映画『鴨川ホルモー』(お薦め度★★)
監督、本木克英。脚本、経塚丸雄。2009年日本。コメディ映画。出演、山田孝之(安倍明)、栗山千明(楠木ふみ)、濱田岳(高村幸一)、石田卓也(芦屋満)、芦名星(早良京子)、石橋蓮司(居酒屋の店長)、荒川良々(菅原真)。
作品紹介(WOWOWオンラインから引用)
何やら怪しげなサークルに入部したダメ新入生たちが、京都の町で奇想天外なバトルを繰り広げる様子を、おバカでキッチュな笑い満載で描いた青春コメディ。山田孝之ら共演。解説
先にTVドラマ化され、話題を呼んだ「鹿男あをによし」の原作者、万城目学の同名小説を、「電車男」の山田孝之の主演で映画化。何やらいわくありげな謎のサークルに入部した京大の新入生たち。やがて“ホルモー”なるものが、何と京都の町に古くから伝わる伝統行事であることを知った彼らが、“ゲロンチョリ!”などと奇怪な言葉を発しながら、小鬼の群れを操っておかしなバトルを繰り広げる様子を、おバカな笑い満載で活写。百聞は一見に如かず。その問答無用の荒唐無稽な不思議世界を楽しみたい。ストーリー
二浪の末、遂に念願の京都大学に入学した安倍は、“京大青竜会”というサークルの新歓コンパに出席。やはりそのコンパに顔を出した美人の早良に一目惚れした彼は、彼女目当てに同サークルへの入部を決意。当初サークルの活動の実態は謎に包まれていたが、祇園祭の宵山の夜になって、ついにその目的が明らかになる。それは、京大、立命館大など、京都の4つの大学の対抗戦で“ホルモー”なる奇怪な伝統行事を行うことにあった……。
“ホルモー”とう言葉が何なのか気になって気になって、観てしまいました。
学園群像劇としての青春映画を期待したのですが、脚本のレベルが低く奇怪なSFコメディ映画で終わっていました。
設定が突飛過ぎても、もっと脚本が練り込まれて主人公たちの成長物語としてまとめあげられたら、秀作となった可能性があったでしょう。残念です。様々なアイデアが組み込まれていながら、人間関係を描く台詞が上手ではありません。大学サークルの新歓コンパから始まっているにもかかわらず、仲間同士の会話にお互いの関係が深まって行く過程が感じられません。最初から最後までサークル同期の間に他人行儀な一定の距離感がありました。大体サークル内で誰と誰が付き合っているかはすぐにわかるはずです。主人公が横恋慕していたことがわかるまでの期間が長過ぎてリアリティを感じませんでした。
また、コメディでありながら、それほど笑わせるつくりではなく中途半端さを感じました。主人公の親友・高村幸一を演じた濱田岳が突き抜けた怪演をしていただけに勿体無さがありました。
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