ヤス マリーナ サーキット、55周。
・史上初の4強決戦。
・唯一のトワイライトレース。
・F1単独タイヤサプライヤーを務めるブリヂストンのラストレース。
【2010ドライバーズポイント ランキング】
①ベッテル 256pt
②アロンソ 252pt
③ウェバー 242pt
④ハミルトン 240pt
⑤バトン 214pt
11/14決勝(晴れ、ドライコンディション)
優勝[予選1位]セバスチャン=ベッテル(レッドブル)
2位[予選2位]ルイス=ハミルトン(マクラーレン)
3位[予選4位]ジェンソン=バトン(マクラーレン)
7位[予選3位]フェルナンド=アロンソ(フェラーリ)
8位[予選5位]マーク=ウェバー(レッドブル)
14位[予選12位]小林可夢偉(ザウバー)
ベッテルが今季5勝目、通算10勝目を挙げ、ドライバーズランキングで3位から逆転でタイトルを獲得。23歳と134日で史上最年少王者の座に就いた。精神的な脆さを指摘されたベッテルだが、持ち前の速さで年間チャンピオンをもぎ取った。
スタートは上位陣ではアロンソがバトンに抜かれて4位に交代。しかし、ウェバーの前でレースを終えれば勝が転がってくる。スタートしてすぐにシューマッハがコース上でスピンして反転し止まったところに、ビタントニオ=リウッツィ(フォース・インディア)が突っ込んでシューマッハのマシンに乗り上げて両方ともに大破。セーフティカー導入。
6周目でレース再開され、ベッテルが後続を引き離す。12周目にタイヤのグリップに苦しむウェバーがピットインしてタイヤ交換、16位でコースに戻る。アロンソはウェバーをマークするだけの戦法を取り16周目にピットイン、12位でウェバー(13位)の前で戻る。しかし、この結果、ペトロフ(ルノー)の後ろにアロンソ、ウェバーは入ってしまって抜くことができない。
結局、アロンソとウェバーはペテロフをかわすことができずに、それぞれ7、8位に低迷したままレースを終えた。小林はピットストップを遅らせて一時は3位まで順位を上げたが、タイヤ交換のタイミングが悪く14位でポイント獲得を逃した。
史上初の4強決戦となった最終戦はもつれると予想したが、アロンソとウェバーともに為すすべも無く、今季ポールポジションを10回獲得した最速の天才、若きベッテルにブッチギリで逆転を許してしまった。
【スターティンググリッド】
1番手 ベッテル
2番手 ハミルトン
3番手 アロンソ
4番手 バトン
5番手 ウェバー
12番手 小林
[2010年F1の感想]
小林が活躍してくれて、久しぶりに日本人として楽しめた。彼の活躍が日本とF1をギリギリで繋いでくれている。来季もチームはザウバーなので今年以上のパフォーマンスは期待できないと思うが、次を目指して頑張って欲しい。
年間チャンピオンは出来ればウェバーに獲ってもらいたかった。34歳と遅咲きのレーサとしては今年が狙い目だったと思う。終盤にかけて守りのレースに甘んじたので結果は残念だが納得している。
マシンパワーがレッドブル、マクラーレンと比べて落ちるフェラーリでありながら、優位に持っていったアロンソには改めて賞賛を送りたい。
シューマッハについては復帰して欲しくなかった。来年も意欲を持っているようだが、今季ベッテルが最年少記録を更新したように、ますますF1は若い才能を求めるようになっている。本人としては何としてもリベンジを果たしたいと考えるだろうが、最終戦で見せたような醜態はさらして欲しくない。やはり若い世代に席を譲るべきだ。
来季の勢力図はどうなるだろうか。来年もレッドブル、マクラーレン、フェラーリの3強が中心となり、年間チャンピオン4人(ベッテル、アロンソ、ハミルトン、バトン)が拮抗する流れは変わらないのだろうか。若い才能が開花したことで益々面白さが増した。
ところで、F1は燃料がガソリンというレギュレーションをどこまで続けられるのだろうか。地球規模でエコロジーが浸透してきており、従来型の動力源である内燃機関は否定される方向にある。近い将来、電気モーターで爆音を上げずに戦うようになるのだろうか。それともF1そのものが無くなるのだろうか。どのような未来がF1に待っているのかわからないが、今後も現在のF1が続く限り、応援していきたい。
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