男(トニー)。
外れです。
第9回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞作「かみちゅ!」の舛成孝二監督作ということで、雑誌「日経エンタテインメント7月号」が“完成度の高い新世代宇宙冒険SF”として紹介していました。新たな才能に出会いたいと考えて公開初日に観ました。ほとんど良いところはありません。これだけアニメ作品でがっかりさせられたのは初めてかもしれません。ともかく脚本が失敗しています。あり得ない会話が多く、終盤にかけてイラっとさせられ続けました。テンポもゆるく、SFといいながらアイデアは並以下で惹きつけるものは皆無でした。
作品の舞台背景がさっぱりわかりません。物理法則があってないようなものなので、何が危機的な状態なのか把握できません。前提が破綻しているので登場人物の行動が正しいのか正しくないのかチンプンカンプンでした。これだけ話を理解させない作品でメジャーを狙うのは信じられません。
久しぶりに鑑賞したことを後悔させられました。
| 固定リンク
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 映画『宇宙ショーへようこそ』(お薦め度★):
» 宇宙ショーへようこそ [うろうろ日記]
試写会で見ました。親睦を深める小学校の夏休み合宿で、宇宙人を助けたお礼に宇宙旅行 [続きを読む]
受信: 2010.06.27 19:23
» 宇宙ショーへようこそ☆独り言 [黒猫のうたた寝]
予告観た時に設定とキャライメージが『銀河漂流バイファム』に似てるって思っちゃったのは『宇宙ショーへようこそ』まだまだ夏休みまでには間があるのに、公開しちゃっていいのかな?まぁ、いろいろおとなの事情があるのでしょうが(笑)子どもたちだけで1週間の合宿。とはいえ... [続きを読む]
受信: 2010.06.29 01:46
» 【映画評】宇宙ショーへようこそ [未完の映画評]
山村の小学生5人が、修学旅行として宇宙を旅する奇想天外なジュブナイル・アドベンチャー。 [続きを読む]
受信: 2010.06.29 19:49
» 宇宙ショーへようこそ [だらだら無気力ブログ]
第9回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞作「かみちゅ!」 の舛成孝二監督が、田舎の5人の小学生たちと一匹の宇宙人が繰り広げる 大冒険を描いたSFファンタジー・アドベンチャー。美しい自然に囲まれた山あいの小さな村、村川村の夏。 全校生徒わずか5..... [続きを読む]
受信: 2010.07.01 01:23
» 「宇宙ショーへようこそ」みた。 [たいむのひとりごと]
全員で5人しかいないド田舎の小学校。夏休み恒例の子供たちだけでの合宿の初日、一匹のワンコを助けたことから子供たちは宇宙へ修学旅行へ行くことになる。ところが次々と想定外のトラブルに見舞われて・・・といっ... [続きを読む]
受信: 2010.07.03 17:54
» 「宇宙ショーへようこそ」 SWと比べるのは酷か・・・ [はらやんの映画徒然草]
アニメーション映画においてキャラクターデザインというのはその作品世界に入り込める [続きを読む]
受信: 2010.07.05 22:21
» 「宇宙ショーへようこそ」感想 [狂人ブログ ~旅立ち~]
「かみちゅ!」の舛成孝二監督とA-1Picturesが手がける、初のオリジナル劇場アニメーション作品は、5人の少年少女が助けた犬型宇宙人とともに星々を股にかける大冒険に出かけるジュ... [続きを読む]
受信: 2010.07.10 22:04
» 「宇宙ショーへようこそ」 [みんなシネマいいのに!]
金のなかった学生時代は映画は入場料が高かったので、観る映画を絞り込んでいたのだ [続きを読む]
受信: 2010.07.12 15:53
» 宇宙ショーへようこそ [ダイターンクラッシュ!!]
2010年7月22日(木) 18:00~ シネ・リーブル池袋2 料金:1000円(Club-C会員料金) パンフレット:未確認 『宇宙ショーへようこそ』公式サイト 大々的宣伝で拡大公開し、順調にヒットを飛ばす2大巨頭のアニメの中、ひっそり小規模公開だが、何やら評判が高い。 田舎の分校(?)の子供たちが、夏休みに、学校泊り込みの合宿を行う。彼らが飼っていた行方不明のウサギを探しに山に行くとミステリー・サークルを発見。草むらに怪我をした犬がいて解放するが、そいつは日本語を解する宇宙人(?)であった... [続きを読む]
受信: 2010.07.24 20:39
» 「宇宙ショーへようこそ」 [prisoner's BLOG]
出だしの山葵が栽培されている水も空気もきれいな村の情景の画がまことに魅力的で、宇宙に行ってからの描写がごたごた商業デザインで埋め尽くされたようなシネコン周辺みたいになって興ざめになる。
普段見慣れた情景から離れて、あまり体験したことのない世界に行くのが「夏休み」なのだとしたら、完全に転倒している。
宇宙に行ってからの各種のデザインぶりにかかったエネルギーは大したものだけれど、そっちの方がこちらにとっては日常なのです。
(☆☆☆★)
本ホームページ
宇宙ショーへようこそ - goo 映画... [続きを読む]
受信: 2010.07.26 08:57
コメント
あー、実は迷ってたんですよね。
ブロガーの皆さんの反応見てからにしようと思ってたんですが、そうですかそんなに酷いですか。止めておこう…。
投稿: KLY | 2010.06.26 22:32
>KLYさん、劇場版アニメでこれだけ評価できなかった作品はありませんでした。どんなに悪くても星2つでしたので。良いところが見つからないのも珍しいです。
雑誌「日経エンタテインメント」も恨みたくなりました(泣)。
投稿: erabu | 2010.06.26 22:42
失礼いたします。
個人的にもとてもうなずけるレビューだったので、一言欠かせて頂きました。
何と申しますか、成長物語が少なくとも5つはあってもいいと思うのに、何一つ演出で描けないまま「ほら、成長したでしょ」と取り敢えず画だけは用意する、というのにグッタリしました。30分TVアニメを4本、無理につなげてみた、という印象で、2時間で何かを表現する、という事を全く考えられていないのかなあ、と思います。
そういえば、アイドルになりたかった子は本当に何もオチがなくて凄かったですねえ……。
失礼いたしました。
投稿: ssgr | 2010.06.28 20:37
>ssgrさん、コメントありがとうございます。
>成長物語が少なくとも5つはあってもいいと思うのに、何一つ演出で描けないまま「ほら、成長したでしょ」と取り敢えず画だけは用意する、というのにグッタリしました。
確かにそうですね。
子供たち5人の成長を意識したとは思えませんね。
そもそも5人のキャラクターの正確をしっかりと表現できていないので、ビフォー/アフターが用意できなかったように感じます。
迷子のうさぎにこだわった理由もいまだにチンプンカンプンです。
宇宙に行ってまでうさぎが人間関係を象徴するキーワードにするのは、こじつけ過ぎだと思います。結局うさぎはなんだったのでしょう。
>そういえば、アイドルになりたかった子は本当に何もオチがなくて凄かったですねえ……。
本当にオチも無く引っかかりも残しませんでした。
舛成孝二監督作は、もう観ることは無いと思います。
投稿: erabu | 2010.06.29 16:36