ドラマ「ギルティ 悪魔と契約した女」が微妙にいい
10月12日毎週火曜日10時から始まったフジテレビのミステリードラマがなかなか面白いです。
視聴率は#1が15.4%、#2が12.6%と今一歩ですが、作品的には脚本が優れており、キャスティングが絶妙です。主演の二人、菅野美穂、玉木宏は自身にとって新境地となる役柄を見事な演技を披露してくれます。
復讐の鬼となった菅野美穂のジキル博士とハイド氏のような二重人格に近い怪演は見物です。敵を追い詰める表情がアップになるたびに鳥肌が立ちます。刑事役の玉木宏も実に良い演技をみせます。子後輩を自分の判断ミスで死なせた過去を持つ影のある役が見事にはまっています。髭を生やしたヤサグレ感がなんともいえません。そうそう、ブラックジャーナリスト役の唐沢寿明も、奇怪な人物を演じていて驚かされます。
#1を観たときに犯人と刑事の距離が近すぎて違和感を覚えましたが、微妙なバランスのもとに物語が進行していてほとんど不自然さがありません。
一見すると菅野美穂が働くペットサロンでの仕事の様子はヒューマンドラマのテストなのですが、一転ホラーテイストのサスペンスに展開するところのギャップは、かなり新しい感覚です。
今後の展開次第では、極上のミステリードラマとして名を残すかもしれません。
番組概要
タイトル
『ギルティ 悪魔と契約した女』
キャスト
菅野美穂
玉木 宏
吉瀬美智子
水上剣星
吉田鋼太郎
唐沢寿明
スタッフ
原案:相沢友子
脚本:大久保ともみ、平野悠希
プロデュース:吉條英希(関西テレビ) 、稲田秀樹(関西テレビ)
音楽:住友紀人
主題歌:JUJU「この夜を止めてよ」
演出:小林義則(共同テレビ)、植田泰史(共同テレビ)
制作著作:共同テレビ
制作:関西テレビ
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